導入事例
「月次処理が90万件を超えるとは、想定していなかった」
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- 現在の商品点数は?
- 近藤
- 約7,000種です。消費者の嗜好や業界環境の変化に合わせて、商品の改廃を頻繁に行っています。調味料や食材などの新商品マスタは、年間で約2千数百もの品目を新規で登録していますね。
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- 事業の確実な成長に伴って、基幹情報システムで扱うデータ量もかなり増えてきたのでは?
- 近藤
- そうですね。現在、お得意先様ごとの売り場環境や顧客動向を踏まえた、コンサルティング型の営業に注力しておりまして、たとえば「味付け肉」の場合なら、部位別や調理別に最適なたれを、きめ細かく提案しています。つまり、取引の内容が小口化しているのです。その結果、受注件数の伸びが、売上の伸び方を上回るスピードで進んでいます。企画提案型の営業は、事業戦略としてはまさに今の時代に合致しているのですが、そのぶん1日の膨大な情報を処理するACOSに、負荷がかかってきたわけです。
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- そのACOSは、いつから稼働されているのでしょうか? また、受注データ量の伸び方を数字で教えていただけますか?
- 近藤
- 1995年に「PX7800」を導入し、受注処理や売上・在庫管理、生産管理システムなどに活用してきましたが、データ量の増大に対応できるよう、1998年と2000年にシステムの改修を行っています。もちろんその後も、受注件数は増え続けています。当社の場合、月次処理のピークは毎年12月ですが、2001年12月に76万5千件、2002年12月が83万件、翌2003年12月に89万件、そして2004年12月は91万件です。システムの改修を行った2000年の段階で、月次90万件を超える処理を行うことは、正直、想定していませんでした。
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- 2004年ごろには、情報システム部でどのような問題が起こっていましたか?
- 近藤
- CPU能力が限界に近づいていたにもかかわらず、かなり無理な稼働を続けていたものですから、新たなプログラムをACOSに組み込もうとすると夜間バッチの時間が延びてしまうのです。運転スケジュールを組むうえでも制約が多く、いろいろと大変でした。それと、ACOS-4の基幹データベースとオープンサーバ側との連携のしくみがかなり複雑になっていましたので、最新のオープン連携技術を適用した円滑な連携のしくみに変更したいという意図もありました。このような理由から、新しい基幹システムの開発を検討することにしたのです。
愛媛本社の9階は「日本食研歴史館」と「日本食研商品展示館」
というスペースになっており同社の歴史と豊富な商品を見学できる
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