Japan
サイト内の現在位置を表示しています。
授業内容に合わせて進めるICT活用
石川県津幡町教育委員会様

普通教室での協働学習にWindowsタブレットを活用。子どもたちが協力しながら情報リテラシーを高める授業を実現。
石川県津幡町教育委員会は、子どもたちのITスキル、情報リテラシーの向上に向けて、町内の小中学校、全11校にWindowsタブレット「VersaPro タイプVZ」を105台導入。
中条小学校では、協働学習でWindowsタブレットを活用。子どもたちの学習意欲は高まり、協力し合いながら1つのことを成し遂げ、大きな達成感を味わっています。
今回導入機種:VersaProタイプVZ<2013年10月発表商品>
“21世紀型スキル”の育成に向け、普通教室で使えるWindowsタブレットを導入

佃田 直史 様
津幡町教育委員会は、2013年度、小学校9校と中学校2校の町内すべての11校に合わせて105台のWindowsタブレット「VersaPro タイプVZ」を導入。2013年12月に各校に導入し、2014年1月より普通教室での授業で利用を始めました。
Windowsタブレット導入のねらいについて、津幡町教育委員会 教育総務課 佃田様は次のように語ります。
「21世紀の社会を担う子どもたちに、今後求められるスキルを身につけてほしい。これがWindowsタブレット導入の最大のねらいです。特に、目的とする情報を探して活用できるなど、情報リテラシーを身につけるのに最適なツールと位置付けています。パソコン教室での授業とは別に、Windowsタブレットならば普通教室でも使えますから、さまざまな教科での活用が期待できます」
機種選定にあたっては、事前に先生方の意見を伺い、利活用の幅を広げるために、前面と背面の両方にカメラがついていることが条件となったそうです。理科での屋外観察に使ったり、体育でフォームチェックに利用したりするには背面カメラが効果を発揮します。一方、前面カメラは、テレビ電話を活用した交流活動などに利用できます。
協働学習にWindowsタブレットを活用し、自発的な学習意欲の向上に期待
津幡町教育委員会では、導入前に各学校単位で研修を開催しました。
「実際にどのようにして授業で使えるのか、いろいろなパターンを示しながら、各校で研修を実施しました」(佃田様)
Windowsタブレットは、1台を複数人で利用する協働学習形式をとっています。
「協働学習は子どもたちが互いに教え合い、学び合うところに良さがあります。その良さにWindowsタブレットが加わることで、今まで以上に自発的な学習意欲の向上が期待できます。また、電子黒板や大型モニタを組み合わせれば、表現力や発表する力の向上にもつながります。そうした観点から、ITスキル、情報リテラシーの向上にふさわしい活用ができるものと期待しています」(佃田様)
これからの展開について佃田様は、次のように述べます。
「今回の導入は、先生方の声を積極的に伺ったこともあり、教育委員会と学校の双方で導入機運が高まりました。今後は、導入後の活用実態を踏まえ、より活用を促進するための支援に力を入れていきます」


学習意欲が高まり、ITスキルの向上にもつながる
中条小学校 校長 川村様は、導入前の状況、そして導入後の現在の状況について次のように語ります。
「Windowsタブレット導入の話が教育委員会からあったとき、当初は不安の方が大きかったかもしれません。そこで、研修には全先生が参加し、基本的な操作方法やどんなことができるかについて学びました。実際の利用は2014年1月から始まったばかりなので、現段階では6年生の授業で使っています。
現在、総合的な学習の時間でWindowsタブレットを活用していますが、撮影した写真を取り込んだり、タッチ操作を覚えたりすることで子どもたちのITスキルも向上します。また先生も子どもたちのノートを撮影して電子黒板に映して説明するなど、わかりやすく効果的に授業を進めることができます。こうしたさまざまな効果がありますが、最も良い点は子どもたちの興味・関心が高まり、学習意欲が向上すること。これが学力の向上に結び付けば、大きな導入効果になると考えています」

川村 敏幸 様
公開授業や研究会の開催を通じて利活用を促進
今後のWindowsタブレットの利活用について、川村様はこう展望を述べます。
「2年目を迎える平成26年度には重点項目を決め、さらに利活用を進めていきます。例えば、Windowsタブレットを活用している先生が公開授業を行い、他の学年でも実践的に授業で採り入れていくことを考えています。
また当校単独ではなく、町内の各校が連携して研究会を開催し、先生が互いに切磋琢磨しながらスキルアップを図ることができればよいと考えています。今後さらに学習効果の上がる授業が実現できるよう取り組んでいきたいです」
WindowsタブレットでICT活用を学びながら、海外の子どもたちと交流

平木 貴裕 先生
中条小学校の授業で実際にWindowsタブレットの活用に取り組む、平木先生にお話を伺いました。
「現在、6年生の総合的な学習の時間でWindowsタブレットを利用した協働学習を行っています。協働学習は、複数人で子どもたちが自主的に役割分担をしながら、学習できるという良い点があります。国際交流ネットワークJapan Art Mileのアートマイル国際交流壁画共同制作プロジェクトに参画し、台湾の小学生と壁画の共同制作を進めてきました。
その過程で、グループでの調べものを通したコミュニケーション力や、文章の翻訳に必要な語学力を身につけられますし、掲示板への投稿にWindowsタブレットを使うことでICT機器の操作に慣れることもできます。2013年12月には日本と台湾で1枚の絵を仕上げ、初めて完成した絵を見せ合いました。インターネットの活用方法が学べることに加え、異文化交流という点でも非常に有意義な取り組みです」
台湾の子どもたちとのコミュニケーションには英語を使うため、日本語を翻訳する必要があります。文章を作成し、翻訳して掲示板に投稿する、この一連の作業がWindowsタブレットで行えるため、効果的な総合的な学習の実現につながっています。



協働学習から広がる、Windowsタブレット活用
「調べものや写真撮影、スレッドを立てる、トピックを上げるなど、いろいろな経験をするうちにICTを使いこなすスキルも向上してきました。パソコン教室には1人1台パソコンがあるので、子どもたちが自分にあったペースとレベルで学習できます。 普通教室ではWindowsタブレットを使うことで、複数人で協力しながら学習できますし、何よりも取り組む子どもたちの主体性の高まりを実感します」(平木先生)
これからの授業でのWindowsタブレット活用について、平木先生は次のように述べます。
「協働学習でWindowsタブレットを使える場面は、まだまだアイデア次第でたくさんあると思います。現在は総合的な学習の時間で利用していますが、例えば、カメラやマイクなどの機能を使った国語の言語活動や、社会科の動画づくりなど、目的に応じて使用する台数を調整しながら、上手に機能を使っていけば効果的な授業が実現できると考えます。 また、今でも行っていますが、電子黒板や大型モニタとの接続によるグループ単位の成果発表なども積極的に進めていきます。いずれ、子どもたちがWindowsタブレットをこれだけ効果的に使っているということを、ぜひ保護者の方にも見ていただきたいと思っています」
津幡町におけるWindowsタブレット活用は始まったばかりですが、協働学習をはじめとして授業での活用に広がりを見せています。
学校ICTにおすすめのタブレットPC
お客様プロフィール
石川県津幡町教育委員会様

平成25年度の学校教育目標として、「豊かな人間性と主体的に生きる力を身につけ、自らが社会の一員であることを自覚した児童生徒を育成する」ことを掲げ、21世紀の社会を担う子どもたちに求められる“21世紀型スキル”の育成に取り組んでいます。
津幡町立中条小学校様


石川県河北郡津幡町字南中条ヘ81番地
津幡町立中条小学校は、明治8年創設の太田小学校を前身とする歴史ある学校です。校訓「心身ともに健康」のもと、子どもたちがたくましく健やかに成長してくれることを願い「知・徳・体」バランスのとれた教育活動に取り組んでいます。
(2014年03月14日)
関連リンク
Windows タブレットではじめる協働学習 津幡町教育委員会様 導入事例
本事例のカタログをご覧いただけます。