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Case2 自動車部品メーカーの物体指紋技術を活用した生産性向上の秘策とは?

解決策

何とか生産性を上げたいと考えたB氏は、個体管理に関する情報収集を始めました。そこでNECの物体指紋認証技術に関心を持ちました。

予想効果

  • 物体指紋認証技術を活用し極小部品の個体管理を実現
  • ベストマッチングによる直行率の向上
  • 大幅なラインの組み替えをせず、シンプルな導入ステップ

物体指紋認証で極小部品を精微に個体識別

部品の表面にある微細な紋様(物体指紋)。同じ種類の部品でもわずかに違う物体指紋の個体差を識別し、タグなどを付与することなく個体管理できるという点にB氏は興味を持ちました。
「タグやバーコード、ラベル等様々なものを検討しましたがどれもうまくいきませんでした。一方でこの物体指紋認証なら何も付けずに識別ができてしまいます。また市販のカメラをラインに取り付けるだけなので、工程の見直しやラインの組み替えのために生産を止めずに済み、非常に導入しやすいと感じました。」(B氏)

ベストマッチングにより直行率を約7割まで向上

「まずは組立不良となった製品に使われている部品を特定し、不良の真因分析を行いました。分析結果をもとに、最良の組み合わせとなる条件を分析していき、組み合わせる際に最良の組み合わせで部品を組み立てた結果、直行率は約7割まで改善しました。今は1ラインでの試験運用ですが今後は他のラインへの展開も検討しています。」(B氏)

また、物体指紋認証による個体識別はベストマッチングによる直行率向上以外の価値ももたらしているようです。

「組立品に使われている部品が特定できるということはトレーサビリティにも活用できます。最近は何かと品質問題がニュースで取り上げられていますので、もし何かあった際に使われている部品を個体レベルでトレースできるという点は非常にありがたいです。品質保証が弊社製品の新たな付加価値になるとも考えています。」(B氏)

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