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AWS re:Invent 2025 参加レポート
2025年12月1日から5日にかけて米国ラスベガスで開催されたAmazon Web Services(AWS)最大の年次カンファレンス「AWS re:Invent 2025」に、NEC パブリックビジネスユニットから10名が参加しました。今回は現地の状況や得られた気づきなどをお伝えします。
INDEX

堀田 佳宏
(ほった よしひろ)NEC
パブリックビジネスユニット
官公ソリューション事業部門
官公インテグレーション統括部
上席プロフェッショナル
2025 Japan AWS Ambassadors
2025 Japan AWS Top Engineers(Services)
参加の背景
Amazon Web Services(以降、AWS)は、デジタル庁が認定するガバメントクラウドの一つであり、官公庁・地方公共団体領域の多くのシステムがクラウド化の際の移行先として選定しています。そのため、官公庁領域を担当する私たちにとって、最も動向を注視すべきクラウドベンダーの一つといえます。「AWS re:Invent」は、AWSが年次で開催する同社最大のクラウド技術カンファレンスであり、新サービスの発表も多く、クラウド技術の最前線を知る貴重な機会です。NEC パブリックビジネスユニットでは、このイベントの重要性を踏まえて2022年から現地参加を継続し、2025年は過去最多となる10名での参加となりました。
なぜ現地参加するのか?
re:Inventは招待イベントではなく、$2,000の参加費と渡航・宿泊費を伴って参加するイベントです。しかも主要な発表はYouTubeでほぼリアルタイムに配信され、日本語翻訳も提供されています。では、なぜわざわざ現地に足を運ぶのか?それは、画面越しでは決して味わえない「体験」があるからです。例えばKeynoteでは、登壇者と参加者がわずか数メートルの距離で、会場が一体となる独特の空気感を肌で感じられます。また、世界中からコストを投じて集まった人々はどん欲な学びを求めており、ポジティブなエネルギーが会場に満ち溢れています。そこで得られる知見は、私たちのビジネスへの取り組み方やマインドにもポジティブな変化をもたらすと思っています。また、そのような人々を約5日間にわたって「楽しませ、メッセージを伝える」イベント運営そのものも、参考になる点が多々あると感じています。
世界トップクラスのイベントのパワーを肌で感じ、自組織の課題や現状を相対的に捉えることができる。それが参加メンバーの成長につながると考え、現地参加を継続してきました。
(参考)[AWS Black Belt Online Seminar] AWS re:Invent 2025 速報 資料及び動画公開のご案内
上記のような日本語情報も即配信されます
「Why not?」と「Trust but Verify」
今年のre:InventはAI関連の発表が非常に多かったです。2024年のre:InventもAI関連の発表は多かったものの、それらを上回る勢いでした。我々も生成AI・AIエージェントをシステム提案や構築に役立てようと日々考えている状況ですので、とても参考になります。ただ、その反面その発表の多さや進歩の速さに改めて焦りも覚えました。そんな中、Keynoteで発信された「Why not?」と「Trust but Verify」という2つのキーワードは、生成AI・AIエージェントの活用を検討している身として、とても重要なメッセージと感じましたのでご紹介します。
「Why not?」 ― 現在の生成AI・AIエージェントの性能向上は目覚ましく、できることはどんどん増えています。これをビジネスに活用しない選択肢はもはやありません。お客様により良いシステムを提案するために、ほとんどのSE・営業がすでに様々な形で活用を始めています。しかし、まだまだブレーキを踏んでしまう場面、踏み出せない場面もあると感じています。ジレンマを感じる場面も多い中で、とてもシンプルに背中を押してくれる、意義を思い出させてくれるメッセージでした。
「Trust but Verify」 ― 生成AI・AIエージェントの活用を検討する中で、やはり回答の確からしさは気になるところです。「信じる」か「信じない」かの二択ではありません。では、どのように立ち向かうのか?この「Trust but Verify」というフレーズはシンプルに言語化してくれたと感じており、私は今回最も印象に残ったフレーズでした。信頼する、ただし検証もする。現在の生成AI・AIエージェントとの向き合い方を端的に表した言葉だと思います。
現地での貴重な機会
今年は、日本からデジタル庁職員が登壇するセッションもあり、ガバメントクラウドの事例などが発信されました。re:Inventという世界的なカンファレンスの場で、日本の官公庁・地方公共団体のクラウド移行の状況が語られることは、とても意義のある取り組みだと感じます。また、今回の参加では、AWS社の技術領域・パートナー領域の幹部との面談を行う機会にも恵まれました。日本の官公庁領域における技術的課題や将来のニーズについて、直接インプットできたことは大きな成果です。ラスベガスの主要ホテルにて各セッションやハンズオンが開催されるre:Inventですが、実はその他のホテルでも個別のサービスを解説するセッションやミーティングの場などあります。いったい、どれだけの規模で開催されているのか…全体を把握している人はいるのでしょうか?
参加メンバーの声
帰国後、参加メンバーからは次のようなコメントが寄せられました。単にイベントで最新情報を学んだという以上のものを、それぞれが持ち帰ってくれたと感じています。
- 会場の熱気や世界のテクノロジー変革を肌で感じられた
- 世界のエンジニアのスピード感・発信力に触れ、強い危機感と学ぶ姿勢が再起動された
- 営業とSEの枠を超えた組織課題の議論ができた
- 最先端のアーキテクチャや運用事例に直接触れられた
- Keynoteでのプレゼン手法やAWSの今後の展望を把握できた
- 多彩なメンバーと濃密な5日間を共に過ごしたことで、横・ナナメのつながりが大幅に強化された
(補足:営業・SEの統括部長代理相当から担当職まで様々な経歴、年齢の10名が参加しました)
おわりに
re:Inventへの現地参加は、最新技術の習得だけでなく、世界のスケールを体感し、自分たちの立ち位置を見つめ直す機会でもあります。この経験を活かし、官公庁・地方公共団体のお客様へより良いソリューションをお届けできるよう、一丸となって取り組んでまいります。
官公庁向けクラウドソリューション
NECパブリックビジネスユニットでは、このように最先端の技術動向に触れる機会を大切にしながら、社会インフラを支えるシステムづくりに挑戦しています。技術と社会貢献の両方にやりがいを感じられる環境で、一緒に働く仲間をお待ちしています。
官公領域 キャリア採用
【Appendix】現地状況レポート
今回のコラムでは本イベントを通じての弊社の取り組みをお伝えしました。現地の状況も少しご紹介したいと思います。現地での過ごし方のご参考になれば幸いです。
1. ラスベガスに行こう!
ラスベガスで開催される本イベント、日本からの行き方は二通り。
① 個人(会社)で手配
② 国内旅行会社のツアーを利用する

2. バッジを受け取ろう!
re:Inventの様々な場所で利用するバッジを受け取ります。 空港(ハリー・リード国際空港)や各ホテルで受け取り可能です。 空港では手荷物受け取りエリア(ターンテーブル)から出口の途中にあるので迷うことはないと思います。このバッジにて各会場への入場やシャトルバス・モノレールなどが利用できます。期間中はずっと首からぶら下げている方が多いです。


3. ホテルに泊まろう!
こだわりがなければ、re:Invent申し込み込み後のポータルサイトから各ホテルを予約することができますが、人気のホテルは早く埋まってしまいます。今回我々は、「Flamingo Hotel Las Vegas」に宿泊しました。

4. SWAGを受け取ろう!
re:Inventでは様々なノベルティが配布されますが、公式配布されるAWSオリジナルグッズであるSWAGをまずは受け取ります。ベネチアンホテル(The Venetian Resort Las Vegas)のホールCにて毎年配布が行われています。自身の服のサイズを伝えるとイベントロゴの入ったパーカーが貰えるため、会期中にはこのパーカーを着て過ごす人も多いです。


5. 食事をしよう!
各主要ホテルには、Meal Spotが用意され朝食と昼食が提供されます。どのホテルも、非常に広いホールが用意されるので入れないということはないはずです。


6. セッションに参加しよう!
ポータルサイトから参加するセッションを予約します。また、予約ができなかった場合でもキャンセル待ちの列に並ぶことで、キャンセル席に座ることもできます。それなりの割合でキャンセルがでますので、どうしても聞きたいセッションで予約がとれなかったものは、キャンセル待ちに並んでみるのもよいと思います。ただ、問題はKeynote…これは予約ができません。AWS Ambassadorsなどは優先入場権が提供されますが、そうではない場合は一般聴講者として参加することになります。その場合、どのくらい前から並ぶのかは結構悩ましいです。これまでは2時間前であれば確実に先頭に付近に並ぶことができています。入場できなかった場合は、会場外のスクリーンで見ることもできます。

7. GameDayに挑戦しよう
単に聴講するだけではなく、手を動かすセッションも多数あります。その中でも、GameDayは人気のセッションです。あるお題が出され、それをチームでクリアしていき得点を競います。そしてなんと!re:Invent 2025期間中に開催されたGameDayにて、NEC参加メンバーのチームが優勝することができました。 この内容はまた別の機会にご紹介したいと思います!
AWS re:Invent 2025 GameDayにてNECメンバーが参加するチームが優勝

8. 休憩しよう!
おそらく、毎日2万歩くらいは歩くことになると思います。とても、とても疲れます。幸い、様々な休憩スポットが用意されていますし、軽食なども定期的に提供されます。今年は会場となるホテルの様々な場所に冷蔵庫が用意され、常時飲み物を入手することができました。大変うれしいサービスでした!時差ボケが治る間もなくセッションは始まっていきますので、体調には留意しましょう。


9. 認定試験に合格しよう!
re:Invent会場であるベネチアンホテルには、認定試験合格者用のラウンジが用意されます。歩きっぱなしになるので座る場所があるのは一息つくのにとても助かりますし、また認定者ラウンジだけのイベントも開催されています。re:Inventに参加される方は是非認定試験に合格しておきましょう!


10. EXPOに行ってみよう!
EXPOでは、AWS協賛企業による展示が行われています。各企業がどのような取り組みをしているのか、ソリューションを持っているのかを、直接見て触れることもできます。

11. re:Playに行ってみよう!
イベント最後の夜には、「re:Play」と呼ばれる打ち上げイベントが行われます。ラスベガスの屋外にて様々な催しが行われます。著名なアーティストも呼ばれ、文字通り最後の打ち上げとなります。日本からの参加者は多くが翌日の早朝便で帰るのではないでしょうか。このre:Play後に寝ずに移動に備える人も多いと思います…ご参加された皆様、お疲れさまでした!

左上から時計回りに
NEC 官公ソリューション事業部門 官公インテグレーション統括部 堀田 佳宏
(同) 佐藤 祐馬
(同) 大谷 将之
NEC パブリックシステム開発部門 第一官庁システム開発統括部 片桐 勇亮
NEC 官公ソリューション事業部門 官公インテグレーション統括部 早川 真弘
NEC パブリックシステム開発部門 第二官庁システム開発統括部 門脇 健太
NEC パブリックシステム開発部門 第一官庁システム開発統括部 西村 和恭
NEC 官公ソリューション事業部門 官公インテグレーション統括部 鈴木 竜一
NEC 官公ソリューション事業部門 官公インテグレーション統括部 小林 洸介
NEC パブリックシステム開発部門 第一官庁システム開発統括部 土屋 彬
公開日 2026/2/12
本コラム内容は公開日の時点の情報を基に記載しています。

執筆者紹介
堀田 佳宏(ほった よしひろ)
NEC
パブリックビジネスユニット
官公ソリューション事業部門
官公インテグレーション統括部
上席プロフェッショナル
2025 Japan AWS Ambassadors
2025 Japan AWS Top Engineers(Services)
学生時代に見た「serial experiments lain」に感銘を受け、ネットワークエンジニアを夢見て上京。民需、金融、官公庁・自治体のネットワークを中心としたプラットフォーム領域のシステムインテグレーションに従事。プラットフォームシステムインテグレーションの魅力にハマる。2017年より官公庁領域でのクラウド技術検討を開始。官公庁領域におけるクラウド移行の提案や技術支援、情報集約を行うチーム Cloud Architect Team(CAT)を立ち上げ活動中。クラウド移行の提案や技術支援、情報集約から得られた知見を活用したクラウド関連サービス企画も実施中。趣味はDIY、ビリヤード。学生時代にやっていたライフル射撃(エアライフル)を再開する機会をうかがう日々を送る。
