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WebOTX Enterprise Service Bus - 機能詳細
性能
システム連携の高性能化を実現する独自の高速XML変換エンジン
WebOTX ESBは、内部で行っているメッセージ変換処理部分の高速化を実現しています。
ESB内でのメッセージ変換部分ではXMLデータが利用されます。ESBの性能はXML変換の処理性能に大きく依存します。WebOTX ESBでは、XMLの木構造を生成しないストリーム処理を基盤とするメカニズムによるXSLT準拠の逐次処理高速変換エンジンを搭載することで、大幅な性能向上を実現しています。
信頼性・可用性
Java VMや連携APの障害による影響を局所化
WebOTX ESBは、高信頼・高可用を実現する独自の高信頼基盤(TPモニタ)と協調して動作することができます。これにより、ESBインスタンスが複数のプロセスで稼働し、プロセス障害発生時にもシステム連携が継続できます。障害発生時でもキューに保留中のリクエストは影響なく処理されます。
連携先システムの負荷分散を実現する経路制御
高度な経路制御により、負荷分散と連携先の切り替えが容易になります。連携しているシステムの一部で障害が発生した場合は、障害が発生した経路を部分的に閉塞し速やかに代替システムに切り替えます。その結果サービスを継続でき、可用性が向上します。また、負荷分散により従来ロードバランサを使用することで対応していた複数サービスへのメッセージ配信がWebOTX ESBのみで実現できます。サービスの追加は動的に行なうことができますが、新たに追加した経路の処理メッセージ数を段階的に増加させる機能(スロースタート)で、起動直後の高負荷を回避して安全に新たなサービスを追加できます。
高負荷時にも重要業務の性能劣化を低減する優先度制御
連携対象ごとに優先度を設定し、重要なメッセージは優先的にルーティングできます。連携対象ごとに受信するメッセージの流量を制御することで、過負荷による配送遅延を防止できます。
多様なシステムとの接続親和性
通信機能(バインディング・コンポーネント)
メインフレームやSAPなどの基幹システム、クラウド上のサービス、業務アプリケーションやパッケージアプリケーション、データベースやファイルなどのリソースに至るまで、企業が保有する多種多様なIT資産を柔軟に連携するための接続機能を提供します。
配送制御・変換機能(サービスエンジン)
サービス実行順の制御、様々なメッセージング方式、メッセージ内容による条件分岐、エラー発生時の処理、メッセージ変換など、システム連携のパターンを広範にカバーする機能を提供します。
Sequencing | サービスを指定した順番に実行させることができます。 シーケンスの途中で発生したFaultメッセージをFault処理用のサービスを呼び出して処理することができます。 |
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CBR | XPathやJavaScriptでルールを記述し、メッセージの内容によって実行するサービスの切り替えができます。 |
XSLT | XSLTを使ってESB内部を流れるメッセージのXML部分を変換することができます。 |
UserProcessor | ESBを流れるメッセージを加工する処理をJavaアプリケーションで実装して組み込むことができます。 FontAvenue UniAssist コード変換と連携することで、Unicode(UTF-8/16/32)とJIPS/Shift_JIS/G2000 との相互変換機能を提供します。またユーザが外部変換テーブルを用意するとユーザ独自の定義で変換を行うことができます。 非XMLメッセージ変換機能を持つ EDIAI Server/EDIトランスレータとの連携機能を提供します。 |
運用性
大規模分散システムでの連携を可能とする分散ESB
分散ESB機能により、複数のESBによる柔軟な経路選択が1つのESBと変わらない運用操作で実現できるようになります。
複数のESBからなる大規模分散システムの場合、従来は全てのESBは独立していたため個別に接続設定する必要があり、運用操作が煩雑になりがちですが、WebOTX ESBでは複数のESBを仮想的に1つのESBとして統合管理することができます。これにより、異なるバックエンドのシステムを連携する場合の構築期間が従来比で1/3に短縮し、なおかつ運用操作のミスを低減することができます。
障害時の原因究明を効率化する送受信履歴の可視化
ESBが送受信したメッセージの履歴をファイルやDBに保存し、GUIを使用して送受信履歴の検索や閲覧することが可能です。障害解析、開発時のテスト/デバッグ、運用時の障害解析に威力を発揮します。
認証基盤との連携によるセキュリティ管理の効率化
WebOTX ESBは、SECUREMASTERなどの外部の認証基盤の設定に応じて、アクセス可否を判定することができます。サービスが実行可能かどうかの認可処理など、セキュリティ管理を認証基盤に一元化することで管理を効率化することができます。
高い開発生産性を発揮する開発ツール
接続設定、フロー定義
lサービスやリソースを意味するアイコンを配置、結線するだけで連携APのフロー定義が可能です。また、WSDLやDBスキーマおよびその他データ構造情報を取り込み、外部システムとの接続を自動設定できます。また、ESBで設定したI/F情報をWSDLとして出力できるので、サービスコンシューマの開発が容易に行えます。


データ変換
EDIトランスレータ、HULFT-DataMagic、UniAssistと連携することで、XSL変換以外のデータ変換、文字コード変換、外字変換・マッピングに対応できます。
Salesforce連携
Salesforceとの連携動作をGUIによる設定で実現できます。コーディングは必要ありません。
SAP連携NEW
頻繁に利用されるSAP連携パターンをテンプレートで提供しています。連携対象や要件に応じた最小限の設定を追加するだけで、連携アプリケーションの開発が可能です。