VIS/XE - 機能イメージ

VIS/XE(VF)の機能イメージ

VIS/XE(VF)では、プログラムソースやMFDソースといった既存VISアプリケーション資産を流用して、GUI化を図ることができます。

  • 従来同様のCOBOLオンラインプログラムの開発でWindowsGUIを基幹業務で利用可能です。
  • PCに接続されているPCプリンタへホストから帳票出力できます。
VIS/XE(VF)機能イメージ

GUI化を行うにはふたつのアプローチがあります。

  • 簡易GUI機能
    ETOS画面定義文法を拡張したVISMFDによってGUI機能をアドオンします(ETOSフィールドに対する入力支援用のGUIの追加が可能です)。簡易GUIを利用する場合、VISアプリケーションのソースプログラムの修正は不要です。
  • GUI機能
    簡易GUI機能では実現できない本格的なGUI機能は、MFDソースに対するGUIの指定の追加、およびソースプログラムに対するGUI用の処理の追加を行うことで実装が可能です。
VIS/XE(VF)機能イメージ

VIS/XE(VF)では、GUI化だけでなく、従来業務とWeb業務との連携も行うことができます。これにより既存資産の有効活用を図ることができます。

  • Web業務連携機能
    ACOS-2の既存業務の、例えば問い合わせ結果画面の任意の項目が表示された場合に、ブラウザを起動してオープン系Web業務を起動することが可能です。

(1) 簡易GUI機能

簡易GUI機能は既存のVISアプリケーションのプログラムロジックには変更を加えず、MFDの修正のみにより既存画面に対してGUIを適用する機能です。以下に示す「(2) GUI機能」のように、GUI化のためにMFDソースとプログラムに対して修正/追加を行うのではなく、既存のMFD画面ソースに対してGUI部品を追加することで、プログラム本体のロジックに影響を与えずデータエントリの簡易化を実現することができます。また、新規に画面を作成する場合であっても、従来のETOSフィールド定義+アルファの知識で画面作成が可能であるため、開発の効率化などの効果も得られます。

従来のキャラクタベースの画面レイアウトはそのままで、入力フィールドに対して、入力フィールドをダブルクリックして表示されるリストボックスに表示された入力候補一覧から選択した文字列の反映や、画面に追加されたボタンに対応する文字列の反映をマウス操作で行うことができ、データエントリの簡易化の効果があります。

簡易GUI機能

(2) GUI機能

VIS/XE(VF)ではリストボックス、コンボボックス、ダイアログボックス、ボタン、プルダウンメニューといったGUI機能を使用でき、さらに複数画面の表示やマウスイベントの取得等の従来の画面送受信では行うことができなかった画面制御の機能も利用できます。

これらの機能を活用するためにはアプリケーションの開発を行う必要があり、既存のMFD画面ソースの変更(部品の追加)や、GUIのための部品を追加したことによるVISプログラム本体に対するロジックの追加等を行う必要があります。しかし、従来のVISアプリケーションのプログラムの開発手法を継承できるので、比較的容易に業務のGUI化をはかることができます。

  • GUI画面の送受信についても、従来のVIS形式編集サービスが機能します。
  • GUI画面表示時に動的に新たなウィンドウ(第二ウィンドウ)を開き、ひとつのVISアプリケーションから第一ウィンドウと第二ウィンドウに画面を送信して表示することができます。
  • 送信キーやPFキー押下以外にも、ボタンのクリックやメニューの項目選択により、VISアプリケーションに対してデータ送信を行うことができます。
GUI機能

(3) Web業務連携機能

ACOS-2の従来業務とオープン系Web業務を連携する機能です。ドラッグ&ドロップ機能とWebページ連携機能の2種類を用意しています。

(3-1) ドラッグ&ドロップ機能

ACOS-2業務の任意の画面のETOSフィールドの文字列を、Webページの入力フィールドへドラッグ&ドロップできます。文字列フィールド全体か、または、空白で区切られた位置までが転記の対象になります。この機能はACOS-2の既存業務を修正することなく利用できます。

ドラッグ&ドロップ機能

(3-2) Webページ連携機能

ACOS-2業務の特定の画面が表示されたときに、ACOS-2業務画面内の特定の位置にあるETOSフィールドの文字列をWeb業務ページのURLのパラメータに指定したURLを作成します。その後ブラウザが自動起動してWeb業務ページのURLを自動表示します。なお、既存のWeb業務ページのパラメータ形式に合わせたURLの作成はできません。自動起動対象のWeb業務ページは新規作成する必要があります。この機能はACOS-2の既存業務を修正することなく利用できます。

Webページ連携機能

VIS/XE(OL)の機能イメージ

VIS/XE(VF)ではACOS-2側のVISアプリケーションの開発のみで基幹業務のGUI化を実現しますが、よりきめ細かなGUI画面、操作性、オープン連携を目指す時には、VIS/XE(OL)が適しています。VIS/XE(OL)では、PC側でのAPの開発や、Windows機能をACOS-2側のVISアプリケーションが直接制御するための機能を提供します。具体的な提供機能は下記の通りです。

  • VISアプリケーションとWindowsユーザプログラムの間のプログラム間通信機能とプログラム起動機能
  • VISアプリケーションからPCのローカルディスクに格納されているPCファイルをアクセス可能とするリモートファイルアクセス機能
VIS/XE(OL)機能イメージ

(1) プログラム間通信機能

プログラム間通信機能では、ACOS-2のVISアプリケーションから従来のREAD/WRITE(またはSEND/RECEIVE)命令を使用して、PC上のユーザアプリケーションとのメッセージ交換、およびPC上のプログラムの起動を行うことができます。PC上のユーザアプリケーションは、専用に提供されたACOS-2との通信用DLL(Windows用)を使用し、VISアプリケーションとのメッセージ交換、およびACOS-2上のジョブの起動を行うことができます。

  • PC側のアプリケーションは、一般的なWin32アプリケーションとしてだけではなく、ActiveXコントロールとしても作成可能です。また、開発にはVisual BasicおよびVisual C++が利用できます。
  • PC側のアプリケーションは、専用の通信ライブラリ (DLL) を使用して、VISアプリケーションとメッセージの送受信を行います。
  • VISアプリケーションからPC上の任意のプログラムを起動することができます。また、PC側のアプリケーションから、ACOS-2上のジョブを起動することができます。
プログラム間通信機能
プログラム間通信機能の実現イメージ

(2) COPY原文領域転送機能

既存のVISアプリケーションに修正を加えることなく、PC側の新規開発ユーザアプリケーションとメッセージの送受信を行う機能を提供します。VISアプリケーションからPC側のアプリケーションに対して、送信用COPY原文領域の構造のデータが送信されます。PC側のアプリケーションがVISアプリケーションにデータを送信する際には、受信用COPY原文領域の構造のデータを作成し、これをVISアプリケーションに送信するようにします。PC側では新規にAP開発を行うが、ACOS-2の既存VISアプリケーションは無修正のまま使用したい場合に適しています。

COPY原文領域転送機能

(3) リモートファイルアクセス機能

ACOS-2のVISアプリケーションからPC上のファイルに対してアクセスすることができます。アクセス方法として、バイトI/O型とレコードI/O型の2種類の機能を提供しています。

  1. バイトI/O型
    一般のWindowsアプリケーションのファイルアクセス方法と同様に、バイト単位でファイルにアクセスする機能です。ファイルポインタやI/Oサイズをバイト単位で指定します。
  2. レコードI/O型
    MFD定義をレコード定義とみなし、レコード単位でファイルにアクセスする機能です。I/O型では処理が複雑になりがちな2バイト系データが混在したレコードアクセスに適しています。
  • ACOS-2のVISアプリケーションで、定期的に無人のPCとデータ集配信を行いたい場合。
  • ACOS-2←→PC間のファイル転送を独自に行いたい場合。

本機能を使用するためには新規にVISアプリケーションを開発する必要がありますが、PC側のアプリケーションの開発は不要です。本機能は以下のような利用目的に適しています。

リモートファイルアクセス機能