2012年7月17日
日本電気株式会社
NECはこのたび、クラウドサービス提供環境の強化や企業の事業継続/災害対策(BC/DR)ニーズへの対応を目的に、「NEC東京第三データセンター」を設置し、本年12月からサービスを開始します。
NECではこれまで、クラウドサービスを提供する中核拠点として、全国11か所の「主力データセンター」を強化・拡充してきました。また併せて、自治体、地域企業からのアクセスを重視した、地域密着型で信頼性の高いデータセンター機能を提供する「地域データセンター(現在全国45ヶ所)」を各地域で整備してきました。
NEC東京第三データセンターは、クラウドサービスの提供だけでなく、顧客システムのお預かりにも対応可能なハイブリッドな主力データセンターです。災害リスクが低く、災害時交通規制対象外の立地で、省エネと環境配慮の観点から、都内では最高クラスのPUE(
注1)1.5以下を目標として設計しています。停電時に無給油で冷却設備も含め72時間以上給電可能な自家発電設備や、2回線受電方式(本線予備線受電方式)を含む冗長化された電源設備を設置しています。NECは、摂氏40度の環境でも動作するサーバなど省エネ性能の高い機器を用いながらクラウドサービスを提供予定です。
セキュリティ面では、24時間365日の有人監視に加え、生体認証と不正通行を防止するシステムによる厳重な入退室管理を実現しており、FISC(
注2)発行の『金融機関等コンピュータシステムの安全対策基準』の設備基準に準拠しています。また、NEC東京第三データセンターにおいて、サービス受託会社の内部統制に関する国際保証業務基準「ISAE3402」(
注3)および米国保証業務基準「SSAE16」(
注4)に準拠した、受託業務(データセンター運用業務)の内部統制保証報告書を取得予定です。
このように、基幹システムにも対応可能な高信頼・最新鋭のデータセンターを、都心から電車で1時間以内の位置に開設します。
NEC東京第三データセンターは、既設のNEC関西第二データセンター(
注5)を始めとする主力データセンター間でのネットワーク接続や統合運用監視を実現しており、企業は、複数のデータセンターを組み合わせBC/DR対応などのために利用することが可能です。また、統合運用監視は、高い専門性を有する運用要員が一元的に行っており、データセンターに依存しない均質かつ高品質な監視・運用を実現しています。
近年、ICT関連業務の高度化・高付加価値化・効率化のため、専門事業者へのトータルなサービス提供を求める顧客ニーズが高まるとともに、クラウドコンピューティングなどを活用した事業継続性対策などが広がっています。NECはクラウドサービスの展開にあたり、主力データセンター間でのネットワーク接続に自社の強みであるネットワーク制御技術(OpenFlowをベースとしたプログラマブルフロー)を使用し更なるサービス運用効率化を実証しながら、今後も主力データセンターの強化およびクラウド関連のサービスメニューを拡充していきます。併せて、パートナーとの連携により地域データセンターの強化を図り、集中型の利点と分散型ニーズに柔軟に対応できるデータセンターの最適配置により顧客ニーズに応えていきます。
【別紙】 NEC東京第三データセンターの主な概要(計画)
以上
(注1) PUE(Power Usage Effectiveness) 電力使用効率の指標
(注2) FISC
公益財団法人 金融情報システムセンター
(FISC:The Center for Financial Industry Information Systems)
(注3) 2009年12月に国際会計士連盟(IFAC)が定めたもの
(注4) 2010年4月に米国公認会計士協会(AICPA)が定めたもの
本件に関する情報
本件に関するお客さまからのお問い合わせ先
NEC サービス事業本部 インフォメーションデスク
TEL:0120-78-0962
9:00~12:00、13:00~17:00
(土日祝日、NEC所定の休日を除く)
E-Mail:info@ebiz.jp.nec.com
私たちNECグループは、
「人と地球にやさしい情報社会をイノベーションで実現する
グローバルリーディングカンパニー」を目指しています。
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