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授業内容に合わせて進めるICT活用
墨田区教育委員会様

パソコン教室にタブレットPCを採用。持ち運びに便利で、普通教室での利用も促進。
墨田区教育委員会は、更新期を迎えた学校のパソコン教室のPCの代替として、新たにWindows 8対応12.5型タブレットPC「VersaPro タイプVZ」を300台導入。区内の小中学校36校のうち7校に配布しました。その1校の墨田区立桜堤中学校は、学校統合により2013年度に新設され、最新の校舎と先進の設備が導入された学校として注目されています。
今回導入機種:VersaProタイプVZ<2013年3月発表商品>
タブレットPCの良さを活かし、普通教室での利用を視野に導入を決定

墨田区教育委員会は、2013年度より新たに300台のWindows 8対応12.5型タブレットPC「VersaPro タイプVZ」を導入しました。パソコン教室のPCとしてタブレット型を選定した理由について、墨田区教育委員会事務局 宮﨑様は次のように語ります。
「更新期を迎えたPCをリプレイスするにあたり、パソコン教室という資産を継続的に有効活用し、PCの基本操作を教えられることを大前提としました。これに加え、普通教室での利用など、いろいろなシーンで活用することを考慮し、最適なPCは何かを検討しました。最近はスマートフォンやタブレット端末も普及しています。持ち運びの便利さやタッチパネル操作への慣れなども考慮すると、タブレットPCが有力な候補として浮かび上がってきました」
墨田区教育委員会では、まず2013年度にパソコン教室のPCの更新期を迎える7校にタブレットPCを導入しました。
「2014年4月のWindows XPのサポート終了を視野に入れ、最新のPCへの機種変更という考え方で導入を決めました。今回の7校を皮切りに、今後、更新期を迎える学校に順次導入を進めていきたいと考えています」(宮﨑様)


大画面かつ軽量であることが最大の採用ポイントに
墨田区教育委員会は、各社のタブレットPCのデモンストレーションなどを見て、慎重に比較検討を進め、最終的に「VersaPro タイプVZ」を選定しました。
「最も重視した点が2つあります。1つは、これまでのPCの代替として導入するため、複数の生徒で1台を利用する時にも見やすい大画面であること。もう1つは、普通教室へ持ち出して利用することなどを考慮し、1㎏以下の軽量であることでした。この2つが採用の決定的なポイントになっています」(宮﨑様)
そのほかにも、パソコン教室や普通教室での利活用に欠かせない、いくつかのポイントとなるスペックや機能も重要な選定理由となりました。具体的には、区内全校に導入済みの校務システム「学びの扉」を利用するWindowsパソコンとの親和性やセキュリティ確保の観点からWindows OSであること。パソコン教室での操作実習のために、フルキーボードやマウスなどの周辺機器との拡張性があること。またパソコン教室では有線LANで運用するため、有線LANポートが内蔵されていること。普通教室で利用する場合に、既存のプロジェクタなどと接続するため、外部ディスプレイ用コネクタを備えていること。利用シーンに応じて手書き入力ができることなどでした。これらすべての要件を満たすタブレットPCが「VersaPro タイプVZ」でした。


本格的な授業での活用に向けて、区主催の研修を実施

教育のICT化への取り組みに熱心な墨田区教育委員会は、毎年ICTに特化した「ICTマネジメント研修」を実施。各校の校長とICT推進リーダーが参加し、それぞれ学校経営におけるICTの位置づけを明確にし、各校のICT戦略を立案してもらっています。また、ICT推進リーダーの会合も毎年開催し、その中で各校の取り組みや、各教科でのICT活用について発表してもらい、相互啓発による推進強化を図っています。
今回のタブレットPC導入にあたり、墨田区教育委員会は、実際に利用される先生向けにタブレットPCや電子黒板の利用方法を学ぶ研修を実施しました。その研修も、ワークショップ形式をとり、先生同士が学び合う協働学習スタイルで行いました。
研修実施後の先生方のタブレットPC活用の感触について、墨田区立桜堤中学校の校長 菊本様は、次のように語ります。
「6月初旬の先生との面接では、多くの先生が授業でのタブレットPC活用に前向きなことがわかりました。既に実際の授業で効果的に利用している先生もいます。例えば、体育では運動のフォームを撮影して、その場で生徒に見せて指導するなど、タブレットPCならではの機能を使いこなしています。区の研修の成果もあり、一歩ずつですが、着実に前に進んでいるものと評価しています」

文字入力や図形や絵の作成では、キーボードやマウスを使っての作業が効率的です。

利用シーンによってはキーボードやマウスをはずし、自由にタブレットPCを持ちながらの利用も可能です。

パソコン教室から普通教室へ、さらに学校外での活用も視野に
2013年4月に新設された桜堤中学校は、最新の校舎と設備が整っています。
「設備では、先進的な最新のタブレットPCが導入されましたが、基本は先生たちがどう授業で効果的に使いこなすかです。コンピュータ・リテラシーも昔に比べてレベルアップしています。まずは効果的に活用しているリーダー的な存在の先生が他の先生を引っ張るような形で利用できれば、自然と学校全体のタブレットPC利用のモチベーションが高まっていくと思っています。またセキュリティに十分配慮したうえでルールを決め、タブレットPCの特性を活かした学校外での活用も視野に入れています。生徒であれ、先生であれ、まず一人がタブレットPCを使いこなし、それが波及していくことを期待しています」(校長 菊本様)


学校ICTにおすすめのタブレットPC
お客様プロフィール
墨田区教育委員会様

教育目標に掲げる、3つの力「挑戦する力」、「つながる力」、「役立つ力」を重点として、子どもたちに「生きる力」をはぐくむための教育施策に、家庭・地域と連携して取り組むとともに、授業力向上の推進、およびICTを活用した指導の推進に取り組んでいます。
墨田区立桜堤中学校様


東京都墨田区堤通二丁目19番1号
墨田区立桜堤中学校は、鐘淵中学校と向島中学校が統合されて2013年4月に開校した新設校です。最新の校舎と先進の設備を備え、文武両道の精神のもと「確かな知性・豊かな感性・健全な心身」を教育目標に、特色ある教育活動に取り組んでいます。
(2013年10月10日)
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