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表彰

2017年6月12日

発明協会
平成29年度全国発明表彰 発明賞

件名

モバイル端末の呼び出し制御方式の発明(特許第3934346号)

受賞者

  • 狩野 秀一(NEC スマートネットワーク事業部 エキスパート)
  • 水越 康博(NEC オートモーティブ本部 エキスパート 兼 システムプラットフォーム研究所 主任研究員)
  • *
    所属、役職は受賞当時のものです。

受賞日

2017年6月12日

表彰式会場

ホテルオークラ東京

業績

本発明は、IPパケットベースのモバイル網において、モバイル端末に一斉呼び出しをかけるページングに関し、ページングを管理するルータが同一のモバイル端末に対して、所定の時間だけページングを抑止することを特徴とし、呼接続確立中に重複するページングを止めることで、ネットワークの負荷抑制や輻輳回避による安定運用や運用コスト削減、および、モバイル端末のページング受信処理の負荷抑制と省電力化を実現している。さらに、スマートフォンの普及期にてモバイル網の制御信号削減については3GPPにて標準化が進み、M2M/IoTへの応用でも制御信号削減は大きなテーマとなった。本発明はいち早くIPパケットペースのモバイル網の制御信号の削減方式を発明し、これらの新しい技術の起点となった意義は大きい。

賞状
賞状
メダル
受賞者(左から)狩野 秀一、水越 康博

関連情報

<表彰について>

<NEC プレスリリース>

無線LANを用いた時速330kmの高速移動通信に成功 ~「高速IPハンドオーバ技術」によりスムーズな連続画像通信を実証~(2003年10月16日)
高速走行する移動体からのブロードバンド通信を可能にするモバイルルータを開発 ~無線LANと3G網を連携し広範なユビキタスネットワークを実現可能~(2005年07月15日)

<NEC 関連製品・技術紹介>

<論文・文献>

  • 水越 康博,鄒 暁霞,狩野 秀一,「DSRC 網におけるIP ハンドオーバ方式の評価」, 電子情報通信学会技術研究報告.ITS、平成15年2月28日、Vol.102・No.695.
  • 鄒 暁霞,狩野 秀一,須堯 一志,水越 康博,「DSRC網におけるIPハンドオーバのソフトウェアシミュレーション」, 情報処理学会研究報告モバイルコンピューティングとユビキタス通信(MBL)、平成13年2月14日、Vol.2001・No.13.
  • 矢野 由紀子,水越 康博,長坂康司,「高速IPハンドオーバ技術」、ARIB機関誌、平成16年10月29日、No.41.

<表彰>

  • 第58回電気科学技術奨励賞、「高速IPハンドオーバ技術の確立と無線ブロードバンド利用拡大への貢献」、矢野 由紀子、水越 康博、粟野 潤.
  • 平成27年度関東地方発明表彰 神奈川県発明協会会長賞、「モバイル端末の呼び出し制御方式(特許第3934346号)」、狩野 秀一,水越 康博.

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