ACOS Access Toolkit - 特長・機能

OLFライブラリ

通信機能

  • OLF/TP-UT, OLF/TP-UWの各プロトコルに対応する通信を実現。ACOS-4のOLF/TP-UT, OLF/TP-UWあるいはTD-Fを介したOLF/TP-TDとの通信が可能です。
  • コネクションは接続相手(ACOS)ごとにプール管理され、要求ごとに接続・切断は基本的に行われません。(なお、セッションの開設解放に対応してコネクションを接続切断するStateful方式もあります)
  • 接続形態は、OLFライブラリ起動時の自動接続、要求時にプールの不足分を補うデマンド接続、ならびに着信接続を選択できます。
  • 自動接続ならびにデマンド接続の障害時は、障害発生後の最初の要求時に、接続を行いますので、ACOSの停止後でも、ACOS再開後の最初の要求で接続できます。すなわち、ACOS運用時間に対応した運用配慮を特に必要とせずに通信することができます。

セッション機能

  • セッションの開設は、Stateless方式、Stateful方式、UW方式の3つがあります。TPPの処理形態と通信オーバヘッドに応じて最適なセッション管理を選択できます。
  • トランザクション実行要求はTPPを起動します。応答メッセージ受信の要不要が選択できます。

メッセージ受信機能

  • セッション上でメッセージの同期待ち受信ができます。例えば、非確認型トランザクションからの送信メッセージや、VDメッセージの受信ができます。
  • 非同期メッセージ受信を実現できます。事前にAP(オブジェクト)を登録しておくと、メッセージ受信時に呼び出されます。呼び出された時点はそのセッションを確保した状態となり、継続メッセージの同期受信や、トランザクション要求を行うこともできます。
  • 送達確認APIにより、APが電文を処理したあとで送達確認を送る(すなわちVDを消す)ことができます。
  • 受信待機方式は、コネクションごとに待機スレッドを準備するrealtime方式と、ひとつのスレッドで一定間隔で受信有無を確認するpolling方式が選択できます。システム上のスレッド数が多く、かつ送信相手が多い場合でも、polling方式を選択することで、最小のリソースで大規模環境に適応します。

通信定義

  • 通信相手(ACOS)ごとに、xml形式でさまざまな通信プロパティを事前定義します。通信種別(UT-Stateless, UT-Stateful, UW)、最大コネクション数(すなわちプール数)、接続方式、受信待機方式(realtime, polling)、送達確認方式、各種タイムアウト値など。

OLFライブラリ拡張機能(HA Option)

  • HAオプションはOLFライブラリの拡張機能を提供する製品です。
    ホットスタンバイ構成のACOSに対するトランザクション連携基盤を提供します。
  • 業務APからはシングルホストイメージでトランザクション投入が可能です。
    ACOSのHA構成を意識した業務APの作り込みは必要ありません。
  • HAオプションは稼働VISを監視します。
    トランザクションは自動的に稼働VISへと投入されます。
  • ホストの系切り替え発生時もセッション(ホストとの接続状態)は維持します。
    業務APでは系切り替えを意識することなく、トランザクション要求を継続することができます。
  • 系切り替えに巻き込まれたトランザクションを自動的に救済します。
    新稼働を待ち合わせてトランザクションを再投入します(下図)。
  • オープンサーバとACOS-4との間で直接通信(SOCKET通信)を行います。
    中間にFNPを配置する必要はありません。

【系切り替え時の動作】