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アイペット損害保険株式会社様
個人情報管理の自動化により業務負荷&コストを削減
不要ファイルの可視化・整理でサーバの容量低減に貢献
- 業種:
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- 医療・ヘルスケア
- 業務:
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- ICT管理・運用
- 経理・財務
- 共通業務
- 製品:
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- ソフトウェア/運用管理
- ソフトウェア/セキュリティ
- ソフトウェア/情報管理
- ソリューション・サービス:
-
- セキュリティ/セーフティ
事例の概要
課題背景
- 個人情報や重要ファイルを格納したファイルサーバの管理を台帳にもとづき手動で行っており、セキュリティスタッフの負荷が急増していた。
- 他部署から要請される、各フォルダへのアクセス権設定が煩雑であり、それぞれの部署のユーザ責任者へ設定を委任できる体制にしたかった。
- 大容量ファイルや重複するファイルの増加でサーバ容量が逼迫。ファイルの移動・削除依頼などの管理を手動で行っていたため、情報システム部の業務を圧迫していた。
成果
個人情報管理に関わる煩雑な業務を丸ごと削減
個人情報管理の自動化によって、手動管理によるヒューマンエラーなどの懸念が一掃され、煩雑な作業から解放されたスタッフは他の業務に注力できるようになった。
アクセス権の設定を各部署へ委任する体制を実現
各フォルダへのアクセス権の設定についても、部署ごとに特定のユーザへ委任できる仕組みが整い、情報システム部門の負荷が大きく軽減され管理コストを削減できた。
ファイルの見える化で容量やコストを大幅に低減
ファイルサーバの可視化でファイルの種類や新旧の区分けが容易になり、不要ファイルはクラウドのAmazon FSxへ退避させるなど容量やコストを低減できた。
導入ソリューション
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事例の詳細
導入前の背景や課題
個人情報の手動管理を自動化し、業務の負荷&コストを削減することが最大の課題
アイペット損害保険株式会社様(以下 アイペット損保様)では、お客様の個人情報や社内の重要ファイルを収納したオンプレミスのファイルサーバで、NEC information Assessment System(以下NIAS)を運用しています。
NIASの導入前は、セキュリティの担当者が月次で個人情報の管理を行い、各部署に連絡してファイル内容の精査を行っていました。しかし、手動管理だったため作業ミスの懸念がある上、ファイルの増加とともに担当者の負荷が高まり、管理の自動化が急務となっていました。
また、各フォルダへ役職ごとのアクセス権を設定する作業の負荷も高まっていました。「各部署のユーザからのリクエストを受け、サービスデスクが毎回カスタマイズを手動で行っており、そこに膨大な管理コストが発生していました」と近藤 昭彦氏。別の担当者へ業務を引き継ぐのにも多大な労力を要し、アクセス権の設定を各部署のユーザへ委任できればと考えていました。
「OSのバージョンアップで新しいファイルサーバへ移行しなければならない際にも、やはりアクセス権の継承が大変でした」と太田 真澄氏。通常、Windowsフォルダのアクセス権はサーバを移行しても継承されますが、個別設定のアクセス権は上位継承が切れてしまい、もう一度設定し直さなければならず二度手間になっていました。
さらに、ファイルの急増による容量の逼迫も大きな課題でした。「弊社はかなり自由な社風で、社員が好きなデータをファイルサーバへ登録するため、容量が逼迫する傾向がありました。重複ファイルや容量の大きい動画ファイルなどを、うまく見える化して管理できればと考えました」と玉山 仁一氏。従来は、担当者が重複ファイルの多い部署へ連絡して調査を依頼したり、大容量ファイルを登録した社員を調べて整理するよう勧告したりしていました。これらの業務はすべて手動で行われており、情報システム部の業務を大きく圧迫していました。
選択のポイント
操作性に優れ、自社内でスピーディかつ円滑に導入可能
これらの課題を解決するために、アイペット損保様では複数のファイルサーバ管理製品を検討しました。「当初は数社の製品を調べましたが、中でも普段から信頼しているSCSKさんが提案してくれたNIASのデモを見て、弊社の課題にピッタリだと感じました。個人情報の自動精査が主要目的でしたので、それに合致したのがNIASでした」と北川 光太郎氏。
デモでは、NIASのグラフィカルな操作画面が非常に使いやすいという印象を受けました。直感的に操作でき、すぐに理解できる点も優れていると感じました。説明不足でわかりにくいクラウド製品が多い中、NIASの無償トライアルを通じてUIのわかりやすさと同時に、実際の管理業務に短期間で導入できるという感触も大きかったといいます。
NIASの導入・構築作業は、アイペット損保様がインストール作業を実施し、SCSK様は各機能の設定や使い方のレクチャーおよび操作手順書を作成して提供しました。「導入の過程で、障害やトラブルが大変少なかったのも印象的です。問い合わせにもすぐに回答してくれたSCSKさんの手厚いサポートもありますが、スムーズに運用まで進められました。導入時の難易度は低く、自社内で迅速かつ円滑に導入できたという点でも、NIASは優れていると感じました」(北川氏)。
また、導入に際し稼働中のファイルサーバに異常が発生すれば深刻な事態になりかねませんが、NIASの導入中もその影響はほとんど見られませんでした。
こうして、2020年の早い時期にNIASの無償トライアルからスタートし、同年7月にはカットオーバーを迎え実際の管理業務に活用されています。導入後も、不具合やトラブルはいまだ一度も起きていません。
導入後の成果
個人情報の精査・保護はもちろん、多彩な管理業務のトータルコストを削減
もっとも大きな成果は、手動で行っていた個人情報管理を自動化したことで、ヒューマンエラーの懸念が一掃されたことです。同時に、煩雑な作業に従事していたスタッフが他の業務に注力できるようになり、管理コストを大幅に削減できました。「個人情報が含まれるかどうか、従来はファイルを手動でチェックしていたのが自動化され、作業負荷が飛躍的に低減したと思います」(近藤氏)。
煩雑だったアクセス権の設定も、部署ごとに委任できる仕組みが整い、情報システム部の負担が大きく軽減されました。「アクセス権限の発行は上長の承認を得て実施しますが、NIASにはワークフロー的な機能もあるので、効率的な稟議フローが実現できました」(太田氏)。
また、NIASによるファイルサーバの見える化で、ファイルの重要度や新旧の区分けが容易になり、使われていないファイルはクラウドのAmazon FSxへ退避させるなどした結果、サーバ内のデータ容量を大幅に削減できました。
さらに、NIASはファイルサイズによるソートが可能なので、容量の大きなファイルを見つけ出し、削除や移動を依頼することも容易になりました。各部署への依頼も、ボタン1つで自動メールを送信してくれるので、管理コストだけでなくメール作成の手間などコミュニケーションコストも丸ごと削減できました。「セキュリティの観点からいうと、誰がいつファイルにアクセスしたか、あるいはファイルを削除したかがすぐに追跡できるので、セキュリティ監査の面からも非常に便利で有効だと思います」(玉山氏)。
現在は、重要ファイルを扱うオンプレミスのファイルサーバへNIASを導入していますが、将来的にはクラウドへ移動したファイルもNIASで管理できないかを検討中です。オンプレミスからクラウドへの流れに合わせ、アイペット損保様ではNIASをよりスケーラブルに活用したいと考えています。
販売パートナーの声
お客様の要件をヒアリングし、NIAS開発へ積極的にエスカレーションしたい
アイペット損保様で社内構築されるということで、弊社ではお問合せやご要望に応じたサポートをさせていただきましたが、今後はNIASに関するリリース情報や、お客様からのご意見ご要望についてのヒアリングなどを、定期的に発信させていただければと思います。
NIASは毎年バージョンアップされ、諸機能へさらに磨きがかかっていますが、お客様からのヒアリング情報と弊社の導入実績にもとづく新たな“気づき”とを併せ、NECさんへエスカレーションしていけたらと考えています。また、今年も最新バージョンがリリースされたこともあり、SCSKとして引き続き新機能によるNIASの活用セミナーを開催してまいりますのでアイペット損保様にもぜひご参加いただければ幸いです。
お客様プロフィール
アイペット損害保険株式会社
所在地 | 〒135-0061 東京都江東区豊洲五丁目6番15号 NBF豊洲ガーデンフロント |
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創業年 | 2004年 |
事業内容 | 「ペットと人とが共に健やかに暮らせる社会をつくる」を経営理念に、ペットを飼育するお客様のニーズに合った多彩な保険商品を提供。ご契約者さまを対象に全国の施設やショップで優待サービスが受けられる「クラブアイペット」の運営や、専門家監修の犬・猫の情報サイト「ワンペディア」「にゃんペディア」などを通じた情報発信にも積極的に取り組んでいる。 |
資本金 | 46億1,900万円(2023年3月31日現在) |
保有契約件数 | 807,071件(2023年3月31日現在) |
従業員数 | 551名(2023年3月31日現在) |
URL | https://www.ipet-ins.com/ |
この事例の製品・ソリューション
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(2023年7月25日)