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ブリヂストンソフトウェア株式会社様
NASを用いたファイルストレージサービスの
ユーザ拡大と安定した稼働に
統合管理ソフトウェア「NIAS」が貢献
- 業種:
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- 情報サービス業
- 業務:
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- 生産管理
- 経営企画
- ICT管理・運用
- 共通業務
- 製品:
-
- ソフトウェア/運用管理
- ソフトウェア/セキュリティ
- ソフトウェア/情報管理
- ソリューション・サービス:
-
- 働き方改革
事例の概要
課題背景
- 取扱いデータが増大し容量の肥大化が発生。NASの追加コストが増大
- 各グループ会社にデータ管理担当者が不足
- グループ各社に向けて、NASを用いた「ファイルストレージサービス」を開始したが、ファイル整理や容量削減を円滑に行うには、NASの中身を見える化できるツールが必要だった
- 組織改編などのたびに、アクセス権の不整合が発生して設定作業にも非常に時間がかかっていた
成果
管理の効率化と容量削減が進み、サービス利用範囲が拡大
ファイルサーバ統合管理ソフトウェア「NIAS」を導入し、NASに設けた共有フォルダの見える化が実現
重いファイルや長期間の未使用ファイルが容易に抽出でき、容量の削減につながっている
NASを単純に増加するのではなくファイル管理の見える化を実現したことにより無駄な投資がなくなった
不適正なアクセス権設定は、一括で検出・修正
NIASの機能によって、不適正箇所の一括検出が可能に
グループ各社のユーザ部門では、アクセス権の棚卸・修正に伴う煩雑な作業が省力化
導入ソリューション
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事例の詳細
導入前の背景や課題
グループ各社のファイルサーバをNASで集約。
その内部を見える化できるツールが不可欠に
ブリヂストンソフトウェア様は、ブリヂストングループ唯一の情報システム専門会社として、グループ各社のシステム開発からITインフラの整備・運用まで一貫してサポートしている技術者集団の企業です。
ブリヂストングループが運用しているファイルサーバは、本社および各社のユーザ部門に設置されており、その管理は各部門の担当者が行っています。「彼らは本業との兼務で管理業務を担っています。不要ファイルの削除やアクセス権の設定変更などにかなりの時間を要しており、負荷を軽減したいというニーズがありました。また、データのバックアップが適切に行われていないことも、放置しておけない問題でした」と、同社 プラットフォーム管理部 統合プラットフォーム技術課長の村田光生氏は語ります。
そこで2014年より、一台のNASに専用の共有フォルダを設け、「ファイルストレージサービス」(*)という名称でグループユーザ向けに提供を開始。併せてバックアップサイトを構築し、データ保全の体制も整備しました。「まずは合計容量11TBで、このサービスをスタートしています。展開の仕方としては、ユーザ部門からのリクエストがあるごとに容量を増やし、グループ各社のファイルデータを順次、NASに移行していく計画を立てました。ただし、本サービスを将来にわたって円滑に運用するには、個々の共有フォルダやファイルなど、NASの中身を見える化できるツールの導入が不可欠でした」と、同課の金納裕樹氏は話します。
- (*)「ファイルストレージサービス」・・・ブリヂストン本社および国内グループ関連会社を結ぶインフラネットワーク「BSHIWAY」を経由して、ファイル保管用のディスクスペースにデータを保存できるサービス。このサービスの基盤となるNASの運用管理はブリヂストンソフトウェア様が担っていますが、本社/グループ会社ごとに振り分けているフォルダの管理は、各社・各部門に所属する数百人のフォルダ管理者に、権限を移譲しています。
選択のポイント
ユーザにフラストレーションを与えない高速な
レスポンスが、製品選択の決め手に
「たとえば共有フォルダの容量がひっ迫して、既存のデータを削除すべき局面では、“多くの容量を使用しているのは誰か?” “どのディレクトリに重いファイルが存在するのか?”など、原因を特定する必要があります。しかし、数百万~数千万ものファイルを一つ一つ確認するのは現実的ではありません。そこで、ファイルサーバの管理ツールを活用してNASを見える化し、原因分析を容易にしようと考えたのです」。金納氏はこのように説明します。
3種類の管理ツールを比較検討した結果、同社はNECのファイルサーバ統合管理ソフトウェアNIAS (NEC Information Assessment System)を選択しました。「決め手になったのは、良好なレスポンスです。他社製品は、数千万個のファイルを検索する際にかなりの時間がかかり、ユーザにとってフラストレーションの原因になると思いました。一方、NIASにはNEC独自のオンメモリDB技術が適用されており、評価版を使った検証では非常にレスポンスが速いことを確認できました」(金納氏)。GUIについても、「NIASの画面はシンプルで見やすく、使いやすさを兼ね備えていました。必要な情報を、必要な時に迅速に引き出せるアドバンテージがあります」と金納氏は評価します。
導入後の成果
ファイルサーバの肥大化対策と、アクセス権の適正化に
顕著な効果。ユーザ部門は全国に拡大
ブリヂストンソフトウェア様は2014年12月よりNIASの活用を開始しており、当初の目論見どおり、NASに設けた共有フォルダの見える化が実現しています。「棚卸の際には、重いファイルや長期間アクセスされていないファイルが容易に抽出できるようになり、容量削減につながっています」と金納氏は述べます。
村田氏は、アクセス権管理の機能に言及します。「以前は組織改編などのたびにアクセス権の不整合が発生していたのですが、NIASの機能によって不適正箇所を一括で検出できるようになりました。したがってグループ各社のユーザ部門では、アクセス権の棚卸・修正に伴う煩雑な作業が省力化されましたし、情報漏えいリスクの低減にもつながっています」(村田氏)
2016~2019年にかけて、同社はファイルストレージサービスを利用するユーザ部門の拡大に対応するために、10~30TB単位でNIASのライセンスを追加してきました。「NIASの管理画面は直感的なインタフェースでわかりやすく、ユーザ部門にとっても使いやすいものです。彼らは運用管理の効率化メリットを日々実感しているはずです」と、金納氏は強調します。
2019年12月、新たに190TB分のNIASライセンスを追加導入した同社は、今後の展開を次のように説明します。「当社のファイルストレージサービスとNIASの機能は現在、東日本にある事業拠点に向けて提供しています。2020年以降は、西日本エリアの拠点にも展開する計画を進めているところです」(金納氏)。この計画推進によって、ファイルサーバの安全で効率的な管理を容易に実現できるNIASのメリットは、ブリヂストングループ内でいっそう広く認知されるようになるはずです。
NEC担当スタッフの声
ファイルストレージサービスは、DXに注力する企業の
トレンドを踏まえたもの。その安定稼働に、今後も貢献していきます
最近の企業はDX(デジタルトランスフォーメーション)への取り組みなどを強化されており、取扱いデータ量がファイルサーバの容量をひっ迫する局面が多くなっています。このような課題を踏まえて、ブリヂストンソフトウェア様ではグループ各社のユーザ部門に対して、データ量の適切な管理やデータ漏洩のリスク低減に貢献する、NASを使ったファイルストレージサービスを提供されています。ファイルサーバのリソースと管理機能をサービス化したこのビジネス形態は、各グループ会社へもたらす費用対効果も大きいはずです。NECとしても、本サービスの安定稼働、グループ内のNASへの投資コスト削減に貢献できており、光栄に思っています。2020年からのご計画に対しても、継続的にご支援させていただく考えです。
2020年より、新しいライセンス体系を拡充します
NIASの効果をスモールスタートで実証したうえで、グループ各社に利用範囲を拡大していくというシナリオが、とてもうまく進捗している事例だと受け止めています。また、ブリヂストングループ各社が運用されてきたファイルサーバの容量削減に貢献しながら、ファイルストレージサービスのユーザが増加する機会ごとにNIASライセンスを追加導入するという展開手法は、私たちにもさまざまな気づきがありました。
なお、NIASについては2020年より、新たなオプション製品や期間ライセンスなど新しいライセンス体系をご用意し、初期投資の抑制などに貢献していく考えです。また、NIASの検証環境を、ハードウェアと共に無償で貸し出すサービスを開始しており、より簡単にお試しいただける体制づくりを今後も強化してまいります。
- ※本事例の内容は2019年11月取材時のものです。
お客様プロフィール
ブリヂストンソフトウェア株式会社
本社所在地 | 東京都小平市小川東町1-22-12 ブリヂストン小川駅前ビル |
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設立 | 1986年4月 |
代表取締役会長 兼 社長 |
余地 晋一 |
従業員数 | 264名(2019年4月1日現在) |
事業内容 | システム開発・保守、インフラ構築、タイヤ小売店パッケージ販売・導入支援 |
URL | https://www.bsw.co.jp/ |
この事例の製品・ソリューション
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(2020年2月21日)