VIS/VE(OL),VIS/VE(OL-EX) - 強化内容

MP R11.1強化

強化機能イメージ(1)

VIS/VE利用端末の拡充(Windowsタブレット対応)、仮想端末(VDI)環境への対応

ACOS-2では、従来よりACOS-2上のVIS基幹業務の利用形態を拡充させるための手段として、VIS/VEによるVIS業務のGUI利用環境を提供し、これまでも市場ニーズを踏まえた強化を順次行ってきました。

今回の強化では、昨今のスマートフォンやタブレットの普及に伴う、VIS/VE業務利用場面におけるタブレット端末利用ニーズに対応します。また、運用面の改善、セキュリティ面の強化等を目的に構築する仮想端末環境でのVIS/VE利用ニーズにも対応します。

強化機能はVIS/VE Ver5.0として、以下の内容を提供します。

  • VIS/VE利用端末の拡充(Windowsタブレット対応)
  • 仮想端末(VDI※端末)への対応~VMware Horizon対応~

本強化により、VIS/VEで実現するVISのGUI業務を、Windowsタブレットから利用することができるようになります。

また、VMware Horizonで構築する仮想環境に対応することにより、VMware Horizonで提供される仮想端末(VDI)上で動作するVIS/VEを利用し、AndroidやWindowsのタブレット端末からACOS-2のVIS業務にアクセスすることができるようになります。

※VDI:デスクトップ仮想化方式のひとつ。 「Virtual Desktop Infrastructure方式」、「仮想デスクトップ方式」とも呼ばれる。 ユーザ毎に個別の仮想マシンを提供し、これらの仮想マシン上でデスクトップOSを動作させる方式。

強化機能イメージ(1)

強化機能イメージ(2)

VIS/VE利用端末の拡充(Windowsタブレット対応)

VIS/VE Ver5.0では、動作環境として、 Windowsタブレットに新たに対応します。

PC上にVIS/VEのクライアント製品をインストールし、ACOS-2上のVIS業務とVIS/VEクライアントが連携する形態と同様に、Windowsタブレット上にVIS/VE Ver5.0のクライアント製品をインストールし、ACOS-2側のVIS業務と連携する形態で利用することができます。

本機能強化に伴い、これまでサポートしていたVIS業務のGUI化の適用範囲を広げ、WindowsタブレットからVIS業務を利用することができるようになります。

強化機能イメージ(2)

強化機能イメージ(3)

仮想端末(VDI)環境への対応

VIS/VE Ver5.0では、VMware Horizonを利用して構築した仮想端末(VDI)環境に対応します。

VMware Horizonで構築される仮想端末を利用したVIS/VE導入システムは、物理端末を利用したVIS/VE導入システム同様、仮想端末上のVIS/VEとACOS-2上のVISアプリケーション間で通信を行う形態となります。

なお、VMware Horizonを利用したシステムでは、仮想端末と仮想端末の画面表示デバイスとして利用するタブレット等の物理端末間のデータのやり取りは、画面イメージのみとなります。物理端末上にはデータは保持されず、手元には何も残らないため、ACOS-2上の基幹業務利用場面において、セキュリティ強化を実現することが可能となります。

また、VMware Horizonを利用して構築される仮想端末の画面データを表示する装置デバイスとしては、Windows PCだけでなく、AndroidやWindowsのタブレットやシンクライアントなどを利用することができます。VIS/VE Ver5.0では、NEC製のWindows PC/Androidタブレット/Windowsタブレットを利用することができます。

加えて、VMware Horizonでは、特定の仮想端末(親仮想マシン)に構築した環境を一括で他の仮想端末(子仮想マシン)に反映する機能をもっており、VIS/VE Ver5.0ではこの機能に対応しています。1台の仮想端末にVIS/VEの環境を構築するだけで、VIS/VEを利用する複数の端末を同様な設定内容で構築することが可能となります。物理端末のように、仮想端末毎でVIS/VEの環境設定を行う必要はありません。

VIS/VE Ver5.0とVMware Horizonの組み合わせにより、セキュリティを確保したVIS/VEの利用場面の提供、VIS/VE利用端末の運用保守の簡易化などを実現します。

※VMware Horizonの機能については、VMware社のWebまたはVMware社から提供される資料などを参照願います。

強化機能イメージ(3)

強化機能概要

今回のVIS/VE Ver5.0における機能概要は以下のとおりです。

  • 動作環境としてWindowsタブレットに対応
  • VMware Horizonを利用した仮想端末環境に対応

強化機能特長

VIS/VE利用端末の拡充

Windowsタブレットへの対応(Windowsタブレット上へのVIS/VEクライアントのインストール)、VMware Horizonへの対応(仮想端末上のVIS/VE環境をPCやタブレット等の物理端末からの利用)によって、VIS業務を利用可能な端末の選択肢が広がります。VIS業務を利用できる端末が増えることに伴って、VIS業務の利用場面も拡大します。

安心してご利用いただける環境を動作基盤として採用

仮想端末(VDI)環境製品として、VIS/VE Ver5.0ではVMware Horizonを採用しました。NECでは、VMware Horizonの動作基盤であるVMware vSphere等のVMware製品を他社に先駆けて、販売サポートを行ってきた実績があり、お客様の基幹業務が動作するACOS-2と連携する環境として、安心してご利用していただくことができます。

強化機能導入効果

VIS/VE Ver5.0の強化機能を適用した場合の導入効果は以下のとおりです。

VIS/VE環境のメンテナンス業務の負荷軽減

VIS/VEを親仮想マシンにインストールし、子仮想マシンに一括展開したり、VIS/VEがインストールされている子仮想マシンに対するOSのパッチ、アプリケーションのアップデートなどを親仮想マシンから子仮想マシンに一括展開することができるため、VIS/VEの端末環境のメンテナンス作業の負荷を軽減することが可能です。

VIS業務のセキュリティ強化

VMware Horizonを利用した仮想端末(VDI)と物理端末(タブレット、PC)間は画面のやりとりしか行わないため、データを物理端末に保持することはありません。このため、物理端末の紛失、盗難等による情報漏えい、故意のデータ持ち出し等によるコンプライアンス違反などのリスクを軽減することが可能です。

GUI化したVIS業務の適用範囲の拡大

VIS/VEを利用したVISのGUI画面はタブレット端末とも相性がよく、タブレット端末は可搬性にも優れているため、PCがある事務所から離れた倉庫でのピッキング業務などにも適用することが可能です。

強化機能適用リリース

VIS/VE Ver5.0以降で利用可能

強化機能導入事例 VIS利用端末の仮想化とDC設置運用例

今回の強化機能を利用することで、VIS/VE利用端末を仮想化し、ACOS-2システムを含めて、データセンター(DC)に設置して運用するシステムを構築することが可能となります。

お客様先では、仮想端末の画面イメージを表示する物理端末(PC、タブレット等)をご用意いただき、それらの物理端末をデータセンター内のACOS-2と接続してVIS業務が利用できる仮想端末に接続して、VIS業務を利用する形態となります。

このシステムでは、ACOS-2と仮想端末間はデータセンター内での通信となり、また仮想端末とお客様先のタブレット等の物理端末間は画面イメージのみのやりとりとなるため、ACOS-2基幹業務データのセキュリティを確保することができます。また、物理端末にはデータを保持しないため、意図しない情報漏えいを防ぐことも可能です。

また、仮想化した端末は、VIS/VE端末での利用にとどまらず、その他の業務端末としても利用可能です。

なお、仮想端末環境はデータセンター(DC)設置、かつサーバ上に仮想化されていますので、仮想端末環境を構築しているサーバのデータを、データセンターに設置したACOS-2システム、および、その他の業務サーバのデータとあわせて一括バックアップすることができます。これにより、ACOS-2利用端末のバックアップ業務の改善を実現することができます。

※ACOS-2の基幹業務データをサーバのデータとあわせて統合バックアップを行うためには、別途、バックアップ連携機能(OLF/AD-BK)にてACOS-2ボリューム、ファイルのサーバ環境への外出しを行っておく必要があります。

強化機能導入事例