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VIS/VE(OL),VIS/VE(OL-EX) - 機能イメージ
プログラム間通信
VIS/VE(OL)を利用した業務アプリケーションは、分散アプリケーションの形態をとります。業務ロジックはACOS側のVISアプリケーションに実装します。画面制御ロジックはPC側のWindowsアプリケーションに実装します。両者がプログラム間通信を行うことにより、業務アプリケーションを構成します。
VIS/VE(OL)では、WindowsアプリケーションがACOS側のVISアプリケーションと通信を行うための機能を実装した「VIS/VE通信ライブラリ」を提供しています。VIS/VE通信ライブラリはWindows用のDLLの形態で提供しており、Windowsアプリケーションにリンクして利用します。
ACOS側のVISアプリケーションは、従来の開発手法で新規開発します。VIS/VE(OL)を利用した業務アプリケーションはMFDを使用しません。しかし、送信データを作成し、 SEND命令(またはWRITE命令)でデータを送信し、 RECEIVE命令(またはREAD命令)でデータを受信し、受信データを処理する、といった一連の動作は、従来のVISアプリケーションと同じです。
PC側のWindowsアプリケーションには、データ受信、画面入出力、データ送信などのロジックを実装します。ACOSとのデータ送受信は、VIS/VE通信ライブラリが提供するVE_Recv()関数やVE_Send()関数を利用します。PC側のリソースを活用した画面入出力ロジックの実装により、従来のVISアプリケーションでは実現できなかった表現能力を持つ業務アプリケーションの実現が可能となります。
※ VIS/VE通信ライブラリはスレッドセーフではありません。マルチスレッドでは利用できません。
※ ACOS側のVISアプリケーションとPC側のWindowsアプリケーションの間のデータ送受信の手順は、
利用者が設計する必要があります。(一般的な通信プログラムの開発と同じです)

COPY原文領域転送
COPY原文領域転送機能とは、従来のVISアプリケーションの画面を、ETOS端末エミュレータに対して送信するのではなく、Windowsアプリケーションに対して送信できるようにする機能です。
この機能を利用するにあたり、ACOS側のCOBOLプログラムの修正は不要です。COBOLプログラムの送信相手(ETOS端末エミュレータ/Windowsアプリケーション)の変更は、JCLの修正により行います。
ACOSからETOS端末エミュレータに画面データを送信する場合、COBOLプログラムが送信用COPY原文領域にセットしてSENDした画面データは、画面属性情報の追加やフィールドの形式編集など、画面送信用のデータ加工が行われた後に、ETOS端末エミュレータに送信されます。ETOS端末エミュレータから画面データを受信した場合も同様です。COBOLプログラムが参照する受信用COPY原文領域には、フィールドセパレータ除去やフィールドの形式編集など、受信した画面に対する加工が行われた後のデータがセットされています。
一方でWindowsアプリケーションに画面データを送信する場合、COBOLのCOPY原文領域のデータは、何も加工されずに送信されます。 Windowsアプリケーションが受信するデータは、 COPY原文領域のデータ構造そのものです。Windowsアプリケーションからデータを受信する場合も同様です。COBOLプログラムが参照する受信用COPY原文領域には、何も加工されていない受信データが、そのままセットされます。そのため、COBOLプログラムは、Windowsアプリケーションが送信したデータを、そのままの形式で受信します。
※ VISの初期画面サービスを利用している画面は、COPY原文領域転送機能を利用できません。

リモートジョブ起動
リモートジョブ起動機能とは、ACOS側の主導により、ACOS側のVISアプリケーションからPC側のWindowsアプリケーションを起動する機能です。この機能を実現するために、「RJEサービス」プログラムを提供しています。
RJEサービスはPC側に常駐するWindowsアプリケーションです。リモートジョブ起動機能を利用するにあたり、PC側の開発は不要です。
リモートジョブ起動機能を利用すると、VISアプリケーションからPC側のWindowsアプリケーションを起動することができます。自動起動したWindowsアプリケーションは、VIS/VE通信ライブラリが提供するVE_Connect()関数を実行してACOSと接続します。接続が完了した時点で、VIS/VE通信ライブラリが自動的に起動完了通知を送信します。
※ VISアプリケーションから起動するWindowsアプリケーションは、VIS/VE通信ライブラリを利用し
てVISアプリケーションと通信を行うものにしてください。

リモートファイルアクセス ※本機能は、VIS/VE(OL)の拡張版となるVIS/VE(OL-EX)にて提供しています。
リモートファイルアクセス機能とは、ACOS側のVISアプリケーションからPC側のファイルにアクセスする機能です。この機能を実現するために、「RFAサービス」プログラムを提供しています。
RFAサービスはPC側に常駐するWindowsアプリケーションです。リモートファイルアクセス機能を利用するにあたり、PC側の開発は不要です。
リモートファイルアクセス機能を利用すると、VISアプリケーションからPC側ファイルに対して、以下の2種類のI/Oを行うことができます。
バイトI/O
- PC側のファイルに対して、1バイト単位でI/Oを行います。
- 指定したサイズのデータのI/Oが可能です。
レコードI/O
- PC側のファイルに対して、レコード単位でI/Oを行います。
- レコードはMFDで定義します。ひとつのMFD画面定義が、ひとつのレコードに相当します。 画面内の各フィールドが、レコード内のフィールドに相当します。
- VISアプリケーションは、COPY原文領域にデータをセットした後に、VIS/VE(OL)が提供するレコードI/Oサブルーチンを呼び出します。これにより、PC側のファイルに対するレコードI/Oが実行されます。
- レコードI/O時には、各フィールドに対してVISの形式編集が行われます。
