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WebOTX Application Server - V8.3機能強化ポイント
2010年5月出荷のWebOTX Application Server V8.3では、主に次のような機能強化を行っています。
製品全般
サポートOSの拡大
- Windows 7(x86)
Windowsプラットフォームにおいて、Windows 7 を追加サポートしました。
対象は、クライアントOS上での動作をサポートする以下の製品です。
- WebOTX Administrator
- WebOTX Developer(for CORBA Applicationのみ)
- WebOTX Client
- WebOTX WebAP JSP Developer
- WebOTX Connector Developer
- SUSE Linux Enterprise Server 10
Linuxプラットフォームにおいて、RHELに加え、SUSE Linux Enterprise Server 10 を
追加サポートしました。
仮想化環境に対応した新たなライセンス体系の導入
物理サーバ単位でのライセンス体系を新設しました。仮想化により仮想サーバの台数やCPU/コア数が変動した場合でも、追加のライセンス料は不要となりライセンス費を従来比約64%(注1)削減できます。
(注1)2CPU、4コアの物理サーバ1台に仮想サーバ4つを集約し、2コアずつ割り当てた構成に対し、当社従来ライセンスを適用した場合との比較。詳細な条件に応じて、別途、個別見積もりが必要。
運用管理
仮想環境における運用性をさらに向上
仮想化環境やクラウド・コンピューティングによる業務システムでは、数十台~数百台からなるサーバを用いて負荷分散環境を構築します。さらに、スケールアウトによるサーバ増強の際には、VMwareなどの仮想化ソフトウェアを用いて既存のサーバ環境を複製し、複数の実行環境を構築する手法が取られます。
以前のバージョンでは、このような複数のサーバ群で構成されたシステムに対し、アプリケーションの更新やパラメータ変更作業、システム監視などの作業を行うには、個々の環境に対し作業を行わなければならなく、構築・運用に多くのコストを必要としました。
それを踏まえてWebOTX Application Server V8.3では、分散配置されたサーバ上のドメイン(業務実行環境)群をグルーピングし、個々のドメインへのアプリケーション配備や設定作業を一元化する運用基盤を新たに提供します。スケールアウトによるサーバ追加時にも単一の操作でグルーピング対象とすることができるようになり、構築・運用コストを大幅に削減できます。
例えば、10台の同一構成からなるサーバを用いたシステムを構築する場合、これまでは個々のサーバに対して次のようなドメイン構築作業が10台分必要でした。
- アプリケーションをドメインに配備
- ドメイン上の実行パラメータを更新
- ドメイン上の監視項目を設定
本バージョンでは、分散されたサーバ上のドメイン群を仮想的な一つのドメイン(ドメイングループ)としてグルーピングし、そのドメインに対して一回の運用操作を行うことで、グルーピングされたドメイン全てに一斉にアプリケーション配備やパラメータ更新作業が行えます。
また、これまでは全てのサーバ上のドメイン稼動状況を把握するために、個々の(10台分のサーバ上の)ドメインに運用管理ツールから接続しなければなりませんでしたが、本バージョンで提供する運用基盤を用いれば、そのような煩わしい作業が一切不要です。
さらに、これらのドメイン内で発生したプロセス停止などの異常を表すイベントについても、この運用基盤上で一元的に把握できます。これにより、WebSAMなどの監視ソフトウェアとの連携が容易になります。
一方、システム保守作業では、アプリケーションの更新や実行パラメータの更新作業が発生しますが、運用者はこの運用基盤から一回の更新作業を行うだけで、全てのサーバ上のドメインに更新内容を反映することができます。
その他、スケールアウトによるサーバ増強時にも、仮想化ソフトウェアなどによってコピーされたサーバ環境のドメインを簡単な操作で運用制御の対象に含めることができます。
このように、作業者は単一の運用基盤から全てのサーバ上のドメインを効率良く構築・管理することができるようになり、以前と比べて作業コストを大幅に削減できます。
TPモニタ(Foundation/Standard/Enterprise)
無停止設定変更
Java VM起動時オプション(Javaヒープサイズ、Javaシステムプロパティ等)を設定変更するために、従来は業務を停止する必要がありましたが、WebOTX V8.3では業務を閉塞することなく設定変更できるようになりました。サービスを継続したまま、設定のチューニングが可能です。
Java VM起動時オプション以外にも、プロセス起動中に設定変更可能な項目を増やしました。
Out Of Memoryへの対応
プロセスの利用しているメモリ使用量を採取しメモリの増加を監視し、JavaVMが使用できる最大メモリ量に達する前にプロセスを終了または、GC要求を発行する機能を提供します。OutOfMemory発生を以下の2つの監視方法によりOutOfMemoryの発生を監視します。
- メモリの使用量を監視
- GC後のメモリ使用量を監視