Japan
サイト内の現在位置を表示しています。
「TPSxx-xxxxx」メッセージが出た際の対処について (2007年2月15日時点)
1. 概要
WebOTX Standard/Enterprise Edition V6/V5/V4 でイベントログ及びシスログに出力しているTPSxx-xxxxxメッセージのうち、特にお問い合わせの多いメッセージに対する回答をまとめました。
例えば、WebOTXとして運用上支障がないメッセージであったとしても、イベントログやシスログに情報を出力しているために、メッセージの内容について問題ないかの確認のためのお問い合わせを受ける事があり、そのお問い合わせに対する回答を記載しています。
2. メッセージの説明及び対処方法
本ページでは、特にお問い合わせの多いメッセージについてのみ記載しています。
下記 「2.1 本ページで掲載しているメッセージ」で記載しているもの以外のメッセージについては、WebOTXマニュアルの「オペレータメッセージ編」をご覧ください。
2.1. 本ページで掲載しているメッセージ
イベントログやシスログに下記TPSxx-xxxxxメッセージが出力された場合は、開発部隊へのお問い合わせの前に内容をご確認ください。
メッセージ 内容 |
|
---|---|
説明 | WebOTXの制御プロセスであるシステムTPP(systpp)プロセスがTPモニタからの強制停止要求を受信したとき、またはOSシャットダウンによりOSから停止要求を受けたときに出力されます。 通常systppプロセスは運用管理ツールによるシステム停止やWebOTXサービスの停止によりTPモニタから終了指示を受けて即座に終了するため、TPモニタからの強制停止要求を受けることはありません。 ほとんどの場合、WebOTXが動作中の状態でOSシャットダウンした時にOSからの停止要求を受信して出力されます。 OSシャットダウン時であれば特に問題はありませんが、通常運用時にこのメッセージが出力された場合は何らかの問題が発生しています。 |
対策 | OSシャットダウン前にWebOTXを停止してください。またはイベントログ、シスログへの出力の抑止をご検討ください。 本事象が発生した場合、下記メッセージも同時に出力されます。
通常運用時にTPS04-01302が出力された場合は問題が発生しているので、ログ監視を行う場合はTPS04-01302の代わりにTPS15-01107を監視してください。 |
メッセージ 内容 |
|
---|---|
説明 | 停止中のアプリケーショングループに対してクライアント側からオペレーション呼び出しをされた場合に出力されます。 |
対策 | アプリケーショングループの状態を確認し、停止していれば起動してください。イベントログ、シスログへの出力を抑止しても問題ありません。 |
メッセージ 内容 |
|
---|---|
説明 | 停止中のプロセスグループに対してクライアント側からオペレーション呼び出しをされた場合に出力されます。 |
対策 | プロセスグループの状態を確認し、停止していれば起動してください。イベントログ、シスログへの出力を抑止しても問題ありません。 |
メッセージ 内容 |
|
---|---|
説明 | プロセスの起動に失敗し、シスログに次の出力があった場合、カーネルパラメータ max_thread_proc が不足しています。
|
対策 | リリースメモを参照してカーネルパラメータ max_thread_proc を適切な 値にしてください。シスログへの出力は抑止しないでください。 |
メッセージ 内容 |
|
---|---|
説明 | WebOTX運用中にクライアントとAPサーバがコネクションを張っている状態でOSがシャットダウンされた場合、このコネクションを切断した事を通知するWebOTX内部のオペレーションが実行されます。 システム停止により、この端末切断を通知するオペレーションを実行しようとしたサーバAPが終了したため、サーバAPの代わりにTPモニタがオペレーションの応答をIIOPリスナに返そうとしますが、その時点でIIOPリスナが既に終了していると、TPモニタがIIOPリスナへの送信に失敗して出力されるメッセージです。 OSシャットダウン時のIIOPリスナプロセス終了のタイミングは不定なため、出力される場合があります。 |
対策 | OSシャットダウン前にWebOTXを停止してください。またはイベントログ、シスログへの出力の抑止をご検討ください。 |
メッセージ 内容 |
|
---|---|
説明 | プロセスグループ停止時、プロセスグループのキューに要求が滞留していた場合、その応答をクライアントに返す際に出力されます。 |
対策 | イベントログ、シスログへの出力の抑止をご検討ください。 |
3. メッセージ出力抑止について
WebOTXでは、内部で検出したエラー、および警告メッセージをイベントログやシスログに出力しますが、次のような理由で特に出力する必要がないという場合、出力を抑止することができます。
3.1 出力抑止推奨メッセージ
-
問い合わせを受けたが障害に結びついたことがない
-
イベントログ・シスログに出すほどのメッセージでない
-
抑止しても障害対応に支障がない
上記の3つの観点から、イベントログ・シスログへの出力を抑止しても問題ないメッセージを次に示します。なお、これらのメッセージはWebOTX V6では初期インストール状態で抑止するように変更しています。
WebOTX V5, V4 のシステムでは出力抑止をご検討ください。
- TPS15-01401
- TPS15-01402
- TPS15-01403
- TPS15-01404
- TPS15-01405
- TPS15-01406
- TPS15-01218
- TPS15-01219
- TPS10-14301
- TPS10-14401
- TPS10-14801
- TPS10-14901
なお、出力抑止を推奨しているメッセージ以外のTPSxx-xxxxxメッセージを抑止対象に加える場合は、障害発生時の障害解析に支障を与える可能性があるのでご注意ください。
3.2 メッセージ出力抑止方法
sysmsg.txtという名前のファイルの中に、次のフォーマットで抑止したいメッセージを定義します。なお、幾つかのメッセージについては既に抑止の定義をしてあります。
設定 ファイル |
|
---|---|
設定 方法 |
|
定義 | SOSYS xx-xxxxx xx-xxxxx はメッセージの先頭にあるTPSxx-xxxxxの数字部分です。 |
4. 更新履歴
- 2007/2/15
-
初 版