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NECだから挑戦できた ~多様な業界に対応する生成AI、多様な人材で支える
2023年11月9日

生成AIを社会の役に立てるためNECに誕生した新たな組織では、多様な人材が活躍しています。その中には、若くして管理職に登用された女性もいます。今年4月に他業種からキャリア採用で入社し、入社数か月で生成AIの専門家組織でリーダーとなった岡本悠佳。新卒採用でNECに入社し、入社6年目にして同じくリーダーとなったデータサイエンティストの長城沙樹。2人のチャレンジとキャリアへの想いを聞きました。
前例のないユースケース創出へ メンバーの多様性が強みに
「お客さまと一緒に業界を革新する新たな事例を生み出していきたい」。そう話す岡本は、2023年7月にNECが立ち上げた生成AI専門家組織「NEC Generative AI Hub」で、10の企業や大学とともに、NEC製の大規模言語モデル(LLM)を使った生成AIのユースケースの発掘にチャレンジしています。
NECの生成AIサービスは、世界トップクラスの日本語能力に加え、機密性の高いデータも扱うことができ、個別の業務にカスタマイズできる点にも注目が集まっています。
「NEC Generative AI Hub には、生成AIの技術に詳しい人、お客さまの業務に詳しい人、横展開できそうな別業界の知見がある人、法律・権利に詳しい人など、多様なメンバーがいることが大きな強みです」。岡本は、幅広い年代、さまざまなスキルを持つメンバーをリードしています。


一方の長城のチームの役割は「岡本さんたちが描いたユースケースを、お客さまの業務に実装していくこと」。データサイエンティストとしての知見を活かし、顧客のニーズヒアリングからサービスの提案、導入支援までを手掛けています。
発足から数か月で長城も手ごたえを感じています。「もともとは生成AIの活用に慎重だったお客さまから、『提案してくれた方向性で、一緒に前向きに検討していきましょう』と言ってもらえた。嬉しかったです」。
突然の管理職への打診 年も性別も関係なく“挑戦できるNEC”
2人へのリーダー就任の打診は突然でした。
岡本に声がかかったのは入社から2~3か月後。「キャリア採用で入社したばかりで、2歳児の子育て中。驚きました」。一方で、岡本はNECへのイメージがいい意味で変わったといいます。「信頼を得るにはもっと時間が必要だと思っていましたが、やる気のある人にはチャンスを与えてくれる」、想像もしなかったスピード感を実感しました。

長城は入社6年目。20代の管理職はNECでは非常に珍しく、いくつかのプロジェクトマネジメントを経験していたものの、自身も想定外の早さで「いろんな人から連絡が来ました」と振り返ります。
「入社当時は技術のプロフェッショナルとして現場でバリバリ働くのが素敵だと思っていた」という長城でしたが、「技術に貪欲なすごいプロフェッショナルの人たちを知って、もしかしたら自分はそういう人たちが活躍できるようデザインをするのが向いているのかも」と思うように。NECの技術者の力を社会に活かせるマネジメントの仕事に「楽しさとやりがいを感じています」といい、今は若手を中心にチームをリードしています。
マネジメントでは、「1on1で話をする際に『どういう仕事が好きか』『自身の強みは何だと思うか』『どんな仕事に挑戦してみたいか』を必ず聞くようにしています」。それは「よく見ているつもりでも、本人から話を聞いてみて『意外だな』と、初めて気づくこともあるから」。また、かつての上司から「自分が心がけていた『スピード感』や『自分ごと化』をしっかり褒めてもらえて、モチベーションが上がった」経験から、気づいた長所を伝えていくことを心がけています。

フワッとした目標でも続けていればつながっていく
岡本は、ITベンダー、別業界の事業会社を経て、「業界を変えるような最新技術に触れたい」という思いでNECに入社しました。
「転職して『とんでもない方向にジャンプしてしまったかな?』と思ったこともありましたが、もともとあった『世の中を便利にする面白いものを作りたい』という気持ちはずっと根底にあります。一つ一つの仕事が飛び飛びのように見えるけど、実はつながっていた。目標を明確に持てと言われがちですが、私のようなフワッとした目標でも、持ち続けていればキャリア上はつながっていくのかもしれません」
「技術を“使う側”だと、すでに確立された技術を使うことしかできませんが、NECでは、研究所のメンバーと意見を交わしながら、トライアル段階から技術開発に携わることができ、業界自体を変えていけるやりがいがある」と面白みを語ります。

「WOMAN EXPO 2023 Winter」(11月25日、日本経済新聞社、日経BP社主催)のセッションにも共に登壇する2人は、仕事上の関わりも深く、お互いに刺激を受けています。
「長城さんは、弾ける笑顔で空気を一瞬で変えることができる。複眼!?と思うくらい、把握力と情報収集力がすごく、人脈も広いのでつい頼ってしまいます。『いつでも聞いてください』と、聞きやすい雰囲気を作っているから、うまく回るんだろうなと思います」(岡本)
「岡本さんは朗らかで、まわりからの信頼を得て、色んなものをつなぐ力がすごい。ただ、言うべき時は、役職が上の人にもビシッと言う。相手によって態度を変えず、自分たちの想いをしっかり届けてくれる岡本さんを、部下は頼もしく思って信頼しているはず」(長城)
生成AIで創る新しい価値は、NECのPurpose(存在意義)に掲げる「安全・安心・公平・効率という社会価値を創造し、誰もが人間性を十分に発揮できる持続可能な社会の実現」に向けた重要なステップです。これからのチャレンジを2人はこう語ります。
「私の地元の九州は水害が多く、過去にも大きな被害を出してきました。防災や減災への取り組みを生成AIをはじめとするAI技術で支え、ビジネスにすることで安全・安心な社会づくりに貢献できたら嬉しいですね」(長城)
「常にその時代の1歩先を行く技術に触れていたい、今は、それが生成AI。常に新しい技術をキャッチアップしながら、10年20年後の世界を変える取り組みに、NECでチャレンジし続けたいです」(岡本)