導入事例
4~8倍もの性能向上にも驚嘆
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- 中国の生産拠点とインターネットを介してデータをやりとりするわけですから、セキュリティに不安はありませんでしたか?
- 池尻
- 中国側に導入したWebサーバにはデータを全く入れず、単にデータをスルーさせる仕組みですから、不安はありませんね。これも、ACOSに基幹データを集中させたメリットのひとつです。余談ですが、国際電話が繋がりにくいことがよくありますので、ACOSのETOSWEB SERVERを介して緊急メールを送ったりしていますよ。
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- i-PX7300の性能に関する感想をお聞かせください。
- 恒松
- まず、そのバッチ処理の速さに驚きましたね。日次処理に3~4時間かかっていたのを、わずか30分に短縮できました。夜間のバッチ処理に3時間以上もかけていると、他の業務に支障が出ることもあったのですが、それが解消したわけです。月次処理でも、8時間以上かかっていたのが2時間弱になりましたから、これは驚きでした。
- 池尻
- 私も、CPUとディスクの速さには驚きました。ACOSのデータをExcelに落とすのにSkyLinkを利用していますが、従来、検索業務に約10分かかっていたのに、一瞬のうちに画面表示されるようになりました。
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- 従来システムとの切り替えについては…?
- 恒松
- 1週間同時稼働させてプログラムチェックを行った後、移行日に一気にデータを入れ替えましたが、トラブルはありませんでした。
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- 今後の展開についてはどうお考えですか?
- 恒松
- 全社的なデータ統合をさらに進めたいと考えています。中国工場では現在、中国内の受注から出荷まではシステムが完結しているのですが、日本からの発注についてはまだ統合されていません。そのために今夏、再び中国に長期出張して対応してきます。
- 池尻
- センター集中型の運用を目指しており、各工場の進捗が一目でわかるようにしたいと考えています。ホストデータを使用する立場からのユーティリティ機能の充実なども、検討課題です。
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- 本日はお忙しい中、どうもありがとうございました。
企業訪問を終えて―――「ACOS Club」から
まず、本社と国内工場、さらに中国工場までを統合するパラレルACOSシステムの運用・管理を、たった2人でカバーされていることに驚きました。おふたりの基幹情報システムに関する広範な知識と情熱がそれを支えているのでしょう。また、企業規模にかかわらずデータの継承性・信頼性を最重視するなら「PCサーバよりACOS」という見識にもうなずけるものがあります。また、「カタカナはイメージとして理解してほしい」という中国人オペレータへの指導には、おもわず吹き出してしまいました。いろいろなご苦労を乗り越えてのシステム構築への努力には、頭が下がる思いです。
[取材日:2001年06月08日]
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