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Windows XP サービスパック2でのWebOTX評価について (2004年9月13日時点)
Windows XP サービスパック2(RTM版)上でWebOTXの評価を実施いたしました。以下にその結果をご報告いたします。なお使用したWebOTXのバージョンは3.2~5.3です。
なお、Windows XP サービスパック2では、Internet Explolerのセキュリティ機能強化である「ポップアップ・ウィンドウ・ブロック」が実装されています。これによるWebOTXへの影響について記述を追加しています。
1. Windowsファイアウォール設定強化による影響
Windows XP サービスパック2では、標準実装されている「Windowsファイアウォール」がデフォルトで有効になっています。WebOTXもそれによる影響がありますが、ファイアウォールの例外アプリケーション、および例外ポートの登録をすれば正常に動作することを確認しています。それ以外について制限はありません。
以下に具体的な対応について記載します。Windowsファイアウォールについての説明、設定内容、および設定方法についてはMicrosoftのサイトを参照ください。
製品名、および機能 | 問題点と対応の内容 |
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WebOTX Object Broker | あるマシンで動作するクライアントAPからCORBAを利用してWindowsXP上で動作するサーバAPへ通信を行う際にWindowsファイアウォールでガードされるためオペレーション呼び出しができません。Windowsファイアウォールの例外アプリケーション、あるいは例外ポートに次を加えてください(次に示すポート番号は既定値です。番号変更を行った場合はそれぞれ設定する番号を変更してください)。
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サーバシミュレータ機能 | WindowsXP上で動作するサーバシミュレータで起動したサーバAPに対して、あるマシン上のクライアントAPからオペレーション呼び出しを行う時、Windowsファイアウォールでガードされるためオペレーション呼び出しができません。Windowsファイアウォールの例外アプリケーションに次を加えてください(Object Brokerの設定も必要です)。
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Webサーバ機能 Webサービス機能 |
WindowsXP上のWebサーバに対して接続を行う際、HTTP接続のポートを80番以外にしている場合は、例外ポートにその番号を加えてください。 |
WebOTX運用管理ツール | WindowsXP上で動作するWebOTX運用管理ツールで、コンポーネント登録などを行う際にリモートマシンのファイルを指定すると、「Windows セキュリティの重要な報告」と言うタイトルでポップアップメッセージが表示されます。Windowsファイアウォールの例外アプリケーションに次を加えてください。
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WebOTX Transaction Service | EJBアプリケーションクライアントでトランザクションの開始を行う場合、Transaction Serviceで使用する任意のポートに対してWindowsファイアウォールでガードされるため失敗します。Windowsファイアウォールの例外アプリケーション、あるいは例外ポートとして次のような設定を実行してください。
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WebOTX ダウンローダ | ダウンローダについては問題ありませんが、ダウンローダ管理ツールがWebOTX運用管理サーバ、FTPサーバ、ASP配備サービスとTCP/IPの通信を行うため、それぞれのアプリケーションが配置されている状況により、ソケット接続に失敗する場合があります。 Windowsファイアウォールの例外アプリケーションに上述したプログラムを追加するか、あるいは例外ポート(既定値の場合:5202、20、21、6001)を登録してください。 |
J2EE展開ツール | 配備先EJBサーバのホスト指定を行ったときにサーバ側のポートがWindowsファイアウォールでガードされるためEJBコンポーネントの配備が失敗します。 Windowsファイアウォールの例外アプリケーションに「java.exe」を追加してください。 |
WebOTX/COM | 実行環境、Webサーバ環境をWindowsXPマシンにインストールした場合は、ダウン ローダ管理ツール(Ver2.0のWeb AP管理ツール)が運用管理サーバ、ESM/FTサーバ、ASP配備サービスとTCP/IP の通信を行うため、それぞれのアプリケーションが配置されている状況により、ソケット接続に失敗する場合があります。 Windowsファイアウォールの例外アプリケーションに上述したプログラムを追加するか、あるいは例外ポート(既定値の場合:5203、3935、6001)を登録してください。 |
上記以外のWebOTX製品、コンポーネントについて | 対応は不要です。 |
2. 「ポップアップ・ウィンドウ・ブロック」強化による影響
Windows XP サービスパック2では、Internet Explolerのセキュリティ機能強化である「ポップアップ・ウィンドウ・ブロック」が実装されています。デフォルト設定ではWebOTXに影響はありませんが、設定変更によって影響があります。
以下に具体的に記載します。ポップアップ・ウィンドウ・ブロックについての説明、設定内容、および設定方法についてはMicrosoftのサイトを参照ください。
製品名、および機能 | 問題点と対応の内容 |
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WebOTX Object Broker Webコンテナ運用管理コンソール |
ブラウザベースの運用管理ツールである「UDDIレジストリ管理コンソール」および「Webコンテナ運用管理コンソール」では、ヘルプを表示する際に「ポップアップ・ウィンドウ」機能を使用しています。そのため、Internet Explorerでの設定が次のようになっている場合、目的のウィンドウが表示されなくなります。
そのため、Internet Explorerのセキュリティ・レベルの設定を「中」以下に、ポップアップ・ウィンドウ・ブロックの設定を「中」以下にする必要があります。 ただしInternet Explorerのセキュリティ・レベルが既定値のままであれば特に影響はありません。 |