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  1. アニュアル・レポート2015
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社外取締役・社外監査役メッセージ

取締役会をさらに活性化させ、企業価値を向上させていく

社外取締役に就任してから3年が経ちますが、その間、当社を取り巻く環境が目まぐるしく変化している中でも、業績は確実に改善してきています。これは、取締役会において、将来にわたってNECグループが社会に必要とされ、存続していくために何をすべきかを議論して経営陣が意思を統一し、構造改革や事業ポートフォリオの見直しなど、選択と集中を徹底してきたことが、実を結んでいるのだと思います。

さらなる成長のためには、技術をいかに新たなビジネスモデルに落とし込むことができるかが課題です。現在、当社が注力している社会ソリューション事業についても、これまで培った技術と新たな技術で多くの社会課題を解決できるはずです。社外取締役向けの事業場見学会でも感じましたが、ICTやエネルギーなど、当社の技術力には大きな可能性があります。その可能性をビジネスとして花開かせるため、社内からの提案に対して、社外の視点を活かし、これまで以上に積極的に意見を具申し、取締役会をさらに活性化させていくことが、社外取締役の大きな役割だと認識しています。

折しも、6月よりコーポレートガバナンス・コードが適用されました。形は作られましたが、魂を入れるのは私たちです。大切なことは、その企業の目指すべき姿に最も適したガバナンス体制であるかということであり、中長期的な企業価値の向上につなげていくために、微力ながら私も力になれればと考えています。

社外取締役
荻田 伍

コンプライアンス精神は企業の動脈

2014年6月に社外監査役を拝命しました。NECは高い技術を有し、グローバルに展開する大企業であることに加え、社会インフラや企業のリスク管理のためのシステムを提供するという事業の特性から、コンプライアンスの確立・維持がとりわけ重要であると感じており、重責に身が引き締まる思いです。

一般的に、企業不祥事は、複雑な法令に対する知識の欠如から起きるわけではなく、社会常識のレベルの単純な違法行為であることが多いのが実情です。それは、組織内の論理や慣行と、社会常識との間にズレが生じて、凝り固まっていることに原因があると考えます。

complianceは、「法令遵守」と訳されていますが、物理学や機械工学では、物体の伸縮性・柔軟性を表す用語だそうです。コンプライアンスの精神は、企業にとって動脈のようなもの。業績向上を目指していくら頑張っていても、動脈硬化で血流が滞ってしまったら、組織は生きていけません。

NECグループの社員は皆、仕事熱心かつ真面目で、知識もあります。その長所を大切にしながら、柔軟な心を持って、常に社会の中での立ち位置を意識して行動してほしいと考えています。

NECでは、グループ全社をあげて、コンプライアンス体制の強化に取り組んでいますが、社外監査役として、外部からの視点で意見を述べ、より健全でしなやかなNEC文化を育むために、力を尽くしてまいる所存です。

社外監査役
奥宮 京子

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