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IR資料

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IR説明会

2012年度(13年3月期)上期 決算概要


I. 上期 決算概要(2012年4月1日から9月30日の6ヶ月間)

当上期の売上高は、1兆4,478億円と前年同期に比べ46億円(0.3%)増加しました。これは、個人向けパソコン事業の非連結化などによりパーソナルソリューション事業が減収となったものの、ITソリューション事業やキャリアネットワーク事業が増収となったことなどによるものです。なお、事業の非連結化による影響を除けば、前年度に比べ約3%の増収になります。

収益面については、営業利益は474億円となり、前年同期に比べ406億円改善しました。これは、ITソリューション事業やキャリアネットワーク事業の売上増に加え、その他事業に含んでいる液晶関連の特許売却、さらには、構造改革の着実な実行や原価率の改善および販売費及び一般管理費の効率化などによるものです。
経常損益は、営業利益が改善したことなどにより、前年同期に比べ403億円改善し、299億円の利益となりました。
当期純損益は、前年同期に比べ190億円改善し、80億円の利益となりました。

II. 構造改革の進捗について

費用構造改革は、これまで進めてきた人員削減が当初計画の改善効果額を確保できる見通しとなり、予定どおり完了しました。
事業構造改革とグループスタフ効率化では、特別転進施策の応募者が約2,400名となり、第2四半期の営業外費用に約29億円を追加計上しました。これにより、年間400億円の効果を確実に実現します。
なお、緊急人事施策については、期初に計画した月収削減などを予定どおり進めています。

事業構造改革の進捗としては、まず、携帯電話事業で、NECカシオモバイルコミュニケーションズ、NEC埼玉の開発・生産体制をスリム化するとともに、海外JDM(Joint Design Manufacturer)の本格活用を開始しました。今年度は携帯電話事業の構造改革の効果として110億円の改善を見込んでいます。
プラットフォーム事業は、スタフ部門、ハードウェア開発・生産体制のスリム化を実施し、これらにより、60億円の改善効果を見込んでいます。
NECトーキンも、既に海外を中心に約3,000人を削減し、今後、米国ケメット社との提携で事業を強化していきます。

III. 2012年度 通期業績予想

上期実績は会社計画を過達し、通期予想の達成確度が高まったと考えています。一方、この下期は、期初に比べて景気の先行き不透明感が増してきており、楽観はしていません。
個々の事業では、ITソリューション、キャリアネットワークなど足元の事業は良好ではありますが、不透明な景気の先行きも踏まえ、進捗をしっかりと見極めていきたいと考えています。まずは、期初計画の確実な達成と、復配の実現に向けて取り組んでいきたいと考えています。

通期の業績予想については、期初計画からの変更はなく、売上高は、3兆1,500億円、営業利益は、1,000億円、経常利益は、700億円、当期純利益は、200億円を見込んでいます。

IV. 中期経営計画の策定について

当社は現在、2013年度から2015年度の次期3ヵ年の中期経営計画の策定を進めています。
現在の経営課題を「収益性・キャッシュフローの創出力不足」「財務基盤の強化」の2点と捉え、これを踏まえて、今後3年間の中期経営計画策定の基本方針として「成長戦略」と「経営基盤強化」を重点テーマと定めました。

当社は今後、キャリアネットワーク、ITサービス、社会インフラにエネルギーを加えた4つの柱における取り組みを強化し、中期的な成長を図っていきます。

今後の3年間を「経営再建と安定的なキャッシュフロー創出」「成長のための戦略実行など競争優位の構築」を果たす期間と位置づけ、具体的な経営目標、戦略を検討していきたいと考えています。