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東洋証券株式会社様
統合管理ソフトウェア「NIAS」によって、
顧客情報を適切に管理するという社内ポリシーを
より確実に実践する手段を獲得
- 業種:
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- 金融機関
- 業務:
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- ICT管理・運用
- 経営企画
- 人事・総務
- 共通業務
- 製品:
-
- ソフトウェア/運用管理
- ソフトウェア/セキュリティ
- ソフトウェア/情報管理
- ソリューション・サービス:
-
- セキュリティ/セーフティ
事例の概要
課題背景
- お客さまの個人情報に関するデータの運用管理ルールが統一されておらず、ファイルサーバの中に個人情報が点在していた
- 業務拡大に伴い、ファイルサーバの容量が肥大化していた
成果
個人情報の隔離・削除をスムーズに実施
NIASの個人情報検出(オプション)機能を用いて、個人情報が含まれるファイルを優先的に検出し、データの隔離・削除を円滑に実施。悪用や漏えいのリスクを最小化できた
不要ファイルを整理し、30%の容量を削減
NIASを用いたファイルサーバ利用状況の解析結果を基に、不要ファイルを整理・削除。長期間の未使用ファイルなどを手作業で探して消去する煩雑な運用も不要になった
導入ソリューション
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事例の詳細
導入前の背景や課題
個人情報が含まれるファイルの隔離・削除と
データの肥大化対策が、喫緊の課題
東洋証券様は、100年超の歴史を持つ広島発祥の証券会社です。1990年代に中国株の取り扱いをいち早く開始したことから、業界では中国株取引のパイオニアとして知られています。2020年には、幅広い顧客から資産運用&形成のアドバイザーとして選ばれる「スーパー・リージョナル(地域密着型)・リテール証券会社」を、目指すべき将来像として打ち出しています。
近年、同社はファイルサーバの運用管理にあたって、二つの課題を抱えていました。その一つは、個人情報に関する運用管理のルールが全社で統一されていなかったことです。「お客さまの氏名・住所・電話番号などのデータがファイルサーバ内部に点在しており、個人情報を適切に管理するという当社のポリシーを、より確実に実践するための手段が必要でした。そこでまず、個人情報ファイルの検出ツールを導入して個人情報の隔離を行ったうえで、台帳を作成する計画を立てていました」(システム統括部 システム管理課 課長 永野陽太氏)
もう一つの課題は、業務拡大に伴うデータの肥大化です。「自社で構築してきたファイルサーバには、過去15年分ほどのファイルが累積し、容量がひっ迫していました。そこで、不要なファイルを整理して容量不足を解消することも、喫緊のテーマになっていたのです」。永野氏は2019年ごろの状況を、このように説明します。
選択のポイント
課題を解決できる機能、ユーザ目線の
アーキテクチャなどを総合的に評価
2020年1月、数社の個人情報検出ツール、およびファイルサーバ統合管理ソフトウェアを比較検討した永野氏は、NECのNIASを選択しています。その決め手になった要素を、永野氏は次のように話します。「オプションで用意されている個人情報検出の機能を付加することで、当社の抱えていた二つの課題を一つのツールで解決できてしまうというファクトが、シンプルでわかりやすかったのです。加えて、ユーザ目線で製品が設計されており、たいへん使いやすいことも決め手となりました。例えば、あるファイル群の削除を実行する前に、ユーザ部門にあらかじめ一覧表を提示し確認する手順を踏むのですが、表の中に残す必要のあるファイルがあれば、ユーザ自身で選択ができます。このような機能は、他社製品には見られないものです」
戦略的ITパートナーとして、東洋証券様の課題解決をサポートしたSCSK様も、NIASを高く評価します。「NIASの個人情報検出機能は他社の製品と比較して、機密レベルの設定方法や特定文字列での抽出などの面で柔軟性が高く、画面も見やすいという優位性があります。もちろん容量削減の機能も優れており、製品の付加価値を高めています。東洋証券様からご指定いただいた製品であると同時に、弊社からも推奨し、既存のファイルサーバへの適用をご支援しました」(SCSK株式会社 プラットフォームソリューション事業部門 筒井眞哉氏)。またSCSK様は、社内でNIASを導入しているユーザでもあります。「私たちの経験に基づいたNIASの活用ノウハウを東洋証券様にも提供しながら、一連の導入プロセスをサポートしています」と、同社の北野充晴氏は補足します。
導入後の成果
個人情報の隔離・削除をスムーズに実施。
不要ファイルの整理が進み、30%の容量を削減
東洋証券様では2020年4月より、20の社内組織で約300人のユーザがNIASを利用しています。「まず個人情報検出機能を用いて、ファイルサーバから個人情報を優先的に検出し、一覧リストを作成しています。このリストを社内ユーザにも提示したうえで、不要なファイルの隔離・削除をスムーズに実施しました」と永野氏は振り返ります。また、副次的な効果として、個人情報の範囲や適切な管理に関するポジティブな質問がユーザ部門から寄せられるようになり、「社員の意識は明らかに高まっています」と永野氏は話します。
2020年10月からは、NIASを用いたファイルサーバ利用状況の解析結果を基に、不要ファイルの整理・削除に着手しています。「不要なファイルをアーカイブ領域に移行したことで、通常業務で使用するフォルダでは30%の容量削減効果が得られています。以前は、ファイルサーバの容量が限界に近づく局面がたびたびあり、私を含む統括部の社員が週に一度の頻度で、長期間の未使用ファイルなどを手作業で探し消去していました。NIASの導入によって、この煩雑な運用が不要になっています」(永野氏)
SCSKの石松正一郎氏は、「2020年のコロナ禍を境にリモートワークのスタイルが急速に普及しました。この状況を踏まえ、企業は今、ファイルサーバのセキュリティ対策を多面的に検討し、実行に移すべき時ではないでしょうか」と強調します。同社の金田愛美氏も「ファイルサーバを含む情報セキュリティ対策を計画されている企業様に、NIASなどの製品を組み合わせた複合的な防御と管理のしくみを提案していく考えです」と話します。
なお、東洋証券様は今後、ファイルサーバへのアクセス権付与状況の不一致・不正を洗い出せるNIASの機能も活用し、アクセス権の棚卸・修正を定期的に実施するなど、データガバナンスの強化を図っていく考えです。
お客様プロフィール
東洋証券株式会社
所在地 | 東京都中央区八丁堀4-7-1 |
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創業 | 1916年12月 |
設立 | 1934年4月 |
資本金 | 134億9,468万7500円 |
従業員数 | 732名(2020年3月31日現在) |
概要 | 金融商品取引業 (日本株、外国株、投資信託、債券など、証券全般のサービスを提供) |
URL | https://www.toyo-sec.co.jp/ |
SCSK株式会社
所在地 | 東京都江東区豊洲3-2-20 豊洲フロント/ 東京都江東区豊洲3-2-24 豊洲フォレシア |
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設立 | 1969年10月 |
資本金 | 211億5,200万円 |
従業員数 | 13,979名(2020年3月31日現在 連結) |
概要 | 半世紀におよぶ経験と多くの知見をもとに、ITサービスのプロフェッショナル集団として顧客の視点に立ち、最適な解決策を実現し、戦略的ITパートナーとして企業価値向上や社会課題の解決に貢献する。コンサルティング、システム開発、ITインフラ構築、ITマネジメント、BPO(Business Process Outsourcing)、ITハード・ソフト販売まで、ビジネスに求められる、すべてのITサービスを提供。 |
URL | https://www.scsk.jp/ |
この事例の製品・サービス
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(2021年3月23日)