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WebOTX Application Server - V8.1機能強化ポイント

2008年9月、および2008年7月出荷のWebOTX Application Server V8.11/V8.1では、主に次のような機能強化・および新製品出荷を行っています。

製品全般

Java EE 5 対応

Javaを利用した基幹業務システム構築を可能とする「Java EE」の最新仕様「Java EE 5」に国内ベンダとして初めて対応しています。Java EE 5は「開発の容易性(Ease of Development)」を最大のコンセプトとした仕様です。これにより、Javaの最新技術を活用した基幹業務システムを効率的に構築することができます。

代表的なものとして、「Enterprise JavaBeans(EJB) 3.0」仕様の対応があります。EJB 3.0では、O/RマッピングフレームワークやDI/AOPコンテナフレームワークからフィードバックされた機能と、さらにJava SE 5 で導入されたアノテーションを用いることによって、開発の容易化が図られています。

サポートOSの拡大

  • Windows Server 2008
    WebOTX V7.1 でサポートしていた Windows 2000/2003(R2) に加えて、 Windows Server 2008 (x86) を追加サポートします。

アプリケーション実行環境

JMS

  • 再配信メッセージの順序保証をサポート

    従来のJMSサーバは、効率よくメッセージを配信するために、メッセージをあらかじめコンシューマに事前配信していました。そのため、トランザクションのロールバックによってメッセージの再配信が行われた場合、そのメッセージは事前配信されたメッセージ群の最後尾に位置づけられてしまい、配信順序が狂ってしまいます。

    再配信順序保証なしの場合
    アプリケーション異常など、トランザクションのロールバックによりメッセージが再配信される場合でもメッセージの順序を保証する機能が「再配信メッセージの順序保証」です。

    再配信順序保証ありの場合 
  • 他社JMSプロバイダとのJCA連携をサポート

    JCA1.5準拠の汎用的なJMSリソースアダプタを提供します。
    これにより、MDBやESB(JMS BC)において、WebSphere MQなどの他社JMSプロバイダとの間でコネクションプール機能やXAトランザクションを利用したシステム連携が可能になります。

Webサーバ

  • Apache HTTP Server 1.3.41/2.0.63 をバンドル

    Apache HTTP Server の最新バージョンである Apache HTTP Server 1.3.39/2.0.61 をバンドルしています。
    詳細については、次を参照してください。

    Apache HTTP Server
  • mod_ssl 2.8.31/2.0.63 をバンドル

    上記 Apache HTTP Server に対応したバージョンである mod_ssl 2.8.31 (Apache 1.3.41用)/2.0.63(Apache 2.0.63用) をバンドルしています。
  • OpenSSL 0.9.8h をバンドル

    OpenSSL ライブラリの最新バージョンである OpenSSL 0.9.8h をバンドルしています。

Webコンテナ

  • ベースの Tomcat をバージョンアップ

    Webコンテナのベースとなる Tomcat を 6.0.16 にバージョンアップしました。性能面を考慮した内部処理の見直しを行っており、Tomcatよりも約20%高い実行性能を実現します。

  • リクエスト処理の拡張

    Webコンテナ部分のリクエスト受付部分や処理部分の構造を大きく変えています。より高速なリクエスト処理を可能としています。

  • WebサーバからのPush配信をサポート

    HTTPを使用して疑似的にWebサーバからWebブラウザ画面へのプッシュ通信を実現する技術をサポートしました。これにより利用者は、各種情報の更新を即座に把握できます。

Webサービス

  • WS-Addressing 1.0仕様をサポート V8.11で強化!

    WS-Addressing 1.0に対応したメッセージの送受信が可能になりました。WS-Addressingは、従来プロトコルごとに形式が異なっていた接続先情報を、定型でSOAPヘッダ内に持つことで、プロトコルに依存しないメッセージの伝達を可能にします。本機能はJAX-WSの一機能として提供されます。

  • WS-SecurityのJAX-WS対応

    JAX-WSを使用したWebサービスでWS-Securityが使用できるようになりました。WS-SecurityはSOAPメッセージレベルにおけるセキュリティ機能を提供します。

JDBCデータソース

  • データベースサーバの監視コマンドの追加 V8.11で強化!

    データベースサーバの監視コマンドのサポートを追加しました。ログインタイムアウトを指定することが可能となります。それにより、障害検出までの時間を調整することができます。

  • コネクションプールのクラスタ制御機能

    データベース接続の可用性を向上するコネクションプールのクラスタ制御機能を提供します。
    Oracle RAC(Real Application Cluster)機能と親和性の高い負荷分散型の接続制御では、性能の安定化を図ることができます。 また、スタンバイ型の接続機能では、データベースサーバ障害時における接続復旧を高速化することができます。
    DBサーバ障害時における接続復旧を高速化 
  • データベースのバージョンアップ対応

    次のデータベースおよびJDBCドライバのバージョンアップ対応を行いました。

    • PostgreSQL 8.3.1 (JDBCドライバ 8.3-603)

SIP関連製品

V8.11で強化!

NGNミドルウェア共通APIに対応したWebOTX SIP Call ControlをWebOTX SIP Application Serverの関連製品としてリリースしました。

「WebOTX SIP Call Control」は、SIPのプロトコル仕様を理解していなくとも、電話に代表される音声・映像コミュニケーションを利用するアプリケーションの開発を可能とします。WebOTX SIP Call Controlは、通信事業者や通信装置企業の業界団体である「Parlay Group」の策定したWebサービスアプリケーションインタフェース「Parlay X 2.1」を実装しています。開発者は、Parlay Xの標準インタフェースに従ったWebサービスクライアントアプリケーションを開発することにより、WebOTX SIP Call Controlの機能を利用することができます。

運用管理・運用ツール

Javaプロセス監視

  • JVM監視・管理機能を大幅に強化

    実行中のサーバ内で動作するJavaプロセス(JVM:Java Virtual Machine)のメモリやスレッドなどの動作情報を、WebOTXが提供する各種運用管理ツールから容易に監視できるようになりました。これにより、動作中のシステムに殆ど影響を与えることなく、ヒープ領域単位での消費状況やスレッドダンプなどの詳細情報をリアルタイムに参照することが可能です。

    また、これらの運用管理ツールや、JMX APIを使用した独自のプログラムを使用することで、動作情報の定期的な監視を行ったり、動作情報が一定の条件を満たした場合にクライアント側に通知したりすることも可能です。

    さらに、開発・運用中のJavaプロセスに対して設定変更を行う度合いが高いヒープサイズやパーマネントサイズ、GCログなどのパラメータを管理ツールから設定し易くなるよう改良し、ユーザビリティを高めています。

  • jconsoleによる接続の容易化

    JDKに付属のJVM監視ツールjconsoleとの連携を容易化しています。従来のような接続のための複数のJVMオプションの設定や、設定反映のためのドメイン再起動作業が不要になり、任意のタイミングで接続することが可能です。

統計情報

  • 採取項目の粒度を細分化

    従来よりもサーバ内の各コンポーネントに対する監視項目が細分化され、より詳細な実行時状態の情報を採取できるようになりました。代表的なものを以下に示します。

    • ドメイン関連
      動作上のマシンにおけるディスク使用状況(使用量、空き容量、使用率、etc.)
    • JVM関連
      クラスローダ、コンパイラ、GC、メモリ、OS、実行環境(クラスパス、パラメータ、etc.)、スレッド
    • Webコンテナ関連
      サーブレット実行時間、累計処理時間、データ転送数、データ転送率、ステータスコード別カウント数、コネクション数、etc.
    • トランザクション関連
      状態別トランザクションカウント数、平均所要時間、etc.

    動作確認やチューニング作業時にこれらの情報を参照することで、より最適化されたシステム構築が可能となります。
  • 障害解析のための情報収集機能を追加

    開発・運用中に障害が起きた場合の運用管理者の作業を簡略化するため、障害解析に必要な情報を自動収集して、ひとつのアーカイブファイルにまとめる診断サービスという機能を追加しました。

    診断サービスの処理の流れ

    このサービスを利用すると、次のような利点があります。

    • 障害解析に必要な情報を簡単にかつ確実に採取できるようになり、運用管理者の情報収集のプロセスが簡略化されます。
    • 調査対象ファイルの検索や抽出作業が不要となるため、直接の運用管理者でなくても簡単に情報を収集することが可能です。
    • ひとつのアーカイブファイルにまとめることにより、製品開発元への情報の送付が簡易になります。
    • 必要な情報の収集漏れがなくなることにより、製品開発元では障害解析が確実に行え、運用管理者と製品開発元とのやり取りを軽減することができます。

開発環境

Developer's Studio

  • サポートOS の拡大

    • Windows Vista
      Windows Vista(x86) を追加サポートします。Ultimate, Enterprise, Business Editionに対応しました。

  • アノテーション編集エディタの提供

    WebサービスやEJBがアノテーションの定義により容易に開発可能となります。

    EJB3.0カテゴリに所属するアノテーション一覧表示 
  • バグ検出ツールの提供

    バグ検出ツール(FindBugs)を新規に提供しました。これによりJavaプログラムのなかのバグの検出が容易になります。

  • XMLマッピングツールの強化

    • WSDLファイルを追加サポート
      データ構造ファイルとしてXML Schemaファイル、DTDファイル、XMLファイルに加えてWSDLファイルを新たにサポートしました。
    • 複雑なデータ変換をするための関数編集ダイアログを提供
      データのマッピングだけでなく、関数編集ダイアログにより複雑なデータ操作(部分文字列の取り出し/文字列比較/四則演算など)や独自関数の追加が容易に行えるようになりました。
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