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サプライチェーン改革
改革前にやらないと後悔する7つのポイント

NECユーザーフォーム2021 Webセミナー

2022.04.16

ものづくりサプライチェーン

NECは、2021年11月11日と12日の2日間にわたり「NECユーザーフォーラム2021 ~知りたいことがここにある。明日につながるみんなの知見~」と題するセミナーイベントを行いました。その中でも特に注目度が高かった、「サプライチェーン改革 改革前にやらないと後悔する7つのポイントについて」。NECのサプライチェーン改革に長年携わり、自らを“失敗の匠”と称するNECサプライチェーン統括本部の松井氏が、NECが経験した様々な取り組みをご紹介しました。


NEC サプライチェーン統括本部 シニアエキスパート 松井 聡

収益性最大化に向けた経営のパラダイムシフト

20年前の高度成長期は人口増加によるハイパー消費で、顧客の要求に対して売るタイミングを逃さないための切れない在庫が重要でした。ところが、低成長期に入り、物が売れなくなると、売れ残りを出さない生産体制で収益性を最大化する適正在庫設計が求められるようになりました。
これに対し、NECは「安く作る、まとめて作る、まとめて運べばコスト削減になる」といった従来の常識を改め、①工場生産性の見直し、②SCM(サプライチェーンマネジメント)での全体最適化、③新SCMのKPI策定といった3つのサプライチェーン改革を行いました。

収益最大化に向けた経営のパラダイムシフト

NECが抱えた課題とサプライチェーンの全体最適化

かつてのNECは、売れるものを予測して製品を造り、倉庫で保管しながら注文が入るのを待つ計画生産(PUSH型)方式を取っていました。しかし、この方式は予測が当たればいいのですが、予測が外れると不良在庫が倉庫に積み上がることに。NECでは、一時は危機的な経営状況に陥ってしまったのです。

従来、NECでは「いかに製造原価を低く抑え利益を上げるか」を意識していましたが、PULL型方式を導入、資金投入から費用回収までのリードタイムを短縮し、「いかに資金効率性を上げるか」という、いわゆる“キャッシュ・コンバージョン・サイクル”について意識するようになりました。
自社の工場能力(資材/設備制約)と市場要求・競合状況に見合ったストックポイント(一時保管のための流通拠点)をSCMの中に設計することで、従来の当てにならない在庫を持つことから、市場への迅速な対応が可能な仕掛けづくりへの改革を実現させていったのです。
本セミナーでは、この仕掛けを紐解き、7つのポイントをご紹介しました。
また、最後に、NECが学んだ、サプライチェーン改革をする上でとても重要な視座をお話しました。言うまでもなく、サプライチェーンの改革にあたっては、社内全体を見渡しあるべき姿について議論し、認識を共有しながら改革を進めることが重要です。

NEC ものづくり共創プログラム

【関連リンク①】

NEC ものづくり共創プログラム

「NEC ものづくり共創プログラム」は、生産革新やグローバルサプライチェーン改革推進に必要なノウハウやアセットを4つのコンセプトで提供しています。NECはお客様と同じ「ものづくり企業」として、お客様の改革推進に向けた活動を強力に支援します。

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