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官公庁や自治体でのDX推進が加速するなか、Amazon Web Services(AWS)クラウド活用への注目はますます高まっています。それと同時にクラウドセキュリティの考慮はより一層重要になっています。

NECはガバメントクラウドにおいて豊富なAWS活用経験を有し、優秀な技術者による先進的な事例を多数生み出しています。また、その研鑽のため、AWSが主催する世界的なカンファレンスイベントであるAWS re:Invent に2022年から毎年参加をしてきました。この度、AWS re:Invent 2025にて開催された「AWS GameDay Winning the DDoS Game」にて、NECメンバーが参加したチームが優勝を果たしました。今回はこのイベントで優勝を勝ち取った、門脇、土屋の2名をご紹介します!

AWS re:Invent 2025についてはAWS re:Invent 2025 参加レポートをご覧下さい

トロフィーとともに 左から土屋(NEC)、門脇(NEC)

AWS GameDayとは?

AWS GameDayとは、ある課題に対して各種AWSサービスやその設定などの対応力や実装スキルを試すことができる実践形式のワークショップです。3~4 名でチームを結成し、待ち受けるさまざまなトラブルやクエストをクリアしながら最終ミッションの達成を目指します。各クエストをクリアするごとにポイントが付与され、最も多くのポイントを獲得したチームが勝者となります。(時間経過とともにポイントが減少、さらに誤った解答やヒント参照でもポイントが減少します)
このイベントのために用意された環境で、実際にAWS環境を操作します。楽しみながら様々なことを学ぶことができる機会を得られるワークショップです。

NECメンバーが参加したセッションは、「AWS GameDay Winning the DDoS Game」。タイトルの通り、外部からの攻撃への対処が問われます。次から次に発生するセキュリティインシデントに的確かつ短時間で対処していくことが求められます。他のGameDay同様にとてもリアリティのあるシナリオと攻撃が行われるのが特徴です。

NEC門脇、土屋は、三菱電機株式会社の能城 冬馬さんと一緒にチームを組むことになりました。結果は、見事優勝!以下にNECメンバーのコメントを紹介します。

優勝チーム:門脇 健太(NEC)/土屋 彬(NEC)/能城 冬馬(三菱電機株式会社)

会場での受賞風景

中央3名 左から門脇(NEC)、土屋(NEC)、能城さん(三菱電機株式会社)

受賞メンバーコメント

門脇 健太
NEC パブリックビジネスユニット パブリックシステム開発部門
第二官庁システム開発統括部 第二システムグループ

■参加のきっかけ
世界の中で自分の技量がどの程度通用するのかを客観的に知りたいという思いから、今回のGameDayへの参加を決めました。中でもセキュリティ系のセッションを選んだ理由は、AWS Certified Security – Specialty や ISC2 CISSP などの資格を取得しており、「どうあるべきか」という理論は理解しているつもりだったためです。仮に使用経験の浅いサービスが出てきても、原理原則を踏まえて対応できると考え、あえて自分を試す目的も込めて本セッションを選択しました。

■GameDay中に考えていたことは?
一つの攻撃を何とか防ぎ安堵したのも束の間、気づけば次の攻撃が始まっている──。そのような緊迫した状況がセッション終了間際まで途切れることなく続き、まさに実際のインシデント対応さながらのリアリティとプレッシャーを体験しました。また、後から聞いた話では、日本人と海外メンバーによる混合チームの場合、コミュニケーションがうまく取れず、日本側が行った設定を戻されてしまうというケースもあったとのことでした。この話を聞き、技術力だけではなく、実業務と同様にコミュニケーションの重要性を強く実感しました。

■受賞したことで今後に生かしていけることは?
今回の経験を通じて、資格取得などの座学だけでは対応しきれない場面が確実に存在することを痛感しました。座学で得られる包括的な知識に加えて、実際に手を動かすことで得られる“思考の引き出し”を組み合わせていくことが、真に実用的なスキルにつながると感じています。その危機感から、帰国後はAWSを使った個人開発や技術発信に積極的に取り組むようにしており、今回の受賞がエンジニアとしての姿勢を改めて見直す大きな転機となりました。

■GameDay参加について一言
わずか2時間ではありましたが、自身の今後に非常に大きな影響を与える体験となりました。参加できて本当に良かったと心から感じています。

土屋 彬
NEC パブリックビジネスユニット パブリックシステム開発部門
第一官庁システム開発統括部 研究開発グループ

■参加のきっかけ
もともとre:Inventに参加するなら、大人気コンテンツであるGameDayに挑戦しようと決めていました。数あるテーマの中で「Winning the DDoS Game」を選んだのは、自身がネットワークやセキュリティ領域に強い関心を持っていたからです。普段はオンプレ環境の運用がメインで、実はAWSの経験値はさほど多くはありません。しかし、だからこそ「自分の培ってきたスキルが、クラウドの最前線でどこまで通用するのか試してみたい」という挑戦心から参加を決めました。

■GameDay中に考えていたことは?
最低限の事前インプットのみで演習環境に入り、次々と発生する障害や報告に対処するという、息つく暇もない状況でした。課題解決にはAWSの知識だけでなく、ネットワークやセキュリティに関する専門知識も求められたため、チーム全員で知恵を出し合いながら議論を重ねることで、最大のパフォーマンスを発揮できたと感じています。得点ランキングが激しく変動し、一時たりとも油断できない状況が1時間以上続いていましたが、ログ解析中のふとした「ひらめき」が転機となりました。そのアイデアをチームですぐに共有し、妥当性の判断から実装、効果検証までを分担して一気に進めた結果、その対策が劇的にハマり、一気に1位へと浮上しました。あの瞬間、私たちの間には間違いなく「集合知」が存在する素晴らしいチームとなっていたと思います。

■受賞したことで今後に生かしていけることは?
これまでの学習や経験が成果に結びついた自信に加え、「チームで役割分担し、個々の強みを掛け合わせることで課題を突破する」というプロセスを体感できたことは大きな収穫です。この体験は、今後のチーム開発にも生きてきますし、さらなる自己研鑽へのポジティブなモチベーションにもつながっています。

■GameDay参加について一言
AWSの知識以上に「エンジニアとしての応用力」が問われるこの場で、普段のオンプレ運用で培った専門性がクラウドでも通用すると実感できたことは、自身の視野を大きく広げる貴重な経験となりました。

さいごに

いかがでしたでしょうか。今回はAWS re:Invent 2025 GameDayのご紹介とともに、素晴らしい結果を残した2名のメンバーのコメントをご紹介しました。今後も、NECでは高度なセキュリティ、可用性、運用性を追求しながら、官公庁で求められる高度な技術要件の実現に向けてご支援してまいります。技術的な課題や移行、セキュリティに対する不安など、どんなご相談でもお気軽にお声がけください。

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官公庁向けクラウドソリューション: 官公庁向けDXソリューション | NEC

公開日 2026/2/12

本コラム内容は公開日の時点の情報を基に記載しています。


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執筆者紹介

堀田 佳宏(ほった よしひろ)

NEC
パブリックビジネスユニット
官公ソリューション事業部門
官公インテグレーション統括部
上席プロフェッショナル
2025 Japan AWS Ambassadors
2025 Japan AWS Top Engineers(Services)


学生時代に見た「serial experiments lain」に感銘を受け、ネットワークエンジニアを夢見て上京。民需、金融、官公庁・自治体のネットワークを中心としたプラットフォーム領域のシステムインテグレーションに従事。プラットフォームシステムインテグレーションの魅力にハマる。2017年より官公庁領域でのクラウド技術検討を開始。官公庁領域におけるクラウド移行の提案や技術支援、情報集約を行うチーム Cloud Architect Team(CAT)を立ち上げ活動中。クラウド移行の提案や技術支援、情報集約から得られた知見を活用したクラウド関連サービス企画も実施中。趣味はDIY、ビリヤード。学生時代にやっていたライフル射撃(エアライフル)を再開する機会をうかがう日々を送る。