FAQ

NECの蓄電システムについて、お客様からよくいただくご質問に対しお答えします。

工事・設定

Q1分電盤にアースがない場合はどうすればいいですか?
A1

分電盤にアースがない時は、電気設備の技術基準に基づき、必ずD種接地工事を行ってください。

Q2本システムのCTと太陽光発電(PV)のCTセンサーを主幹1次側の同じ所に取付けても誤動作しませんか?
A2

支障はありません。可能であれば、離して取り付けてください。

Q3CTセンサーを主幹に取付ける時、向きが逆だったり相を間違った位場合、どうなりますか?
A3

買電しているのに「売電」と表示するなど、システムが正常に動作しません。CTセンターの向きを必ず確認して取り付けてください。
5.53kWhモデルの場合、試験調整時にも期待値と操作パネルの表示が合っているか確認してください。
7.8kWhモデル、3.9kWhモデルの場合、施工事にセルフテストを実施してください。CTが正しく設置されていなかった場合、セルフテストにて15ケタ目が数字の1になります(正しい場合は0になります)。設置工事説明書の「セルフテストを行う」の項目や「セルフテスト結果コード一覧」を参照してください。

Q4太陽光発電(PV)用PCSの自立端子がコンセントの場合どのように接続すれば良いですか?
A4

本システムの自立端子へ引き込む電源ケーブルの太陽光発電側をプラグに変更して、停電時に接続してください。

Q5契約電流容量設定を行わないと、どのような問題がありますか?
A5

誤った値を入力すると、充電時に主幹ブレーカが落ちる場合があります。
設置工事説明書の「契約電流容量を設定する」をご参照いただき正しく設定してください。

Q6契約電流容量が設定値以上の場合、どのように設定しますか?
A6

設定可能な最大値(5.53kWhモデルは80A、7.8kWhモデル、3.9kWhモデルは120A)で設定してください。

Q7設置後すぐに使わない場合、どのように休止すればいいですか?
A7

5.53kWhモデル、7.8kWhモデルは、設置工事説明書の「システムの電源をOFFにする」の項をご参照の上、運転停止を行ってください。
3.9kWhモデルは、設置工事説明書の「試験・調整を終了する」の項をご参照の上、運転停止を行ってください。

動作仕組

Q1医療用機器に使用できますか?
A1

本システムは、病院や診療所などで使用する医療用機器には使用できません。また、家庭内で使用する医療用機器には、停電等の非常時に本システムに貯めた電気を使用しないで下さい。

Q2インターネット接続環境が整っていないと、設置はできませんか?
A2

インターネットに接続しなくても稼働しますが、見守りサポートなどの保守サービスの一部をお受けいただけません。インターネットに接続してお使いください。

Q3自動で放電している時に、電池残量がゼロになったら自動で充電されますか?
A3

自動充電はされません。
充電開始時間になると自動的に充電を開始します。グリーンモード時は太陽光発電の余剰電力を自動的に充電します。

Q4通常時、電池が空にならないように設定はできますか?
A4

非常運転用電池残量設定を10~30%の間で設定すれば、設定分の残量を残すことが可能になります。非常運転時(停電時)は0%まで放電されます。

Q5設定時間(タイマー設定)以外で充電する方法はありますか?
A5

操作パネルの「充電ボタン」を押す事で充電する事ができます。ただし頻繁に「充電ボタン」をおして充電を行うと、電池の寿命が短くなる可能性があります。

Q6停電時に電池残量が少なくなったことがわかるようにしたいのですが、どうしたらいいですか?
A6

電池残量低下時にメッセージを表示することができます。試験調整説明書をご参照の上、「運転停止残量設定」にて設定してください。

Q7停電時に電池残量が0%になった場合はどうしたらいいですか?
A7

停電時に電池残量が0%になると、本システムの運転は停止します。その場合には、そのままの状態としておいてください。

Q8停電時に蓄電システム単体で起動が出来ますか?
A8

機種によって異なります。
5.53kWhモデルは、単体での起動はできません。
7.8kWhモデル、3.9kWhモデルは、停電時に電池残量がある場合、システムを起動させることができます。操作パネルの専用スイッチを押すと起動します。

Q9運転停止電池残量にて設定した値になった場合はどのように動作しますか?
A9

メッセージが表示されますが、ゼロになるまで放電されます。アラームはなりません。

Q10定格出力は、一般負荷側と重要負荷側を合わせて何kVAですか?
A10

5.53kWhモデルは、全負荷合計して2kVAになります。またL1(U)相L2(V)相で各相1kVA出力の合計2kVAとなります。
7.8kWhモデルは、全負荷合計して3kVAです。
7.8kWhモデル-Hは、一般負荷側4.5kVA、重要負荷側1.5kVAになります。

Q11重要負荷では定格何Wまで使えますか?
A11

機種によって異なります。
5.53kWhモデルは、片相600Wを目安に接続する機器を選定してください。1000Wを超えると、アラーム・エラー表示が出ます。停電時は、1000w以上使用されると放電を停止します。
7.8kWhモデル、3.9kWhモデルは、1500Wです。1500W以上使用すると操作パネルにアラーム表示を出しビープ音が鳴り放電を停止します。

Q12太陽光発電(PV)を一緒に取付けないと、本システムは動作しませんか?
A12

本システムのみで動作いたします。

Q13太陽光発電(PV)自立出力の利用方法を教えてください。
A13

機種によって異なります。
5.53kWhモデル、7.8kWhモデルは太陽光発電のパワーコンディショナで自立運転に切り替えて頂ければ、本システムに取り込むことが可能になります。太陽光発電側の操作・接続方法につきましては、太陽光発電の取扱説明書をご確認ください。
3.9kWhモデルは、自動的に停電中運転に切り替わり、重要負荷で太陽光発電の電力を利用することができます。さらに余剰が出た場合は本システムに充電されます。

Q14本システムは、ダブル発電対象となりますか?
A14

ダブル発電(押し上げ)対象ではありません。太陽光発電の余剰電力を売電している場合は待機中となります。
3.9kWhモデルでは、太陽光発電の余剰電力を売電している場合、蓄電池から放電しません。

廃棄・撤去

Q1どこに蓄電システムの廃棄をお願いすればよいのですか?
A1

ユーザー様が蓄電システムをご購入された販売店様または施工業者様にご相談ください。

Q2自治体に連絡して料金を事前に支払えば粗大ごみとして引取り、回収してもらえるますか。
A2

リチウムイオン電池は特別管理廃棄物に指定されているため、地方自治体による回収はできません。

Q3廃棄費用は有償ですか?
A3

廃棄に関わる費用はお客様のご負担となります。

Q4廃棄するためにどのような準備が必要ですか?
A4

蓄電システムの撤去工事(家屋から切り離す電設工事)が必要です。ユーザー様は撤去工事を担当する施工業者様からの指示に従い、工事実施前に電池容量を0%にしてください。

Q5撤去工事(家屋から切り離す電設工事)はどこに依頼すれば良いですか?
A5

ユーザー様が蓄電システムをご購入された販売店様または施工業者様に工事後の廃棄とあわせてご相談ください。

Q6撤去工事(家屋から切り離す電設工事)はどの範囲までですか?
A6

蓄電システム本体、操作パネル、システムコントローラ(5.53kWhモデルの場合)になります。基礎コンクリート、重要負荷分電盤、配線ケーブル等については販売店様、施工業者様にご確認ください。

Q7廃棄する際の工事手順を確認したい。
A7

廃棄を前提とした撤去手順書をお送りいたします。「ダウンロード」ページに記載の連絡先メールアドレス宛にご要求頂きますようお願い致します。

Q8蓄電システム内のリチウムイオン電池を取り出して廃棄することはできますか?
A8

装置を分解、解体することは危険ですので、絶対にしないでください。リチウムイオン電池は電池容量0%でも電圧がかかっているため直接触れると感電する場合があります。

Q93.9kWhモデルと一緒に設置した太陽光パネルも処分したい。
A9

販売店様、施工業者様、太陽光パネルメーカー様にご相談ください。

Q10NEC製以外の蓄電システムの廃棄を依頼することはできますか?
A10

販売店様、施工業者様にご相談ください。

移設・撤去

Q1蓄電システムを移設したい。
A1

蓄電システムの撤去工事(家屋から切り離す電設工事)が必要です。ユーザー様がご購入された際の販売店様または施工業者様にご相談ください。

Q2移設工事までに何をすればよいですか?
A2

ユーザー様は撤去工事の前日までに蓄電システムの充電を停止させ、電池残量を10~20%にして運転停止してください。詳細は移設工事を担当する施工業者様からの指示に従ってご対応ください。

Q3なぜ移設の前に電池残量を10~20%にする必要があるのですか?
A3

リチウムイオン電池の電池残量が0%または30%以上で長期間保管すると過放電状態となり劣化が進み、再設置後に使用できなくなる可能性があります。

Q4撤去工事(家屋から切り離す電設工事)はどの範囲までですか?
A4

蓄電システム本体、操作パネル、システムコントローラ(5.53kWhモデルの場合)になります。基礎コンクリート、重要負荷分電盤、配線ケーブル等については販売店様、施工業者様にご確認ください。

Q5移設工事の手順を確認したい。
A5

移設を前提とした撤去手順書をお送りいたします。「ダウンロード」ページに記載の連絡先メールアドレス宛にご要求頂きますようお願い致します。

Q6移設したら電力会社へ申請が必要ですか?
A6

移設にあたって必要な手続きについては、各電力会社様にご確認ください。

Q7移設した後も保証は継続されますか?
A7

保守サービスのご提供は継続致します。移設工事の日程が決まりましたらNECスマートエネルギーサポートセンターへご連絡頂きますようお願い致します。なお移設工事の期間は保守サービスの提供期間に含み、その期間分延長はいたしません。

その他

Q1設置後の運転停止期間が長くなるのですが、どうすればいいですか?
A1

以下の操作を実施してください。実施せず半年以上運転停止状態にすると、蓄電池が過放電になる場合があります。
5.53kWhモデルは、満充電にして、操作パネルから運転停止してください。
7.8kWhモデルは、電池残量を30%にした後、操作パネルから運転停止してください。
3.9kWhモデルは、PV用接続箱のPV用ブレーカを全てOFFになっていることを確認し、電池残量を30%にした後、操作パネルから運転停止してください。

Q2本システムは何年使えますか?
A2

5.53kWhモデルは、1日1サイクル(充放電)にて、約10年使用可能です。
7.8kWhモデル、3.9kWhモデルは、1日1サイクル(充放電)にて、約15年使用可能です。

Q3保証は何年ですか?
A3

製造翌月より14ヶ月です。
その後の保守は製品により異なりますので、販売店様またはNECスマートエネルギーサポートセンターにお問合せください。

Q4系統連系に使用する資料は、どこから入手できますか?
A4

メールにてお問い合わせください。

Q5電力会社から複数台連携試験成績書の提出依頼がありました。どこから入手できますか?
A5

メールでご依頼ください。ご依頼の際に、電力会社からの指示書の添付をお願いします。
なお、ESS-003007C1モデルは、JETの系統連携保護装置の認証を取得しておりますので、成績書の発行はありません。