サイト内の現在位置

表彰

2021年11月24日

公益財団法人 電気科学技術奨励会
第69回電気科学技術奨励賞

件名

インバリアント分析技術による大型インフラシステムの異常予兆検知技術

受賞者

  • 相馬 知也 (NECセキュアシステム研究所 シニアエキスパート)
  • Haifeng Chen (NEC Laboratories America Department Head)
  • 棗田 昌尚(NECセキュアシステム研究所 主任)
  • *
    所属、役職は受賞当時のものです。

受賞日

2021年11月24日

表彰式会場

学士会館 (東京都千代田区神田錦町3-28)

業績

工場や発電所などの大規模プラントの障害や事故は、事業者の損失だけでなく、社会や産業に様々な影響を与える。プラント監視は運転員が各センサを閾値監視する運用が一般的だが、閾値を超えない兆候を見過ごす、経験や力量により原因推定に時間がかかるなどの問題があった。候補者らは、多数のセンサから収集された時系列データを分析・学習し、通常時に存在するセンサ間の不変的な関係性を「いつもの状態」として自動的にモデル化し、推定値と実測値を比較して、異常(いつもと違う状態)を予兆段階で早期に検出するインバリアント分析技術を開発した。プラントの設備保全の効率化とコスト低減と安定稼働を実現し、国民生活の安全・安心・安定に貢献している。

表彰状
表彰楯
左から、相馬さん、棗田さん
Chenさん

関連情報

表彰について

NECプレスリリース

NEC 技術紹介

論文等の文献

  1. 「インバリアント分析技術」の概要とエッジでのリアルタイム異常検知、月刊計装(2021年5月号)
  2. インバリアント分析による火力発電プラントの状態監視~見えなかった状態の可視化によるメンテナンスの効率化~、保全学 Vol.19-3 (2020)
    new windowhttps://mainte-archive.cloud/009966
  3. J-PARC 加速システムにおけるインバリアント分析技術の適用” 日本加速器学会(2018 年会)
    PDFhttps://www-linac.kek.jp/mirror/www.pasj.jp/web_publish/pasj2018/proceedings/PDF/THOM/THOM01.pdf
  4. Anomaly Detection of Liquid Propellant Rocket Engine Using System Invariant Analysis Technology、IAC-19
  5. 「AIを用いた重要インフラの安全・安定稼働のための統合監視技術」、電気評論 641号(増刊号) (2017年6月30日刊行)
  6. 「インバリアント分析技術の大規模物理システムへの適用─原子力発電所の監視への適用を例に」、情報処理学会 デジタルプラクティス Vol.6 No.3 通巻23号(2015年7月15日刊行)

表彰

令和2年度関東地方発明表彰 発明奨励賞
new windowhttps://koueki.jiii.or.jp/hyosho/chihatsu/R2/jusho_kanto/

お問い合わせ