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SCSK株式会社様
ファイルサーバの利用状況を解析し、不要ファイルを可視化
ファイル整理に対する意識が高まり、40TBの容量削減が可能に
- 業種:
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- 情報サービス業
- 業務:
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- 経営企画
- 人事・総務
- ICT管理・運用
- 共通業務
- 製品:
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- ソフトウェア/運用管理
- ソフトウェア/セキュリティ
- ソフトウェア/情報管理
- ソリューション・サービス:
-
- 働き方改革
事例の概要
課題背景
- ファイルサーバのデータ管理は各部門の責任で運用しており、不要ファイルの削除が徹底されていなかった
- ファイルサーバのリプレイスまでに不要ファイルを整理することで移行作業を軽滅したい
- 既存ファイルサーバの容量不足が深刻化しており、リプレイスまで容量がもつか不安があった
成果
問題ファイルを可視化したレポートにより、ユーザ部門の意識が変わり不要ファイルの削除が徹底された
ファイルサーバ統合管理ソフトウェア「NEC Information Assessment System」 (以下、NIAS)を導入してファイルサーバの利用状況を解析。長期未更新・未参照、重複、大容量などの問題ファイルを可視化したレポートにより、ユーザ部門の意識が変わり不要ファイルの整理が進んだ
サーバリプレイスまでの十分な容量が確保され、約40TBの容量削減が可能となった
今後さらに不要ファイルの整理が進めば全体で40TBの容量削減効果が見込まれ、リプレイスまでの延命が可能になった
導入ソリューション
全社で利用するファイルサーバをNIASで解析。各部門向けにファイル利用状況を可視化したレポートをRPAで自動作成することで、不要ファイルの削除を促進している。
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事例の詳細
導入前の背景や課題
長年にわたり不要ファイルが蓄積されサーバ容量を圧迫
2019年、創立50周年を迎えたSCSK様は、戦略的ITパートナーとして企業価値向上や社会課題の解決に貢献し、ビジネスに求められる、すべてのITサービスを提供するITサービスのプロフェッショナル集団です。
SCSK様ではファイルサーバの運用に課題を抱えていました。総容量200TBのファイルサーバは200近い組織が利用しており、膨大なファイルが保管されていました。しかし、ファイルサーバの利用状況は可視化されておらず、老朽化も進んでいました。
「ファイルサーバはコーポレートシステム部で用意し、運用は各部門に一任していました。長年、運用を続ける中でサーバ内に未更新・未参照ファイル、重複ファイル、大容量ファイルなどが整理されないまま長期間保存されており、容量を圧迫していました」と情報システムグループ コーポレートシステム部 副部長の加曽利浩司氏は、ソリューション導入前の課題を説明します。
「不要ファイルの削除は何度も各部門に要求してきましたが、不要ファイルを探し出すだけで相当の工数がかかりますし、削除可否の判断も難しいため、なかなか状況は改善しませんでした」と情報システムグループ コーポレートシステム部の橋本正幸氏は補足します。
選択のポイント
競合製品を圧倒的に上回る性能を評価し、導入を決定
ファイルサーバのリプレイス時期が迫ってきたこともあり、不要ファイルの棚卸と整理に本腰を入れなければならないと判断し、SCSK様はツールの導入を決めました。
「我々は商材としてファイルサーバ管理ツールを扱っており、NIASの有効性を理解していたのでツールを入れるならNIASにしてほしいとコーポレートシステム部に依頼しました」と同社エンタープライズ第三部・営業第一課の筒井眞哉氏は経緯を説明します。
この要望を受けた橋本氏は「実は数年前、我々の部門で競合製品も含めたファイルサーバ管理ツールのベンチマークを実施しました。その結果、不要ファイル検出の処理能力とクローリングのスピードで圧倒的にNIASの性能が高かったので、NIASならば問題ないと判断し、導入を決断しました」とNIAS選定の理由を話します。
導入後の成果
40TBのファイルサーバ容量削減が可能に
NIASの導入は段階的に進められ、2019年度中に全部門へ展開される予定です。2019年8月時点では、約160の社内組織に展開済みで利用登録ユーザ数は約400名となっています。導入済みの部門には、NIASの解析で明らかになったファイルサーバの利用状況をレポートで提示し、不要ファイルの整理を促しています。
「最初のうちは手作業でレポートを送っていましたが、管理対象が増えるにつれて対応しきれなくなり、途中からRPAによる自動レポート作成を実装しました。これにより迅速なレポーティングができるようになり、不要ファイルの整理が早まったと考えています。このまま順調に進めば、最終的には40TB分の容量削減が可能だと試算しています」と橋本氏は導入効果を説明します。
「リプレイスまで容量が足りるかギリギリの状態でしたが、NIASの導入効果でデータ量の伸びが減り、容量確保の目途が立ちました」(加曽利氏)
コーポレートシステム部の染谷哲人氏は、「データは第二の経営資源であり、未参照データの中には宝に変わるものと、セキュリティ上消去すべきものがあるといわれていますが、NIASの導入は、それを社員に意識付けるきっかけになると思います」とデータ利活用・セキュリティの両面からNIASの有効性を話します。
また、エンタープライズ第三部技術一課の北野充晴氏は、NEC代理店としてNIASを販売する営業部門の立場から「NIASをユーザとして使った当社関西の営業担当が、その効果を実感し、自らNECに声がけしてハンズオンの勉強会を開催するといった副次的な導入効果がありました」と話します。
最後に筒井氏が次のように語ります。
「今回の導入経験で私自身がユーザとして得た実感を説得力ある営業につなげていきたいと考えています。データ量の急増、管理者不足で困っているお客さま、セキュリティの強化を検討しているお客さまにNIASを積極的に提案していきたいと思います」
NEC担当スタッフの声
今回、NIASを利用して具体的に容量削減を進めるにあたって、画面上の細かい修正点や、運用上であったら便利な機能など、SCSK様から多くのフィードバックをいただきました。
今後もいただいたフィードバックを基に、より良い製品にすべく機能強化・バージョンアップを進めてまいります。
また、引き続きNIASの販売パートナー様としても連携させていただき、他の多くの企業様に対してもファイルサーバの適正化を実現させていきたいと考えております。
SCSK様はNIASの提案から構築まで一貫して実施いただけるパートナー様です。
今回NIASを自社導入いただき、SCSK様自身で実際感じられた効果をぜひ今後のお客様提案に繋げていただけたらと考えております。
また、ファイルサーバの管理や容量不足問題は、業種を問わず様々な企業様で抱えている課題と認識しています。今後もSCSK様と共にNIASの提案を通じてお客様の課題解決にご尽力させていただきたいと思います。
お客様プロフィール
SCSK株式会社
設立 | 1969年10月25日 |
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資本金 | 21,152百万円 |
所在地 | 東京都江東区豊洲3-2-20 豊洲フロント/東京都江東区豊洲3-2-24 豊洲フォレシア |
従業員数 | 12,365名(2019年3月31日現在 連結) |
概要 | 半世紀におよぶ経験と多くの知見をもとに、ITサービスのプロフェッショナル集団として顧客の視点に立ち、最適な解決策を実現し、戦略的ITパートナーとして企業価値向上や社会課題の解決に貢献する。コンサルティング、システム開発、ITインフラ構築、ITマネジメント、BPO(Business Process Outsourcing)、ITハード・ソフト販売まで、ビジネスに求められる、すべてのITサービスを提供。 |
URL | https://www.scsk.jp/ |
この事例の製品・ソリューション
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(2019年11月26日)