サイト内の現在位置を表示しています。

vEPCソリューション

virtualized Evolved Packet Core

概要

vEPC(virtualized Evolved Packet Core:仮想化EPC)とは、LTEアクセスシステムを収容するコアネットワークであるEPCを仮想化した、モバイルコアネットワークシステムです。これまで専用機器で構成されていたEPC各ノードの機能をソフトウェア化することで、設備コスト・運用コストを削減するとともに、柔軟性・信頼性の高いモバイルコアネットワークの早期構築を実現します。さらに、NECのvEPCは、キャリアグレード仮想化プラットフォームを採用して、モバイルオペレータのTCOやサービス品質の最適化を目指しています。

ソリューションイメージ

vEPCでは、EPCを構成する「MME」「S/P-GW」「HSS」「PCRF」の各装置をソフトウェアとして構成し、仮想化基盤上で動作できるようにします。従来のaTCAといった専用ハードウェアの代わりに汎用IAサーバーですべての機能を仮想化するので、1uサイズの汎用IAサーバーからスタートして、徐々にスケールアウトすることも可能です。

vMME モビリティ制御などを担当
(virtualized Mobility Management Entity)
vS/P-GW パケットを伝送
(virtualized Serving / PDN Gateway)
vHSS 加入者情報を管理
(virtualized Home Subscriber Server)
vPCRF ポリシーによって通信機能を制御
(virtualized Policy and Charging Rules Function)

導入がもたらすメリット

設備コスト・運用コストの削減

これまで各構成装置に使用していた、aTCAのような高価なハードウェアを必要としません。また、装置ごとに専用のハードウェアで構築されていたネットワークシステムが、装置(機能)に限らず、汎用・共用のハードウェア上に構築されることになり、ハードウェアの保守運用操作を共通化・標準化でき、OPEX最適化につながります。

また、汎用IAサーバー上ですべてのサービスを提供することは、スケーラブルで回復力のあるモバイルデータネットワークを活用することになり、結果として保守費用の削減にもつながります。同時に手間のかかる設備導入の時間短縮を見込むことができ、ハードコストを大幅に削減できるという試算もあります。

仮想化基盤上の各機能/サービスに対するハードウェア(サーバー/リソース)およびネットワークの割り当てを、ソフトウェアにより最適化します。さらに、1uサイズの汎用IAサーバーから徐々にスケールアウトすることもできるため、スモールスタートにも適しています。

異なるネットワーク要件にも柔軟に対応

MMEを中心とした制御系(コントロールプレーン)と、S/P-GWによるデータ転送系(データプレーン)の間で、負荷に応じたリソースの共有が可能です。
制御信号が多いM2M系トラフィックと、データ転送処理がメインの動画配信サービスでは、コアネットワークに求める要件が大きく異なります。たとえばこうしたトラフィック特性の異なるサービスにおいて、急激なトラフィック増大が発生したときでも、制御系とデータ転送系とでリソースを適切に配分し合うことで、過負荷をシステムが吸収してくれることになります。さらに、負荷が高くなってきた場合には、VNFM(Virtual Network Function Manager)と連携し、仮想化基盤上でのリソース配分の変更を制御できます。

耐障害性能を含めた信頼性の向上

汎用IAサーバーを使用したvEPCは、スケーラビリティと信頼性を拡張します。
従来の実行系と待機系による冗長構成の場合では、障害時に一系統だけの運転時間が継続するという課題があります。仮想化基盤上の場合、空いている汎用IAサーバーがあれば、障害発生時でもすぐに二重化の運転状態を整えることが可能です。汎用IAサーバーの使用によって、コスト削減のほかにも、制御信号の処理が増えた場合でも、自動的にリソースを追加して耐障害性を高めるといった、仮想化ならではスケーラビリティによる信頼性も生まれます。

将来性

多様なトラフィックモデルに対応

5Gモバイルコアネットワークの構築において、多様化するトラフィックに対応し最適な構成を実現するために3GPPで標準化されたC/U分離アーキテクチャ(CUPS)をサポートします。5G/IoTの導入に伴い、超高速のデータ通信や超低遅延のネットワーク構築など、導入サービスの特性に合わせて柔軟に、素早く、スモールスタートで最適なネットワークを構築することが求められます。
CUPSの導入により、サービス提供者はトラフィック特性に適した設備を選択、最適な場所に配備してサービスを始めることができます。

パブリッククラウドへの展開

EPCだけでなく5Gモバイルコアネットワークにおいても、パブリッククラウドへの実装を計画しています。大規模・ミッションクリティカルなネットワークインフラ構築の知見と、様々な業種へのシステム構築・サービス提供ノウハウを結集し、高効率・多機能な社会・産業基盤としてモバイルコアネットワークを提供する用意があります。

  • 本ページの内容は2019年7月現在のものです。
  • 本ページの社名、商品名は各社の商標または登録商標です。
  • 本製品(ソフトウェア含む)が、外国為替及び外国貿易法の規定により、規制貨物等に該当する場合、日本国外に持ち出す際には、日本政府の輸出許可申請書等必要な手続きをお取りください。
  • 本ページの内容には、開発計画中の内容も含まれます。