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NEC、世界最小の画素サイズで640 x 480ドットの高解像度を実現した赤外線センサを開発

2012年12月5日
日本電気株式会社



今回開発した赤外線センサ今回開発した赤外線センサ


NECは、目に見えない光である遠赤外線を検知可能な、非冷却型赤外線センサ(注1)において、世界最小(注2)となる12μmの画素サイズ(画素ピッチ)による超小型の赤外線センサを開発しました。

赤外線カメラは、温度を検知し、昼夜、逆光などの影響を受けない安定した映像を取得できる特長から、サーモグラフィーカメラや重要施設における特定箇所の監視セキュリティーカメラ、また高い温度検知能力によりヘリコプター搭載用の火災発見・災害状況把握や、遭難者捜索用カメラとして利用されています。
しかし、これまでサイズが大きいなどの理由により、利用範囲は限定的となっていました。

今回開発した赤外線センサは、当社従来製品との体積比で1/10となる小型化に成功し、赤外線カメラの大幅な小型化が可能となるため、赤外線カメラの活用シーン拡大への貢献が期待されます。
例えば、監視カメラは一般的に可視カメラが使われていますが、時間帯や天候、日照、季節など不規則に変化する監視環境でも安定した映像情報を取得することが課題となっています。本センサを用いることで、これらの課題を解決する監視カメラソリューションの実現が可能です。
また、捜索救難などに用いる赤外線カメラが広く普及することにより、夜間や災害時の人命救助等への更なる貢献も期待できます。

また、今回開発したセンサは、独自のMEMS(注3)技術を用いた特殊な画素構造により、世界最小となる画素ピッチ12μmで640x480ドットの高精細を実現しました。これにより、センサ自体が小型化できることに加え、センサと組み合わせる赤外線レンズの体積削減(注4) が可能となります。
さらに、今回の開発ではセンサチップ内読み出し回路の設計を見直すことでセンサの出力電圧調整のデジタル化と低消費電力化を図りました。デジタル化により従来のアナログに比べ、用途に合わせた、より最適な赤外線映像を出力が可能となります。

現在、NECでは独立行政法人産業技術総合研究所と共同で赤外線受光面材料(注5)の開発を行っており、今後その成果を活用し、より高感度化な赤外線センサの実現を目指してまいります。

NECは、今回開発した赤外線センサの試作品を、12月5日(水)から12月7日(金)までパシフィコ横浜(神奈川県横浜市)で開催される国際画像機器展2012において参考出展します。

なお、本試作開発は、NEDO(独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)の次世代戦略技術実用化開発助成事業「小型軽量低消費電力化赤外撮像MEMSセンサの実用化開発」を活用した成果です。


【別紙】 主な仕様(センサ)

以上


(注1) センサの冷却が必要な赤外線カメラに対し常温で動作する「非冷却型」を採用。

(注2) VGA相当の表示可能な赤外線センサにおいて。2012年12月5日現在、NEC調べ。

(注3) MEMS:Micro Electro Mechanical Systems 半導体加工技術を活用した微細化素子構造

(注4) 当社画素ピッチ23.5μm用レンズとの比較において1/4まで削減

(注5) 赤外線受光による熱的な変化により、電気抵抗値が変化する材料。


本件に関するお客様からのお問い合わせ先

NEC 誘導光電事業部 事業計画室
TEL:042-333-1141
E-Mail:window@geo.fc.nec.co.jp

私たちNECグループは、
「人と地球にやさしい情報社会をイノベーションで実現する
グローバルリーディングカンパニー」を目指しています。

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