タイトル CORBAオブジェクトのオペレーションにおけるパラメータについて
詳細

HolonEnterpriseコンポーネントデザイナから生成されるオペレーション実行用の関数(CORBAオブジェクトのオペレーションに相当する関数)において、パラメータのI/O属性の種別により、下記の事項に注意する必要があります。

<CORBAクライアント側>

オペレーションを実行する側の注意事項です。

パラメータのI/O属性が input または inout であるとき、パラメータに変数を指定した場合は、その変数を事前に初期化するか、または、その変数に値を設定して下さい。変数が不定値であると誤動作することがあります。対処として、パラメータに指定する変数を予め初期化(&INITIALIZE_DATAまたは&INITIALIZE_STRUCT)することを推奨します。

また、sequenceデータ型を使用している場合は、sequenceオブジェクトの作成を行い、オブジェクト・ポインタをパラメータに必ず指定して下さい。(関連事項が補足事項に記載されています。)

<CORBAサーバ側>

オペレーション実行により呼び出されるサーバ側関数の注意事項です。

パラメータのI/O属性が out であるとき、関数をリターンする前にパラメータ変数に必ず値を指定して下さい。指定しないで関数をリターンすると、不定データをクライアント側に返すことになり誤動作します。対処として、関数の処理の初めに、out属性のパラメータ変数を初期化(&INITIALIZE_DATAまたは&INITIALIZE_STRUCT)することを推奨します。

また、sequenceデータ型を使用している場合は、sequenceオブジェクトの作成を行い、オブジェクト・ポインタをパラメータに必ず指定して下さい。(関連事項が補足事項に記載されています。)

 

環境 Version HolonEnterprise V5.0 以降
OS WindowsNT

HP-UX

補足

sequenceオブジェクトの関連事項

CORBAクライアント/サーバ間でsequenceオブジェクトを引き渡す場合において、

sequenceオブジェクトの作成/破壊場所を以下に示します。

 

パラメータ I/O属性

CORBAクライアントAP

CORBAサーバAP

Input

sequenceオブジェクトを作成する。

作成したsequenceオブジェクトを破壊する。

クライアントAPから受け取ったsequenceオブジェクトを破壊してはならない。

I/O

sequenceオブジェクトを作成する。

作成したsequenceオブジェクトを破壊する。

クライアントAPから受け取ったsequenceオブジェクトを破壊してはならない。

Output

サーバAPから受け取ったsequenceオブジェクトを破壊する。

sequenceオブジェクトを作成する。

更新日 2000.04.19