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OLF/AD-BK - 構成パターン
以降では、バックアップ連携機能の構成パターンとその特長について掲載しています。バックアップ連携機能の導入にあたって、どのようなシステム構成が適しているかを、比較検討しながら確認いただけるようになっています。
以降の内容をご覧になる場合、「バックアップ構成パターン」をまずご確認ください。「バックアップ構成パターン」では、バックアップ連携機能における各構成パターンの概要について掲載しています。
- ハードウェア構成(ディスク装置構成)が決まっている場合:
適用できる構成パターンを確認いただいた後、後述の説明をもとに、当該構成パターンの特長や詳細について確認いただけるようになっています。 - ハードウェア構成が決まっていない場合:
各構成パターンの特長を表すキーワードを掲載していますので、そのキーワードをもとに、お客様の運用に沿った構成パターンを確認いただけるようになっています。
バックアップ構成パターン
バックアップ連携機能の構成パターンは、バックアップ元の装置の種類や構成、および、バックアップ先の装置の種類により、大きく分けて以下の4種類があります。
- 構成パターン(1):標準ディスク構成(ACOS-2 OS標準機能)
ACOS-2 OS標準で提供している構成パターン。
ACOS-2の標準ディスク上にあるACOS-2ボリュームを、ACOS-2本体のWindows上のOLF/AD-BKにてバックアップ連携専用ディスクにバックアップする構成です。 - 構成パターン(2):IV構成(オプション)
ACOS-2システムに接続された高機能StorageやiStorage上のACOS-2ボリューム(IV:Isolated Volume)を、ACOS-2本体のWindows上のOLF/AD-BKにてバックアップ連携専用ディスクにバックアップする構成です。標準ディスク構成に比べて、I/O性能に優れています。 - 構成パターン(3):ACOS-2上のDDR構成(オプション)
ACOS-2システムに接続された高機能StorageやiStorage上のRV(Replication Volume)を、ACOS-2本体のWindows上のOLF/AD-BKにてバックアップ連携専用ディスクにバックアップする構成です。バックアップに伴う業務停止時間の短縮が可能です。 - 構成パターン(4):オープン連携サーバとのDDR構成(オプション)
ACOS-2システムに接続された高機能StorageやiStorage上のRV(Replication Volume)を、オープン連携サーバ側で圧縮バックアップする構成です。バックアップに伴う業務停止時間の短縮と、バックアップファイルのオープン環境への外出しの効率化が可能です。

各構成パターンごとの説明
各構成パターンごとの簡単な処理手順や特長、必要な説明書・PPについて記載します。
構成パターン(1):標準ディスク構成(OS標準機能)
本構成は、ACOS-2 OS標準で提供している構成パターンで、ACOS-2の標準ディスク上にあるACOS-2ボリュームを、ACOS-2本体のWindows上のOLF/AD-BKにてバックアップ連携専用ディスクにバックアップする構成です。
バックアップ処理は、ACOS-2側のOLF/AD-BKの指示により、Windows側のOLF/AD-BKが抽出/圧縮の処理を行います。

本構成に必要な説明書
説明書 |
---|
ユーティリティ利用の手引<基本ユーティリティ編> |
操作運用ハンドブック<i-PX7300RX編> |
本構成に必要なプログラムプロダクト
なし
構成パターン(2):IV構成(オプション)
本構成は、ACOS-2システムに接続された高機能StorageやiStorage上のACOS-2ボリューム(IV:Isolated Volume)を、ACOS-2本体のWindows上のOLF/AD-BKにてバックアップ連携専用ディスクにバックアップする構成です。(2)-1はバックアップ元が高機能Storageの場合、(2)-2はiStorageの場合です。
バックアップ処理は、ACOS-2側のOLF/AD-BKの指示により、Windows側のOLF/AD-BKが抽出/圧縮の処理を行います。
本構成の特長は以下となります。
-
標準ディスク構成と比べI/O性能が向上

本構成に必要な説明書
説明書 |
---|
ユーティリティ利用の手引<基本ユーティリティ編> |
操作運用ハンドブック<i-PX7300RX編> |
本構成に必要なプログラムプロダクト
プロダクト名 | 名称 | 型名 |
---|---|---|
ACOS-2/MP ストレージサポートオプション-2 |
iStorage用SWサポート製品 ※iStorageを使用する場合に必要 | U25190 |
構成パターン(3):ACOS-2上のDDR構成(オプション)
本構成は、ACOS-2システムに接続された高機能StorageやiStorage上のRV(Replication Volume)を、ACOS-2本体のWindows上のOLF/AD-BKにてバックアップ連携専用ディスクにバックアップする構成です。(3)-1はバックアップ元が高機能Storageの場合、(3)-2はiStorageの場合です。
バックアップ処理は、ACOS-2側のOLF/AD-BKの指示により、Windows側のOLF/AD-BKが抽出/圧縮の処理を行います。
本構成の特長は以下となります。
-
標準ディスク構成と比べI/O性能が向上
-
MV(Master Volume)とRVを切り離した後は、MVをACOS-2から利用可能
- バックアップのための業務停止時間を短縮可能
(ACOS-2ボリュームが利用できない時間は、DDRのMVとRVの切り離しに必要な時間のみ)

本構成に必要な説明書
説明書 |
---|
ユーティリティ利用の手引<基本ユーティリティ編> |
操作運用ハンドブック<i-PX7300RX編> |
本構成に必要なプログラムプロダクト
プロダクト名 | 名称 | 型名 |
---|---|---|
ACOS-2/MP REPLICATION CTL LITE |
データレプリケーション制御機能 | U25182 |
ACOS-2/MP ストレージサポートオプション-2 |
iStorage用SWサポート製品 ※iStorageを使用する場合に必要 |
U25190 |
構成パターン(4):オープン連携サーバとのDDR構成(オプション)
本構成は、ACOS-2システムに接続された高機能StorageやiStorage上のRV(Replication Volume)を、オープン連携サーバ側で圧縮バックアップする方式です。(4)-1はバックアップ元が高機能Storageの場合、(4)-2はiStorageの場合です。
ACOS-2からの圧縮バックアップの指示は、ジョブ連携機能であるOLF/JB-CL、およびWebSAM JMSSを介してオープン連携サーバ側に伝えられ、オープン連携サーバ側のWindows上のOLF/AD-BKにて、圧縮バックアップ処理を行います。
本構成の特長は以下となります。
- 標準ディスク構成と比べI/O性能が向上
- MV(Master Volume)とRVを切り離した後は、MVをACOS-2から利用可能
- バックアップのための業務停止時間を短縮可能
(ACOS-2ボリュームが利用できない時間は、DDRのMVとRVの切り離しに必要な時間のみ) - バックアップファイルのオープン環境への外出しを効率化できる

本構成に必要な説明書
説明書 |
---|
ユーティリティ利用の手引<基本ユーティリティ編> |
操作運用ハンドブック<i-PX7300RX編> |
OLF/JB利用の手引 |
本構成に必要なプログラムプロダクト
プロダクト名 | 名称 | 型名 |
---|---|---|
ACOS-2/MP REPLICATION CTL LITE |
データレプリケーション制御機能 | U25182 |
ACOS-2/MP OLF/JB-CL |
ジョブ連携クライアント | U25131 |
ACOS-2/MP ストレージサポートオプション-2 |
iStorage用SWサポート製品 ※iStorageを使用する場合に必要 |
U25190 |
WebSAM JMSS | ※詳細は、【プログラムプロダクト】の「(b)サーバ用プロダクト」を参照してください。 | |
WebSAM JMSS ジョブ連携オプション |
各構成パターンの特長比較
特長 | 構成パターン | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
標準ディスク構成 | IV構成 | ACOS-2上のDDR構成 | オープン連携サーバとのDDR構成 | |||||
高機能Storage | iStorage | 高機能Storage | iStorage | 高機能Storage | iStorage | |||
適用可能なACOS-2のモデル | 100RX~500RX | |||||||
![]() |
I/O性能が高い | △ | ◎ | |||||
低価格(バックアップ元装置) | ◎ | △ | ||||||
オープン環境からの利用 (オープンデータの格納)可否 |
× | 〇 | ||||||
ACOS-2ラックへの搭載可否 | 〇 | 〇 | × | 〇 | × | 〇 | × | |
ストレージに接続できるサーバの種類 | - | オープン連携サーバ | ||||||
選択できるACOS-2ボリュームの装置クラス | DSU 302 /304 /308 |
DSU304 | ||||||
RAIDの組み方 | RAID1 | |||||||
![]() |
ACOS-2システムにかかるCPU負荷が低い | △ | △ | △ | ◎ | |||
業務停止時間が短い | 〇 | 〇 | ◎ | ◎ | ||||
低価格(OLF/AD-BKのシステム) | 標準 | △ | △ | △ | ||||
バックアップファイルのオープン環境への外出しの効率性 | 〇 | 〇 | 〇 | ◎ | ||||
バックアップ先ディスクの保存容量の制限 | 355GB | 制限なし |
各構成パターンの処理時間の目安
構成パターン(1):標準ディスク構成(標準搭載のバックアップ連携専用ディスク利用時)
≪バックアップ≫
磁気ディスク | 非圧縮バックアップ ※ (ACOS-2ボリューム → BAKファイル) |
BAKファイルの圧縮 (BAKファイル → CABファイル) |
---|---|---|
DSU302(2GB) | 5秒 | 1~5分 |
DSU304(4GB) | 10秒 | 2~10分 |
DSU308(8GB) | 20秒 | 4~20分 |
≪リストア≫
磁気ディスク | CABファイルの展開 (CABファイル → BAKファイル) |
本番ボリュームへの復帰 (BAKファイル → ACOS-2ボリューム) |
---|---|---|
DSU302(2GB) | 30秒 | 5秒 |
DSU304(4GB) | 1~2分 | 10秒 |
DSU308(8GB) | 2~4分 | 20秒 |
【備考】
- 非圧縮バックアップ(※の処理)およびリストアの際、当該ACOS-2ボリュームを使用できません。
- 実際の処理時間は、ACOS-2ボリュームの内容、および、ACOS-2本体の性能によって変動するため、実機検証にてご確認ください。
構成パターン(2)、(3):IV構成およびACOS-2上のDDR構成(ストレージ用のバックアップ連携専用ディスク[iStorage装置上のSAS HDD]利用時)
≪バックアップ≫
磁気ディスク | 非圧縮バックアップ ※ (ACOS-2ボリューム → BAKファイル) |
BAKファイルの圧縮 (BAKファイル → CABファイル) |
---|---|---|
DSU304(4GB) | 10秒 | 2~10分 |
≪リストア≫
磁気ディスク | CABファイルの展開 (CABファイル → BAKファイル) |
本番ボリュームへの復帰 (BAKファイル → ACOS-2ボリューム) |
---|---|---|
DSU304(4GB) | 1~2分 | 10秒 |
【備考】
- IV構成の場合、非圧縮バックアップ(※の処理)およびリストアの際、当該ACOS-2ボリュームを使用できません。
- 実際の処理時間は、ACOS-2ボリュームの内容、および、ACOS-2本体やストレージ装置の性能によって変動するため、実機検証にてご確認ください。
構成パターン(4):オープン連携サーバとのDDR構成
≪バックアップ≫
磁気ディスク | バックアップ |
---|---|
DSU304(4GB) | 2~7分 |
≪リストア≫
磁気ディスク | バックアップ |
---|---|
DSU304(4GB) | 1~2分 |
【備考】
- 実際の処理時間は、ACOS-2ボリュームの内容、オープン連携サーバやストレージ装置の性能によって変動するため、実機検証にてご確認ください。