NECは、データの増加に応じた柔軟な拡張性と高信頼性を両立する、ビッグデータ時代に最適なスケールアウト型データベースソフトウェア「InfoFrame Relational Store(インフォフレーム リレーショナル ストア)」を強化しました。「InfoFrame Relational Store V2.1」として、本日から販売、11月下旬から出荷を開始します。
現在注目されているビッグデータ活用において、データ量やアクセス数の急増に対応可能なデータベースソフトウェアへのニーズが高まっています。
「InfoFrame Relational Store」は、NECの北米研究所で開発した独自技術(
注1)を用いて、データの高速処理とKVS(キーバリューストア、
注2)によるシステム拡張が柔軟にできるという強みを活かしながらRDB(リレーショナル・データベース)と同様の使いやすさを実現できる先進的なデータベースです。本年2月の発売以来、様々な業界から関心を集めています。
新製品「InfoFrame Relational Store V2.1」は、蓄積した大量データを高速に分析や加工できるようHadoop(
注3)との連携機能を新たに実装しました。また、セキュリティ機能を強化し、RDBと同等のアクセス制限などを実現します。
新製品の希望小売価格は、最小構成で555万円(税別、
注4)からです。
NECは、本製品を通信・流通・金融をはじめとする幅広い業界の企業やデータセンター事業者などに拡販し、今後3年間で150システムの販売を目指しています。
「InfoFrame Relational Store V2.1」の主な特長は、次のとおりです。
- Hadoopとの連携強化により、ビッグデータの高速処理を実現
- HadoopからInfoFrame Relational Storeに格納されているデータを直接アクセスできる「ダイレクトアクセス機能」を新たに提供。これまで、Hadoopを利用する際に、InfoFrame Relational StoreからHadoop用データベース(HDFS)に一旦データをアップロードする必要があり、この時間が無駄になっていたが、本機能によりこの時間が不要となる。
- 既にHadoopで処理したデータ以降にInfoFrame Relational Storeに蓄積されたデータから、必要データのみをフィルタリングして差分抽出する「差分アクセス機能」を提供。従来、Hadoop内に順次データを蓄積する場合には、前回との差分が判らず、毎回全体を処理をする必要があった。この機能を使うことにより差分だけを処理対象とするため、高速処理が可能となる。
- Hadoopで処理したデータをInfoFrame Relational Storeに並列処理で高速に格納する「パラレルローダ機能」を提供。InfoFrame Relational Store の拡張性(スケーラビリティ)により、Hadoopで処理したデータを大量かつ長期に保存するデータベースとして活用することができる。
- セキュリティ機能を強化し、RDBと同等のアクセス制限などを実現
ユーザの追加や削除、パスワードの設定が可能となるほか、各テーブルに対するアクセス権限の付与・削除を可能とするRDBと同等の権限設定機能を提供。これまでKVS製品ではできなかったユーザ認証・アクセス権限を既存システムのアプリケーションと同様に実現。
NECは今後もビッグデータに対応する製品・サービスを継続強化し、お客様の新しいビジネスの創造を支援してまいります。
尚、新製品を、「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2012」(会期:11/8(木)~9(金)、会場:東京国際フォーラム(千代田区丸の内))において展示する予定です。
http://jpn.nec.com/uf-iexpo/index.html
以上
(注1) KVS(キーバリューストア)に対するトランザクション処理とSQLアクセスを実現したNECの技術。日米で特許出願中。
(注2) KVS:キーと値のペアからなる、シンプルなデータモデルに基づくデータ格納方法。シンプルであるため拡張性(スケーラビリティ)があり、検索エンジンなど大規模なシステムで用いられる。
(注3) Hadoop:大規模データを効率的に分散処理・管理するためのオープンソース・ミドルウェア。Map/Reduceで大量データに対するバッチ処理を高速に行える。
※ 本文に記載されている会社名、製品名は各社の商標または登録商標です。
新製品に関する情報
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