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2025年度C&C賞表彰式典開催

2025年11月26日、ANAインターコンチネンタルホテル東京(東京都港区)にて、2025年度 C&C賞表彰式典を執り行いました。表彰式典会場(写真1)には43名が出席、そして、11名がオンライン視聴しました。

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写真1 C&C賞表彰式典

贈呈式は午後3時から、新野隆理事長による開会の挨拶で始まりました。挨拶のなかで、財団の主要な活動が紹介され、C&C賞は1985年の表彰開始から今年で41回目を迎え、過去81グループ128名と1グループを表彰と説明がありました。

次に、徳田英幸審査委員長から、C&C賞選考経緯と受賞2グループの発表がありました。new windowグループA は、「QRコードの発明・実用化および世界的普及への貢献」に対し、QRコードチーム(メンバーは原昌宏様、渡部元秋様、黒部高広様、髙井弘光様の4名)、また、new windowグループ B は、”For Contributions to High-Performance Scientific Computing and Its Applications.”(科学計算の高速化とその応用への貢献)に対し、Jack Dongarra様が選ばれ、それぞれの業績が紹介されました。

続いて、C&C賞贈呈に移り、新野理事長から、グループAのQRコードチームのメンバー4人に賞状と、チームを代表して原様に賞牌と賞金目録が贈呈され、続いて、グループBのJack Dongarra様に賞状と賞牌、賞金目録が贈呈されました(写真2)。

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写真2 受賞者記念写真:Dongarra様、新野理事長、原様、渡部様、黒部様、高井様(左から)

贈呈式に続き、ご来賓から祝辞を賜りました。経済産業省商務情報政策局 局長 野原諭様からは、QRコードは今日の生活を便利にした素晴らしい技術であり、Dongarra様は高性能計算分野の数理、実装両面における社会的リーダーとして認められていると、両受賞者の業績を称えるとともに、政府の政策として、AI・半導体などの17の戦略分野について必要な支援投資を続けるとお言葉をいただきました。電子情報通信学会 会長 植松智彦様からは、QRコードの社会的普及や、LINPACK・TOP500による科学技術計算の高度化への貢献の大きさを挙げて、両受賞者の業績を称え、また、情報通信技術や計算科学が電子情報通信学会の中核分野であること、個人的なエピソードも交えて技術の進展を紹介し、受賞者の今後の更なる活躍を祈念していますと祝辞を締めくくりました。

贈呈式のあと、受賞講演会に移りました。グループAは、「世の中を変えたQRコード」と題して、チームを代表して原様が講演し、QRコード開発の背景には、工場の管理効率化やバーコードの限界、環境・多言語対応などの課題があり、高速かつ高信頼性、安価な読み取りを重視し、技術公開・用途開発・標準化で普及を推進したこと、そして、現在QRコードは多様な分野・国際規格で活用されており、今後もAIやセキュリティ連携など進化を続け、社会に高い価値をもたらすと話しました。グループBのDongarra様は、「High Performance Computing Changing the World」と題して講演し、スーパーコンピュータと高性能計算の歴史や技術的進化、その社会的インパクトについて解説し、特にムーアの法則、並列処理、GPUなどアクセラレータの役割、TOP500ランキングの流れを紹介し、AI・機械学習とスーパーコンピュータ利用の違い、高精度から低精度演算へのシフトを強調し、最後に、こうした技術革新が科学や産業、社会の変革を牽引する重要性を述べ、今後ますます発展が期待される分野であるとまとめています。

受賞講演のあと、受賞者を囲んでのカクテルパーティの場が設けられました。歓談は50分間と短いひとときでしたが、多数の皆様にご参加いただき、和やかな雰囲気のなかで、参加者が受賞者にお祝いの言葉を述べました。また参加者同士が懇親を深める交歓の場となりました。

晩餐会には、受賞者とご来賓の方々、そして財団に関わりのある方が参加されました。新野理事長の開会の挨拶に続き、情報処理学会 会長 萩谷昌己様のスピーチと乾杯の発声で、ご歓談しながらのお食事が始まりました。宴の終わりに、QRコードチームのゲスト 株式会社デンソーウェーブ 社長 相良隆義様とGS1 Japan 会長 豊永厚志様の紹介があり、相良様よりご祝辞と、チームを代表して黒部様から返礼がありました。続いてDongarra様から受賞のお礼のスピーチがあり、午後7時30分、和やかな雰囲気のなか、晩餐会はお開きとなりました。 本年度も多くのご来賓・関係者にご出席いただき、盛況のうちに式典を終えることができました。ご参加くださった皆様に深く感謝申し上げます。


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公益財団法人NEC C&C財団について

NEC C&C財団は、C&C技術分野、すなわち情報処理技術、通信技術、電子デバイス技術及びこれらの融合する技術分野における開拓又は研究に対する奨励及び助成活動を通じて、世界のエレクトロニクス産業の一層の発展を図り、経済社会の進展と社会生活の向上に寄与することを目的としています。1985年3月に設立された財団法人であり、その基金はNECからの寄付金に依っています。

この目的を果たすための活動として、現在、顕彰事業及び研究助成事業を行っています。

顕彰事業としては、C&C分野の開拓・研究、あるいはこの分野の社会科学的研究活動に関し顕著な貢献のあった方に対して、C&C賞を贈呈しています。

研究助成事業としては、日本国内の大学院博士後期課程に在籍する学生に研究費を助成しています。