運用改善の第一歩!面倒な電話連絡を自動化しよう

vol.2

前回は、WebSAM Automatic Message Call(以下、AMCと省略)の機能の一つである電話通報についてご紹介いたしました。
今回は、AMC の電話通報の応用である輪番機能についてご紹介いたします。本機能がどのようなシーンで活用されるのか説明させて頂きます。

輪番機能

前回は電話通報機能を紹介しました。
緊急の障害連絡には電話による通報は有効な手段ではありますが、電話を受ける人がいつも電話に出られるとは限りませんよね。
監視オペレータに運用業務を委託して、電話を受けてくれる人が見つかるまで電話をかけ続ける方法もありますが、それでは手間もコストもかかってしまいます。

AMCでは、電話に出なかった場合だけでなく、電話に一度出てみたものの寝てしまってキーを入力せず切ってしまった場合や、対応不可と選択した場合も、次の担当者に電話が自動でかかるようにすることができます。

輪番機能のイメージ  

輪番機能を利用してみよう

AMCの輪番機能を活用した具体的な障害連絡のシーンを紹介します。

保守担当者である鈴木主任と佐藤課長は、日中帯は会社の執務室で保守対応業務をしております。夜間の保守窓口は鈴木主任が1名で対応していましたが、負担が大きいため、佐藤課長も窓口要員として加わることになりました。二人とも夜間は自宅におり、万が一夜間に障害があった場合は保守の窓口として電話を受けます。

ある日、夜間にシステム障害が発生し、保守担当者である鈴木主任は寝ていたため障害連絡の電話に応答できず、佐藤課長に障害連絡をとるシーンを想定し、流れを見ていきましょう。

AMCを使った障害連絡は次のような流れになります。

  1. アラートメールがAMCに届く
  2. AMCがフィルタリングを行い、自動で電話通報する
  3. 自宅にいる保守担当者である鈴木主任が電話に出ない
  4. 自宅にいる保守担当者である佐藤課長が電話に応答する
輪番機能のイメージ
  1. アラートメールがAMCに届く
    システム障害が発生し、対象システムの監視ツールからAMC宛てに次のようなアラートメールを送信されました。
    「データのバックアップに失敗しました」

  2. AMCがフィルタリングを行い、自動で電話通報する
    AMCは電話通報対象であるアラートメールであると判断し、鈴木主任に電話通報します。

  3. 自宅にいる保守担当者である鈴木主任が電話に応答する
    鈴木主任は寝ていて電話に気づきませんでした。
    鈴木主任が電話に出られなかったので、佐藤課長に自動的に電話がかかります。

  4. 自宅にいる保守担当者である佐藤課長が電話に応答する
    佐藤課長が電話に出るとAMCから自動音声(※)が流れてきます。

まずは簡単なシーンを見てもらいました。実際の現場では、システム毎に条件が変わりますので、より複雑な運用が求められるのではないでしょうか。
AMCでは、お客様の運用体制に合わせた電話通報ができます。

例えば、上記のシーンのように保守担当者に通報する場合、初めに主任に電話をかけ次は課長に電話をかけます。さらに課長にも繋がらなかった場合には部長にかける というように、電話をかける優先順位を指定して通報することが出来ます。もし、部長も電話にでなかった場合には、最初の主任からかけ直すことができます。
数回かけ直しても保守担当のグループの誰にも繋がらない場合は、今度は、別のグループ(例:業務主管のグループ)に連絡することもできます。
電話の発呼時間やリトライ回数も指定できますので、現場に合った通報の自動運用を実現できるようになっています。

輪番機能のイメージ

毎日毎晩、同じ人が電話の当番しているのはつらい、という方もいらっしゃると思います。AMCでは、曜日や時間帯ごとに決めた当番シフトに応じた通報の自動運用もできます。
当番シフトに応じた通報運用については別の機会に紹介します。

おわりに

今回のブログはいかがでしたでしょうか?WebSAM AMCの電話通報の応用である輪番機能の利用シーンについてご確認頂ければ幸いです。

本ブログは皆様から頂いた様々なお問合せを参考にして更新しております。今後も皆様のお役に立つ情報を発信して行きたいと考えておりますのでWebSAM Automatic Message Callブログをよろしくお願いいたします。

[参考情報]
https://jpn.nec.com/websam/automaticmessagecall/download.html
 ⇒WebSAM Automatic Message Call 紹介資料

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