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マックス株式会社様
DX推進によるファイルサーバの容量不足を回避し、紙書類70%削減の目標を達成
- 業種:
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- 製造・プロセス
- 業務:
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- ICT管理・運用
- 経営企画
- 人事・総務
- 共通業務
- 製品:
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- ソフトウェア/運用管理
- ソフトウェア/セキュリティ
- ソフトウェア/情報管理
- ソリューション・サービス:
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- セキュリティ/セーフティ
事例の概要
課題背景
- DX推進によりペーパーレス化が促進しファイルが急増、ファイルサーバの容量が逼迫したため整理の必要性を痛感していた
- 保存された紙書類の70%削減を目標にすえたためファイルの急増に拍車がかかり、不要ファイルの整理・削除が喫緊の課題となった
- ファイルサーバで管理可能な容量を超えると、外付けHDDにファイルを移行していたが、セキュリティリスクの観点から望ましい状況ではなかった
成果
不要ファイルを全社レベルで整理・削除する基盤を整備
システム統括部が中心となり、各部門のファイルサーバの不要ファイルをリストアップして、担当者へ整理・削除を依頼する準備態勢が整った
わかりやすいビジュアルな画面とUIで整理業務を効率化
NIASのビジュアルな画面と平易な操作性で、不要なファイルの“見える化”が実現でき、全社レベルへ適用するにあたり効率的な運用が期待できる
セキュリティの観点からNIASが装備する他機能にも注目
不要ファイルの整理・削除だけでなく、個人情報が含まれたファイルの抽出やファイルへのアクセス権設定など、他の機能についても活用を検討したい
導入ソリューション
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事例の詳細
導入前の背景や課題
DXによるペーパーレス化推進で、ファイルサーバの容量不足が深刻に
マックス株式会社様(以下、マックス様)は、オフィス用品や工具類を製造販売する大手機械メーカーです。さまざまな製品で国内トップシェアを誇り、国産初のホッチキスは同社を代表する製品となっています。
マックス様では以前から生産現場の改善活動を通じて、目に見える部分の効率化を進めてきました。加えて目に見えない部分の改善、すなわちシステム内のムダを削減する必要性も感じていました。
同社では3年前から間接業務を改善し生産性を向上させる勉強会を行っており、DXへの取り組みの一環として既存業務の見直しが大きなテーマとなっていました。例えばExcelで集計し紙の書類をやり取りするような作業です。それを改善するため、社内のペーパーレス化が急速に進みましたが、一方で書類の電子化によりファイルサーバの容量不足が新たな問題となっていました。
さらに同社では社員満足度向上のためオフィスのリフォームを実施し1人あたりのスペースを広げようとしたところ、書類を収容したキャビネットにより、スペースの確保が難しいことも判明。そこで部門ごとに70%の紙削減を目標とし、ペーパーレス化へ拍車をかけたことでファイルサーバの容量はさらに圧迫。このような状況を背景に、不要なファイルの整理・削減が喫緊の課題として浮上したのです。
「ファイル容量が急増したサーバの整理を進める中で、明らかに誰も使っていない不要なファイルが数多く見つかりました。これらを削除し改善していかなければならないと感じていました」とシステム統括部 部長の白井啓一氏は話します。
選択のポイント
不要ファイルの整理と、セキュリティリスクの低減から導入を決定
マックス様でファイルサーバの整理を検討していたところ、SCSK株式会社様(以下、SCSK様)が提案したのがNECの「NIAS」でした。選定のポイントとなったのは、数年間も更新されず使われていないファイルがNIASで検索することで容易に発見でき、削減対象となるファイルをリストアップできる点でした。また長く付き合いのあるSCSK様への信頼と実績も導入を後押ししたといいます。「導入前のセミナーで当社がNIASによりファイルを整理した実績があることをお伝えしました」(SCSK エンタープライズ第三部 北野充晴氏)
さらにマックス様では各部門の判断に任されていたフォルダの定期的な整理についてもNIASにより不要なファイルを効率的に見つけられるのではないかという期待もありました。
「当社では各部門のシステム管理者や担当者が割り当てられたフォルダを整理していますが、部門によってはうまくいかず、ファイル容量が増える一方のところもありました」とシステム統括部課長の箱田透氏は振り返ります。
また、部門によってはファイルサーバの容量が不足すると、あふれたファイルを外付けHDDへ逃がす事例も見られました。しかしHDDには盗難の危険性もあり、18年前に取得したISMS*を維持・継続していく観点からも、セキュリティリスクが指摘されていました。
このような状況を踏まえ、情報資産は持てば持つほどリスクが高く、不要なものは積極的に破棄するのが望ましいとの判断から、同社はNIASの導入を決断したのです。
- *情報セキュリティマネジメントシステムの略
導入後の成果
わかりやすいUIで、不要ファイルの整理・削減に貢献
マックス様は2021年3月にNIASを導入、現在は運用のテストフェーズです。システム統括部が中心となり、各部門のファイルサーバをNIASで検索して不要とみられるファイルを抽出、リストをシステム担当者へ送付し整理を依頼するというプロセスの準備段階です。最初は、ファイル容量が少ない営業所のファイルサーバで整理を実施し、徐々に他部門へと展開していく予定です。
「NIASはビジュアルな画面で、とてもよくできていています。ファイルの“見える化”の仕組みはわかりやすいグラフで表示され、検索の条件設定も優れたUIで、大変使いやすい印象です」(箱田氏)
「各部門へファイル整理を依頼する際、社内にガバナンスを効かせる意味からもある程度のルールをあらかじめ決めておくことで、当部が中心となって社内のファイル整理がスムーズに進みそうだと実感しました」とシステム統括部の城田翔平氏は期待を述べます。
現在はファイルの整理・削除が主体ですが、NIASは多彩な機能を装備しており、マックス様では自社環境に適合すれば積極的に活用していきたい意向です。
SCSK エンタープライズ第三部の筒井眞哉氏は「NIASは、個人情報の管理機能やリソース管理に加え、データ移行機能もサポートしていますので、将来的にはファイルサーバのデータ移行の際にも活用していただけると思います」と述べます。また同社ミドルウェア営業部鈴木文菜氏も「マックス様とはいろいろな領域で長くお付き合いさせていただいており、NIASをはじめ、運用業務やDXも含めて課題を解決する様々な製品をご紹介できればと思っています」と補足します。
最後に白井氏は次のように期待を述べます。
「NIASに限らず、NEC製品は使い勝手がよく、ユーザに寄り添う設計になっていると感じています。それはNECが生産工場を持ち、実地に学んだ成果が製品に反映されているからでしょう。また、SCSKは10年以上のお付き合いでもあり、当社の課題をよく理解してくれています。今後もぜひ新しい提案、サポートをお願いしたいと思います」
お客様プロフィール
マックス株式会社
所在地 | 〒103-8502 東京都中央区日本橋箱崎町6-6 |
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創業年 | 1942年 |
事業内容 | 釘打機、ガンタッカ、ねじ打機、ステープルなどの工具類や、オートステープラ、プラスチックリング製本機、ホッチキスなどのオフィス用品類、車いすなどの福祉用品など3つの分野で機器類を製造販売する文具・機械メーカー |
資本金 | 123億6,700万円 |
売上高 | 640億2,900万円(2021年3月31日決算時点) |
従業員数 | 2,508名(2021年3月31日現在) |
URL | https://www.max-ltd.co.jp/ |
SCSK株式会社
所在地 | 〒135-8110 東京都江東区豊洲3-2-20 豊洲フロント 〒135-0061 東京都江東区豊洲3-2-24 豊洲フォレシア |
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創業年 | 1969年 |
事業内容 | コンサルティングから、システム開発、検証サービス、ITインフラ構築、ITマネジメント、ITハード・ソフト販売、BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)まで、ビジネスに必要なすべてのITサービスをフルラインアップで提供し、企業のビジネス価値向上に貢献。 |
資本金 | 211億5,200万円 |
売上高 | 3,968億5,300万円(2021年3月期 連結) |
従業員数 | 14,550名(2021年3月31日現在 連結) |
URL | https://www.scsk.jp/ |
この事例の製品・ソリューション
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(2021年9月7日)