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JNシステムパートナーズ株式会社様

「相談されるJNSP」を目指して。
NECの伴走型での中計策定・実行支援により
現場と一体となった経営改革を実践

業種:: 情報サービス業
業務:: 経営企画
ソリューション・サービス:: サービス/コンサルティングサービス

ICTシステムに関するトータルサポートで、JSRグループを支援するJNシステムパートナーズ様。「相談されるJNSP」を目標として、企業力・競争力の強化を図るために、中期経営改革のプロジェクトを発足。このプロジェクトのメンバーは、初めての体験も多く、戸惑いもありましたが、お客様に寄り添い、現場の目線に立ったNECの伴走型の中計策定・実行支援を受けることで、さまざまな壁を乗り越え、経営層と現場が一体となった中期経営改革を実践しています。

経営改革の目的は、「相談されるJNSP」という企業への転換

JNシステムパートナーズ株式会社（以下JNSP）様は、「MATERIALS INNOVATION」というビジョンを掲げ、デジタルソリューション・ライフサイエンス・合成樹脂事業を展開するJSRグループへ、最適なICTサービスを提供するためにJSRとNECの出資によって生まれました。

ICTシステムに関するコンサルティング・構築・運用サポートなどを手掛ける同社では、内外の環境変化に対応しながら、5年・10年先を見据えた企業としての変革が重要だと決断しました。そこで、お客様の期待を越える真のデジタルパートナーとして、『相談されるJNSP』へのトランスフォーメーションを目指し、2022年4月から3ヵ年の中期経営改革の策定と推進を実践しています。

この中期経営改革の最大のポイントは、トップダウンではなく現場と一体となったプロジェクトの推進です。

「改革に対するマインドを社内全体に醸成し、自分たちの課題として腹落ち感を持ってやるべき施策を推進していく。そうした実行力を重視してワークセッション型のプロジェクトを立ち上げました」と代表取締役社長の中川猛氏は語ります。

さまざまな部門から、幅広い人材を集めてプロジェクトチームを結成

JNSP様では、『相談されるJNSP』というゴールへアプローチするため「顧客接点起点」「サービス・事業モデル起点」「業務起点」「組織・人材起点」という4つのテーマを設定。

これらのテーマに対応した3つのチームと改革プロジェクト全体を俯瞰する中計推進チームの合計4チームを結成しました。

各チームは、ベテラン・若手・中途採用などの幅広い年代のほか、SE・企画部門など多様な職種による約20名のメンバーで構成され、次世代の経営を担う人材として選任されたチームリーダーが、経営改革に向けた新たなチャレンジをけん引しています。

現場の思いや意識を重視したJNSP様では、プロジェクトの推進にあたり、デザイン思考を取り入れファシリテーションを得意とするNECをコンサルティングパートナーとして選択。単なるアドバイスやリコメンドではなく、各チームのメンバーとともに考え、サジェスチョンなどを行う『伴走型』のサポートを依頼しました。

「経営改革に向けた実行計画の策定では、経営層や部門長が中心となって課題の抽出や改革の方向性などをまとめ上げ、その計画案をそれぞれのチームに提示。各チームでは、リーダーをはじめメンバーがその内容や実行性など、現場の視点から検討して、再び経営層にフィードバックしました」と語るのは、取締役の小池淳雄氏です。

現場と経営層が双方の視点から計画を検討・協議することで、現場の意識や課題と乖離することなく、実効性の高い計画案策定が可能になります。

決定した計画案にもとづき、4つのテーマに向けた実行施策を推進していくのが、リーダーを中心とした各チームです。チームメンバーによる定例会議、現場の社員の声を聴くワークショップの開催、さらには経営変革のメソッドやフレームワークなどを学ぶための外部のセミナー聴講などを行い、施策の検討を重ねました。さらに、チームでまとめた施策をクライアントに実際に提案して、意見を聞くといった具体的な活動も実践しています。

プロジェクトメンバーにとって、経営改革の活動は初めての挑戦

各チームのメンバーにとって、施策の推進は普段の業務とは異なる初めての体験。施策に対する意識や意見が違ったり、議論の方向性を見失ったりするといった悩みや戸惑いも生まれます。

そんなメンバーの悩みや課題の解決に貢献したのが、NECの『伴走型』のサポートでした。その具体的な支援について、リーダーたちは次のように評価します。

「チーム内で議論が煮詰まった時など、多角的な視点からNECが問いかけをしてくれることで、メンバーに新たな気づきが生まれ、より踏み込んだ議論ができるようになりました」

「NECは、意見の相違についてその場で図を描いてわかりやすく提示してくれたので、メンバーそれぞれが論点を自分の中で整理することができ、みんなが同じ方向を向いて協議を進めることができました」

また、リーダーをはじめメンバーにとって大きな課題となったのが具体的な施策の決定や推進に対する経験や知識、ノウハウの不足です。そうした課題に対しては、テーマごとに専門知識や経験のあるNECの人材によるサポートを受けながら施策推進を行いました。

「今回のプロジェクトにおいて、NECからは立ち上げ時の課題整理から計画案の策定、そして複数の施策の具体的な実行までトータルな支援を受けました。つねに我々と同じ目線に立って現場に寄り添い、絵に描いた餅ではなく具体性のあるきめ細かな提案や支援にとても感謝しています」と小池氏は語ります。

活動や施策の進捗状況などは定期的に経営層に報告し、方向性や内容について確認し合うほか、一般の社員に中期経営改革の活動に対するアンケートを実施して、改革に対する社員の関心度合いを把握し、さらに率直な意見を取り入れて次の取り組みに活かす活動も、並行して行いました。その結果、社員から施策に対する意見や質問が届くなど、社内全体の関心も高まりつつあります。

メンバーの成長により、チームの結束力が高まり、チーム同士の連係も強化

3ヵ年にわたる中期経営改革推進の2年目が終了した現在、成果として次のような点が挙げられます。1つは、各チームが計画策定の段階から関わることで内容理解が早く、活動にスピード感が生まれました。さらに施策の推進においても、自分たちで作っていくというやる気や実行力が生まれたことも大きな成果といえます。
また、活動当初はテーマごとの活動に意識が集中しがちでしたが、現在では最終ゴールである「相談されるJNSP」に向けて、メンバーの結束力が強まるとともに、チーム同士連携しながら、どう貢献すべきかという意識を、リーダーをはじめとしてメンバーみんなが共有するようになりました。

「このプロジェクト活動は、メンバーにとって普段の業務にはない初めての貴重な体験です。そこで得た経験値やナレッジを活かして、残り1年の間により良い成果や結果を生み出してくれると期待しています。また、中計が終了した後もそれぞれの成長体験を自分の財産として、経営力や企業力強化などJNSPの未来へと繋げていって欲しいと思います」と、中川社長は語ります。

中期計画を推進するリーダーのみなさん
左から　システム部　業務第二チームリーダー　山崎守さん、企画部　DX推進チーム　エキスパート　吉田徹也さん、企画部　企画第二チーム　エキスパート　川村敬之さん、システム部　業務第一チーム　グループリーダー　佐藤和憲さん、企画部長代理　茂筑修さん

プロジェクト活動をけん引するリーダーたちからは、次のような声が挙がっています。

「プロジェクトを推進していく過程で、メンバーの中に共通意識が生まれ、自分たちの力で改革を動かしていくんだという、積極性や自信が次第に高まっていきました」

「チームや現場を信頼して行われた経営層から我々への権限委譲。そのおかげで、自由な発想で施策を考えたり、新たな取り組みにチャレンジすることができました。また、経営層との距離が近くなったという実感もあります」

最終年度の成果に向けて加速するJNSP様の中期経営改革プロジェクト。NECの伴走はこれからも続きます。

お客様プロフィール

JNシステムパートナーズ株式会社

所在地	東京都江東区枝川1-9-4　住友不動産豊洲TKビル2階
従業員数	121名（2023年4月現在）
事業内容	システムの企画・提案コンサルティング　設計・構築　運用・保守