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BluStellar特集によせて
Vol.77 No.1 BluStellar特集 BluStellarが牽引するDXの未来 ~AI・セキュリティ・データマネジメント・モダナイゼーションで拓く価値創造モデル~
吉崎 敏文
今世の中では、産学官あらゆる領域でITの普及が加速度的に進み、データが指数関数的に増えています。そのデータを活用したAIの浸透により、人の役割やビジネスのやり方を根本的に見直す時期にきています。例えば、自律的に業務をこなすAgentic AIの導入が拡大することで、従来のプロセスが不要になり、組織の在り方や意思決定が変わる可能性があります。各企業はその変化をとらえ、常に企業自身も変革していくことが求められているのではないでしょうか。
NECは1899年の創業以来、テクノロジーを通じて社会や産業の発展に貢献してきました。経営の歴史を振り返ると、2010年代までは4度の赤字転落という苦難を経験しましたが、その都度、製品サービスのポートフォリオの入れ替えによる事業の整理と構造改革、M&Aなどを実践してきました。その後、更なる市場の変化に対応するため、2018年にはカルチャー変革と人事変革を実施。翌2019年からはDX事業変革を開始し、2021年の組織・プロセス変革を含めたこれら変革の集大成として、2024年に発表したのが、本特集のDX事業の新しいブランディング「BluStellar」です。この歴史は、NEC全社員の実績に基づく知見やノウハウを結集した変革の歩みでもあります。
BluStellarの名称には、夜空で最も明るく輝く星(シリウス)のように、人々や社会の進むべき道を示す指針となりたいという願いが込められています。日本のデジタル化をリードしていくという想いとともに、皆様と「ともに創るBluStellar」としてアップデートしていきたいと考えています。
テクノロジーの進展を見ると、AIの進歩は著しく、ビジネスや生活のあらゆる場面に浸透しつつあります。NECはテクノロジー企業として技術ロードマップを自ら示し、自ら活用し、お客様にフィードバックしていきます。これまでAIは業務効率化・最適化で活用されてきましたが、近年は業界や業務に特化したAgentにより意思決定支援での活用が進み始めています。今後更に複数AgentがAI同士で連携し人の行動を代替していく領域にまで浸透していくことでしょう。つまり単なる既存業務のAIによる置き換えではなく新しいビジネスプロセスが生まれるのです。それはビジネス自体を変革していく必要があるということでもあります。今後AIによって国境や企業間の距離がますます狭まるなか、自らがどのような変革をしていくべきなのか、本特集のなかに次の一歩を踏み出すヒントがあると思います。
一方でAIをはじめとするテクノロジーにより、データ主権やナショナルセキュリティ、ガバナンスなどの課題も生じています。NECではデータとセキュリティも最重要テクノロジーと位置付けています。日本や企業のデータを守りながら、攻めのビジネスをグローバルに展開していくための必須要素であり、NECが日本発のテクノロジー企業として価値を発揮できるポイントでもあります。
また、変革を牽引する次世代テクノロジーを生み出し、世の中に届けていく開発者・研究者を育てる人材育成も重要視してきました。人材育成に国境はありません。NECではグローバルパートナー各社と連携しながらさまざまな人材育成プログラムを確立するとともに、BluStellar Academy for DXとしてサービス展開をしており、540社以上のお客様に活用いただいています。このプログラムが日本の変革リーダーやデジタル人材を育てる一助となればと考えています。
かつて日本は技術力でグローバルトップを走ってきました。変化の大きい現代においては、技術力で勝負するだけでなくそこから一歩踏み出し、お客様視点で「価値」に変換していくことが必要です。BluStellarに集約した「価値」のアセットをぜひ皆様にも活用いただき、ともに今一度日本から世界全体の社会価値創造を実現していきたいと考えています。本特集が「BluStellar」という名に込められた想いのとおり、未来への道を照らす一筋の光となれば幸いです。

