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Windows版 展開ツール/配備ツールの起動時にツール画面が現れず無応答になる問題の回避方法について (2005年9月5日時点)
0. はじめに
「配備ツール」は、J2EEサーバサイド・コンポーネントの配備を支援するGUI画面ツールです。WebOTXバージョン5以前はJ2EE展開ツールという名称でしたが、バージョン6から配備ツールに改名しました。以降の説明では、単に配備ツールと記しましが、WebOTXバージョン5をご利用している場合は、J2EE展開ツールと読み替えてください。
1. 概要
配備ツールは、起動時の初期画面として緑色のスプラッシュ・ウィンドウを表示します。その後にメイン画面を表示します。
Windows系OS上のJ2SEバージョン1.4.xを使用した動作環境において、スプラッシュ・ウィンドウが閉じた後にメイン画面が現れずに無応答状態になる場合があります。
2. 原因
配備ツールは、起動時にJava AWTを利用します。Java AWT処理の延長で呼ばれるWindowsライブラリの中でデッドロックが発生していることが原因です。
これは、一部のビデオカードのDirectXドライバ障害に起因することがわかっています。
3. 対象製品
WebOTX(Windows版)の次の製品に影響があります。
- ActiveGlobe WebOTX Web Edition Ver5.1~Ver5.3
- ActiveGlobe Standard-J Edition Ver5.1~Ver5.3
- ActiveGlobe 運用環境 Ver5.1~Ver5.3
- ActiveGlobe Web Edition Ver6.1以降
- ActiveGlobe Standard-J Edition Ver6.1以降
- ActiveGlobe Standard Edition Ver6.2以降
- ActiveGlobe Enterprise Edition Ver6.2以降
- ActiveGlobe UDDI Registry Ver3.1以降
4. 回避策
WebOTX Ver5の場合は、付属のユーザーズガイドの「10.トラブルシューティング」で説明しています。それを参照してください。
WebOTX Ver6では、マニュアルから記載漏れとなっていました。下記に示した回避方法にしたがって設定を行ってください。
この問題を解決するための方法として、現在インストールされたビデオカードのデバイスドライバを最新版にアップグレードすることが考えられます。ここではそれとは別に、現状のまま配備ツールの設定で問題を回避する方法を説明します。
回避策は、次の2通りがあります。
- Javaランタイムに対してDirectDraw処理を無効化する
- 「(WebOTXインストールディレクトリ)\lib\launcher.xml」ファイルをテキストエディタで開く。
- 要素内に
「<sysproperty key="sun.java2d.noddraw" value="true"/>」を追記する。
- 配備ツールに対して強制的にスプラッシュ・ウィンドウを表示させない
- 「%USERPROFILE%\.necdeploymenttool\deploytool.conf」ファイルをテキストエディタで開く。
「%USERPROFILE%」は、Windows OSのローカル環境変数です。現在のユーザーのプロファイルの場所を返します。 - 最後の行に「ui.startup.showSplashPanel=false」を記述する。
- 「%USERPROFILE%\.necdeploymenttool\deploytool.conf」ファイルをテキストエディタで開く。
いずれかの設定をした後に配備ツールを起動します。
5. 関連する問題
同様の問題について、次のお知らせでも記載しています。