2013年2月27日
日本電気株式会社
NECは、株式会社エヌ・ティ・ティドコモ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:加藤 薰、以下NTTドコモ)が実用化を予定しているLTE-Advanced(
注1)に対応した「高密度基地局装置」の開発ベンダに選定されました。
NECが開発する高密度基地局装置は、NTTドコモが提唱する「高度化C-RAN(Centralized Radio Access Network)アーキテクチャ」(
注2)に対応しています。本アーキテクチャは、広域なエリアをカバーするマクロセルと、人口密集地などトラフィック量が多い局所的なエリアをカバーするスモールセルが共存するヘテロジニアスネットワーク(HetNet)環境において、キャリアアグリゲーションを活用して各々のセルを高度に連携させ、更なる高速伝送と無線リソースの効率化を実現します。
同基地局は、基地局間同期方式として、GPSまたはIEEE1588(ネットワーク上に分散された基地局のクロックを同期させるためのプロトコル)の二つに対応しており、基地局間同期により基地局間の電波干渉を抑制し、将来のネットワークを柔軟に拡張することが可能となります。また本装置は、3G/LTEからLTE-Advancedまで対応可能です。
なお、NECは、本装置と光ファイバを接続し、人口密集地などに設置するスモールセル基地局用の光張出し無線装置(SRE: low power Small optical remote Radio Equipment、
注3)についても、開発ベンダに選定されました。
NECは、キャリアネットワーク事業において、ワイヤレスブロードバンド領域を重点分野の一つとして注力しており、NTTドコモの「docomo LTE Xi(R)(クロッシィ)」サービスをトータルソリューションでサポートすることで、本サービスの普及拡大に貢献して参りました。今後もNTTドコモとパートナーシップを強化し、同社のLTE-Advancedサービス開始に向けて貢献して参ります。
以上
(注1) 3GPPで検討している第四世代(4G)携帯電話の標準規格の一つ。理論値として下り最大3Gbpsの高速通信が規定されている
(注3) 電波の変復調やアンテナから電波を送受信する機能などを持つ無線装置
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