導入事例
夜間バッチ処理が約2.5時間短縮される
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- 新ACOSシリーズ「i-PX9000」のコンセプトを、どのように評価いただけましたでしょうか?
- 布施
- CPUにインテル社のItaniumR 2 プロセッサを搭載してACOSを稼働させているというところ、それとマルチOS対応で、WindowsやUNIXを搭載してそのままダイレクトに処理できるという点が、非常に大きな魅力だと思いましたね。オープンシステムに置き換えることが難しいACOS-4の資産をしっかりと継承し、同時に基幹周辺のオープン系システム、そしてインターネット環境との連携をスムーズにしていきたいと考えていた当社のニーズに応えてくれるものでした。
- 大野
- i-PX9000の開発に際してファームウェアを含めたアーキテクチャ全般を十分に検証されているということを、NECの開発部隊の方が数回、当社に来られて説明されました。当初はCPUが変わるということで不安がありましたが、まあそれだったら問題なく稼動するのではないかということで導入を決断しました。当社内でも実際に移行期間を含めて評価を行いましたし、本番運用稼働後はトラブルもなく順調に稼働しています。
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- 本番稼動後の導入効果について教えてください。
- 布施
- オンラインのレスポンスはかなり速くなりましたね。端末へのレスポンスが瞬時に返ってくるため、現場の社員の業務効率も向上しています。バッチ処理については、特に夜間バッチの処理時間が約2時間半短縮されています。
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- それはシステム全体の運用性を向上させていく上で、かなり大きな効果ですね。
- 大野
- そうですね、とても大きいです。従来は、日次の処理を20時頃にスタートさせると、終了するのが朝の5時頃でした。それがi-PX9000に更改したことによって、だいたい午前2時半くらいには終わるようになっていますから、翌日のオンライン開始へ余裕が生まれているのです。今はオペレータが24時間体制で夜間処理をやっているのですが、今回新たに「TOM/ARF」という自動運転ツールを導入しましたので、今後は夜間処理の無人化を実施して、オペレータ費用の削減を図っていきたいと考えています。
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- 運用管理の負荷を軽減するために、このほかに新しい取り組みがありますか?
- 大野
- オンライン業務のレスポンスを自動監視して性能障害を未然に防止する「VISMONSTAR」を導入しています。オンラインレスポンスの予兆を検出してオペレータに自動通報されますし、通常のモニタージャーナルよりも詳細な解析が可能になっています。
- 布施
- 今までは、エンドユーザからのクレームがあってから対処していましたが、このツールによって事前に予兆を検出し、レスポンス悪化を回避することができると期待しています。
コズミック様の本社に導入された「i-PX9000」
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