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食品製造業におけるサプライチェーンリスクを乗り越える打ち手とは
食品製造業のサプライチェーンでは、原材料費や物流費の高騰に加え、COVID-19による消費者の行動変化によりリスクが増大しており、企業競争力を維持しつつ持続的な成長を実現するためには「変動対応力」を強化していく必要があると考えます。
本ホワイトペーパーでは、「変動対応力」を強化する上でのポイントについて他社の実践事例を交えて解説していますので、ぜひご一読下さい!
食品製造業界の動向
食品製造業の売上高は2018年から減少傾向にあり、今後も人口減少により国内市場は縮小していくと考えられています。飲料業においても、若者の酒離れなどによりビールの売上は減少しており、清涼飲料水市場の伸び率はほぼ横ばい状態。コロナ後の経済再開で業界全体の巻き返しが期待されていましたが、原料費や物流費の高騰により食料品価格は値上げが続いており、利益率は上がっても消費者の節約志向が加速するという懸念が出てきました。一方で、日本食や日本酒、畜産品は海外で高い評価を受け、海外輸出は増加し続けています。また、フードテックの進化によって買い物や調理の時短だけでなく、個人の嗜好や健康に合わせた食の“パーソナライズ”に着目した新市場が誕生。AIとビッグデータの活用に注目が集まっています。
このように消費者ニーズの多様化や市場のグローバル化など著しく環境は変化しており、食品製造業界は、データとデジタルを活用して業務やプロセスを変革する「食品DX」の推進が求められています。
食品製造業になぜDXが必要か
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食品製造業が抱える課題
食品製造業界では、国内市場縮小に伴う売上高の伸び悩みに加えて、原料費、人件費、物流費の高騰、労働力の不足、低い利益率など、さまざまな課題を抱えています。また、消費者のライフスタイルの変化、ニーズの多様化をはじめとした、めまぐるしい社会変化の中で、多種多様な商品を短期間でリリースし、効率的に管理することが求められています。
さらには、食品ロス等の社会的環境問題や、農林水産省が提唱している「SDGs×食品産業」といったサスティナビリティ経営にも取り組まなくてはなりません。
これらの課題を解決するには、レガシーな環境、企業風土から脱却し、データとデジタルを活用して業務や組織、プロセスを変革するデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進が必要不可欠になってきています。 -
食品製造業にDXが必要な理由
食品製造業が抱える人手不足や多種多様な商品の開発、食品ロスの削減、サスティナビリティ経営に対応していくためには、従来のやり方では限界が来ており、抜本的な改革に着手しないと経営に深刻なダメージを与えることになります。
いま食品製造業に求められているのは、いかにデータを活用し、ICT(通信技術を活用したコミュニケーション)で効率よく生産性を上げていくかであり、そのためにはDXの推進が急務となっています。
データとデジタルを活用することにより、たとえば、AIで需給予測をして食品ロスを削減する、商品開発のタスクやドキュメントを関係部門でシームレスに共有して効率化を図る、成功事例の開発プロジェクトを流用してムダを省くなど、さまざまな成果が期待できます。 -
NECがご支援できること
NECは長年の食品業における実績とノウハウを活かしながら、AIの需要予測による食品ロスの削減や、商品開発プロジェクトの効率化・見える化の促進、自販機のパーマシン向上など、お客様の課題にICTで貢献するためさまざまなソリューションをご提供いたします。
<ご提供ソリューション例>
自販機ソリューション
需給最適化プラットフォーム
など
NECの食品製造業ソリューション
自動販売機で飲料を購入する際に、現金やキャッシュレス決済可能なカード・スマートフォンなどがなくても、顔認証で決済できるサービスです。
自動販売機向け顔認証決済サービス
NECのAI技術により、販売動向に影響を与える気象情報や販売実績などの様々なデータやノウハウを組み合わせて解析することで、需要予測の精度向上を支援します。
需給最適化プラットフォーム
自販機への電子マネー対応やの導入で機会損失を防ぎ、さらに購買データを活用したコラム編成や商品開発など売上アップを支援します。
自販機の電子マネー導入支援サービス
自販機の設置場所、競合状況に応じて、最適な品揃えや販売価格、コラム構成、機材オプションを設定し、パーマシンの最大化を支援します。
自販機のデータ分析支援サービス
製品データや指示・稼働情報の集約により、現場の生産性向上や製造のリアルタイム把握を実現し、製造現場から経営まで多岐にわたる課題の解決を支援します。
プロセス製造業向け製造実行システム
食品製造業向け関連サービス
設計と製造をデジタルでつなぎ、ものづくりDXを実現するNECのPLM「Obbligato」は、ものづくりの基準情報BOM/BOPを核に情報集約・共有し、持続的なものづくりと価値づくりに貢献します。
輸配送管理システム(TMS) ULTRAFIX
40年のノウハウを集約した建設業基幹業務パッケージ。プロジェクト産業にも適用可能です。
受注業務効率化ソリューション ULTRAFIX/OM
ダッシュボードとOLAP分析機能を兼ね備えた新世代インタフェースは、企業活動のあらゆる「見える化」を支援します。
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