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AIガバナンス

NECが描くAI社会の未来

NECは、「安全・安心・公平・効率」という社会価値の創造を通じて、誰もが人間性を十分に発揮できる持続可能な社会の実現を目指しています。このPurposeの実現に向けて、AIの利活用を重要な原動力として位置付けています。
AIの利活用にあたり、NECは人権の尊重を最優先に、人間中心の価値観を重視し、安全性や公平性、プライバシーの保護など、社会的に重要な価値を大切にしながら取り組みを進めています。これらの価値観を守ることで、すべての人が安心してAIを利用できる環境づくりと、持続可能な社会の構築に貢献することを目指しています。

描く未来を実現するための取り組み

AIは利便性や効率性の向上に大きく貢献する一方、バイアスや差別の再生産、誤情報の生成・拡散、機密情報の漏洩、知的財産権の侵害、外部からの攻撃など、利活用に伴うさまざまなリスクも内在しています。

AI SafetyとAI Security

NECは、こうしたリスクに真摯に向き合い、私たちが描くAI社会の未来の実現に向けて、人間の価値観・倫理感・社会規範に照らし、人間が意図した範囲内で安全かつ適正にAIが動作し、人々の生命・身体・財産・精神・環境に対する危害を防ぐ「AI Safety(安全性)」と、AIシステム・モデルに対する外部からの不正なアクセスや改ざんといった脅威から守る「AI Security(セキュリティ)」の2つの側面からリスクへの対策を講じることで、安全・安心なAIの利活用を推進しています。

AI Safety

意図された通りにAIが動作し、
人・環境への危害を防ぐこと。

AI Security

AIを保護し、不正なアクセス、
改変、破損、漏洩を防ぐこと。

このAIの高度なリスク管理を担う「AIガバナンス」では、社会実装における人権尊重を基軸に、不当な偏見や差別を防ぐための公平性の担保、個人情報の保護、判断結果の根拠を説明可能にする透明性の確保、外部の脅威から組織や個人を守るためのセキュリティ対策の徹底などを取り組んでいます。また、関連するリスク管理のテーマに関する方針や規程、ガイドラインを活用しながら、これらのリスクへの対応を行っています。
加えて、NECは先進技術の開発や人材育成、適正な用途での利活用促進とともに、外部有識者を含む多様なステークホルダーとの対話を重視し、AIが社会にもたらす影響や価値について説明責任を果たすことで、社会にとって望ましいAIの有り方を追求しています。

AIに関する様々なリスクへの対応方針・関連テーマ  

AIガバナンス体制

NECではAIガバナンスを内部統制の枠組みに組み込み、取締役会の監督下で、リスク・コンプライアンス委員会の指示に従い、AIガバナンス遂行責任者であるCDO(チーフデジタルオフィサー)を中心とした体制を構築しています。この体制において、法務、リスク・コンプライアンス、人権、個人情報・プライバシー、品質管理、セキュリティなどのリスク管理を担当するスタッフ部門(第2線)と、製品・サービスを担当する事業部門(第1線)が連携し、リスクを管理しています。これにより、AIガバナンスの実効性を高め、信頼できるAIの提供体制の強化を図っています。

AIガバナンス体制図