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WebSAM SystemManager - FAQ(Ver3.X以前 環境設定) 販売終了
環境設定
- Q1HP-UX版マネージャにおいて、root以外のユーザでのプロセス起動は可能ですか。
- A1
rootユーザ以外では起動できません。
- Q2SystemManagerマネージャ自身(エージェントはインストールされていない)の監視は可能ですか。
- A2
不可能です。監視を行うためには、マネージャマシン自身にもエージェントをインストールする必要があります。
- Q3AdminTool及びConsoleにログインしようとしたところ、ログイン画面自体は表示されますが、ログイン名・パスワードを入力する部分が表示されません。
- A3
ブラウザ側(監視端末側)のhostsファイルに、マネージャのホスト名の設定があるかどうか確認してください。
ショート名(ホスト名のみ)・ロング名(ドメイン名を含む)を両方とも設定してください。
DNSなどを使用している場合はショート名、ロング名でのアドレス解決が可能となるように設定してください。また、マネージャマシンのNEC ACTIVEが起動していない場合も、この事象となります。NEC ACTIVEの状態を確認してください。
また、マネージャマシンのOSがWindows2000の場合、マネージャのリリースメモの「マネージャマシンのInternetExplorer利用時の問題」が設定されているか確認ください。 - Q4AdminTool及びConsoleにログインしたところ、ログイン後の画面が表示されません。ユーザ名、パスワードは正しい物を入力しています。
- A4
JREのバージョンが統一されていない可能性があります。
監視端末(IE)とマネージャマシン(SystemManager, NEC ACTIVE, Tomcat)が同じバージョンのJREを利用していることを確認してください。
また、監視端末の「active.policy」ファイルが正しいバージョンでない可能性があります。
最新版のactive.policyを利用するようにしてください。 - Q5AdminTool及びConsoleにログインしようとすると、「警告-セキュリティ」ダイアログ(このセキュリティ証明書が期限が切れているか、まだ有効になっていません。)」と表示されます。
- A5
JREのバージョンが統一されていない可能性があります。
監視端末(IE)とマネージャマシン(SystemManager、NEC ACTIVE、Tomcat)が同じバージョンのJREを利用していることを確認してください。また、監視端末の「active.policy」ファイルが正しいバージョンでない可能性があります。
最新版のactive.policyを利用するようにしてください。 - Q6ログイン後の画面が崩れて表示されます。
- A6
JREのバージョンが統一されていない可能性があります。
監視端末(IE)とマネージャマシン(SystemManager、NEC ACTIVE、Tomcat)が同じバージョンのJREを利用していることを確認してください。また、監視端末の「active.policy」ファイルが正しいバージョンでない可能性があります。
最新版のactive.policyを利用するようにしてください。 - Q7エージェントをインストールしましたがマネージャ側から認識できません。
- A7
以下の原因が考えられます。
- (補足)
- 文中の <SysMgrAG_HOME> は、エージェントのインストールディレクトリで、既定のパスは、"C:\Program Files\NEC\SystemManager\AG" です。
また、<SysMgrMG_Engine_HOME> は、マネージャ(Engine)のインストールディレクトリで、既定のパスは、"C:\Program Files\NEC\SystemManager\Engine" です。
- ショート名(ホスト名のみ)、ロング名(ドメイン名を含む)の両方を設定してください。DNSなどを使用している場合はショート名、ロング名でのアドレス解決が可能となるように設定してください。
- エージェント側のhostsファイルに、エージェントのホスト名とマネージャのホスト名があるかどうか確認してください。
ショート名(ホスト名のみ)、ロング名(ドメイン名を含む)の両方を設定してください。DNSなどを使用している場合はショート名、ロング名でのアドレス解決が可能となるように設定してください。
一部のlinuxでは、127.0.0.1 にhost名が設定されている場合があります。
その場合、127.0.0.1の行からhost名を外すか、127.0.0.1の行より前に該当エージェントの情報を記述してください。
上記対処後、エージェントの再起動を行い、下記のコマンドを実行してください。
Windows版 : <SysMgrAG_HOME>\BASECenter\ssppinstall.bat add
UNIX版 : /opt/SS/bin/BASECenter/ssppinstall.sh add
また、1) で定義したマネージャ側のhostsファイルと同じ定義になっているか確認してください。 - DNSを利用している場合には以下の点についても確認してください。
マネージャがHP-UXの場合、/etc/nsswitch.conf の設定によって、DNSの設定が有効とならない場合があります。
以下のように設定された環境で、エージェント名がhostsファイルに登録されていない場合は、DNSサーバまで問い合わせません。
hosts: files dns
設定を、以下のように変更してください。
hosts: files[NOTFOUND=continue] dns - エージェントに複数ネットワークインタフェースが存在する場合は、SystemManagerのマニュアル「SystemManager利用の手引き」の「エージェントに複数ネットワークインタフェースが存在する場合」を参照し、設定をしてください。
- マネージャがHP-UXの場合、 /opt/OV/bin/ovobjprint -s <AG_Name> を実行して、NNMにエージェントが登録されているか、確認してください。
登録されていない場合はマネージャのリリースメモを参照して、loadhostsコマンドによりエージェントを登録してください。 - エージェントとマネージャ間で使用するポートが通信可能か確認してください。
使用するポート一覧はSystemManagerのマニュアルを参照ください。ファイアウォールにて8500番、8509番のtcpのポートが閉じられていた場合は通信が出来ません。ファイアウォールの設定を変更し、8500番、8509番のtcpのポートを開けてください。 - 以下のコマンドを実行して、エージェントのライセンスが以下のように「UNLOCK」になっているか確認してください。
マネージャがHP-UXの場合 : /opt/SS/bin/BASECenter/ssppinstall -list M
マネージャがWindowsの場合 : <SysMgrMG_Engine_HOME>\SYSMANAGER\BIN\BASECenter\ssppinstall.exe -list M | more
(<SysMgrインストールフォルダ>は、デフォルトでは、C:\Program Files\NEC\SystemManager です。)
(Version、Revision名はAGにより異なる場合があります。)
<AG_NAME>
BASECenterA (A) UNLOCK R11.2 Rev0
BASECenter/FA (A) UNLOCK R11.2 Rev0
BASECenter/OP (A) UNLOCK R11.2 Rev0
PerfCenterA (A) UNLOCK R11.2 Rev0
SystemManagerA (A) UNLOCK R2.1 Rev0
SystemManagerFA (A) UNLOCK R2.1 Rev0
SystemManagerOP (A) UNLOCK R2.1 Rev0
SystemManagerPF (A) UNLOCK R2.1 Rev0
「LOCK」になっている場合は、以下のコマンドを実行してください。エージェントプラットフォームごとに実行するコマンドが異なります。
Windows版 : <SysMgrAG_HOME>\BASECenter\ssppinstall.bat add
UNIX版 : /opt/SS/bin/BASECenter/ssppinstall.sh add
- Q8エージェントの認識が中途半端な状態になります。アイコンは表示されていますが、「機器タイプ」「OSバージョン」が表示されません。
- A8
NNMのオプジェクトにエージェントの情報が登録されていない可能性があります。
製品添付のリリースメモを参考に、NNMの情報を確認してください。登録されていない場合は、以下の手順にて、NNMにオブジェクトを登録することができます。- エージェントの情報を記載したhostsファイルと同形式のファイルを作成します。
"<AG_IP Address> <AG_hostname>" 形式のリストファイルを作成 - NNMのloadhostsコマンドを実行する。
#/opt/OV/bin/loadhosts < 1 で作成したファイル>- ※NNMのインストール環境により、上記コマンドのパスが異なることがあります。
- ※
NNMのオブジェクトへの登録が確認できれば、エージェントを再インストールしてください。
- エージェントの情報を記載したhostsファイルと同形式のファイルを作成します。
- Q9HP-UXマネージャで、NNMのコマンドovstartを実行すると、以下のアラートがアラートビューに表示されました。
- ovspmd管理プロセス(ovas)が突然終了しました。
- ovspmdがpmdとの接続を失いました。
- A9
WebサーバにTomcatを利用している場合、NNMに付属するTomcatと通信ポート(8005/TCP)が競合することがあります。どちらか一方のポート番号を変更して動作をご確認ください。
Tomcatの通信ポートは、設定ファイル「server.xml」を編集することで変更可能です。詳細はTomcatのドキュメント等を参照してください。 - Q10リモートホストのOracle DBを利用することは可能でしょうか?
- A10
可能です。
インストールおよびアンインストール時に、テーブルの作成、削除を行う下記SQLファイルをOracle DBマシンにコピーしてからご利用ください。- テーブル作成用SQLファイル:ESMcreateTables.sql
- テーブル削除用SQLファイル:ESMDeleteTables.sql
- ※テーブル削除用SQLファイルは、SystemManagerの運用により、内容が更新されていきますので、アンインストール時にコピーしてご利用ください
- ※
また、SystemManagerのセットアップ時に必要なclasses12.zipファイルは、Oracle DBマシンからコピーしてください。
注意:DBマシンを再起動した場合には、SystemaManager(Manager)の再起動が必要になります。 - Q11Oracleのリスナポート番号を変更する場合は、どの設定を変更すれば良いでしょうか。
- A11
ポート番号を定義しているファイル「dfw-dsn.xml」を修正してください。
ファイルのパスは、以下となります。- HP-UX
/opt/WebSAM/SystemManager/FrameworkManager/lib/dfw-dsn.xml(補足)クラスタ環境では、
/var/opt/SS/share/active/BASECenter/BackEnd/FrameworkManager/lib/dfw-dsn.xml - Windows
<SysMgrMG_BackEnd_HOME>¥FrameworkManager¥lib¥dfw-dsn.xml- ※<SysMgrMG_BackEnd_HOME>とは、SystemManager BackEnd のインストールディレクトリで、既定のパスは、"C:¥Program Files¥NEC¥SystemManager¥BackEnd" です。
(補足)クラスタ環境では、<DUP_Dir>¥FrameworkManager¥lib¥dfw-dsn.xml - ※<DUP_Dir>とは、共有ディスク上のSystemManager BackEnd のデータ格納フォルダです。
- ※
以下の手順で修正してください。
- SystemManager マネージャ の停止
具体的な停止手順は、SystemManagerのマニュアル「SystemManager利用の手引き」の「SystemManager Manager のプロセス起動/停止」を参照下さい。 - SystemManager設定ファイルの編集
dfw-dsn.xmlを編集
(例)ポート番号を"1521"から"1522"に変更した場合の差分
変更前:<URL>jdbc:oracle:thin:@10.10.10.10:1521:sysmgrdb</URL>
変更後:<URL>jdbc:oracle:thin:@10.10.10.10:1522:sysmgrdb</URL>
なお、上記は、oracle搭載マシンのIPアドレスが、"10.10.10.10"で、インスタンス名が、"sysmgrdb"の構成の例です。 - SystemManager マネージャ の起動
具体的な起動手順は、SystemManagerのマニュアル「SystemManager利用の手引き」の「SystemManager Manager のプロセス起動/停止」を参照下さい。
- HP-UX
- Q12エージェント名がFQDNで表示されています。これをホスト名のみの表示に変更することは可能でしょうか?
- A12
可能です。
エージェントのIPアドレスからホスト名のみで名前解決が行えるよう、マネージャのhostsファイル、DNSを修正してください。HP-UXマネージャの場合は、NNMのオブジェクトに登録されている名前も修正してください。修正後、エージェントを再インストールしてください。逆に、ホスト名のみの表示をFQDNに変更する場合も同様に、FQDNのみで名前解決が行えるよう修正を行ってから、エージェントを再インストールしてください。
- Q13使用するポート番号を教えてください。
- A13
SystemManagerのマニュアル「SystemManager利用の手引き」の「使用ポートとポート変更手順.」を参照してください。
- Q14Windows版 Managerで、zip版のTOMCATを利用している場合、インストーラがエラーとなります。
- A14
原因は、SystemMangerのインストーラーで、TOMCATのレジストリキーをチェックしているのが、原因です。
installer版をご使用していただくことで、回避できます。 - Q15Windows版 Managerで、JRE1.4.2_12を指定してインストールしていますが、「他のバージョンのJREがインストールされている」となり、インストールがエラーとなります。
- A15
Managerマシンに、SystemManagerが必要とするJREより新しいバージョンのJRE(例えば、JRE1.5.x)が、intsallされていませんか?
SystemManagerでは、サポートJREのバージョンチェックを行っております。
JREのレジストリキー:を確認してください。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\JavaSoft\Java Runtime Environment
CurrentVersionが、異なっているためです。回避策:
- その新しいバージョンのJREをご使用しないのであれば、そのJREをuninstallして、SystemManagerが必要とするJREを再installすることで、回避が可能です。
- その新しいバージョンのJREをご使用しなければならない場合は、SystemManagerのinstallの間だけ、CurrentVersionを、一時的に、必要とするJREのバージョンに変更(例えば、JRE1.4.2_12であれば、"1.4"に変更)し、install完了後に、戻すことで、回避することができます。
- Q16Windows版 Managerで、インストールパスに全角が含まれているパスを指定できますか?
- A16
現在、インストールパスに全角文字は含むことはできません。
- Q17Windows版Managerで、DBにOracleを使用する場合に、監視端末(IE)より、WebServerのHTTPポートを8080で接続(http://<manager>:8080/ESMConsole.html)を行うと、マニュアルのようなSystemMangerのログイン画面が表示されません。
- A17
原因は、Orcale内のモジュールが、8080ポートを使用しているためです。
SystemManagerの調査では、以下のように判明しております。詳細は、Oracleに確認願います。- 9i Release 1では、Oracle Servlet Engineが、8080を使用
- 9i Release 2では、TNSListenerのXDB(XML Database)が、8080を使用
- 10gでは、TNSListenerのXDB(XML Database)が、8080を使用
回避策として、WebServerのHTTPポートと、OracleのモジュールのHTTPポートが重複にならないように変更願います。
- Q18Apacheを選択した場合Apacheのインストールのみでよろしいのでしょうか?Apache JServ、mod_jservなどのモジュールは不必要なのでしょうか?
- A18
不要です。
- Q19インストール後のJREのバージョンアップを行う場合は、どのような手順で行えば良いでしょうか?
- A19
JREを変更する場合、SystemManager及びACTIVEの再インストールが必要になります。
- Q20インストール後のWebServerのバージョンアップを行う場合は、どのような手順で行えば良いでしょうか?
- A20
WebServerのバージョンを変更する場合、SystemManager及びACTIVEの再インストールが必要になります。
- Q21WebSAM SystemManagerの導入後にIPアドレス、ホスト名が変更になった場合に、WebSAM SystemManagerの設定を変更することは可能でしょうか?
- A21
ホスト名、IPアドレスが変更になった場合は、SystemManagerの再インストールをお願いします。
- Q22通知されるアラートの内容は変更可能ですか?
- A22
一部の項目を除き、アラート定義ファイルを修正することで、アラート通知内容の変更が可能です。
アラート定義ファイルの修正方法については、マニュアル「SystemManager利用の手引き」の「他製品のアラート定義」、「アラート定義ファイル更新」、「アラート定義ファイル仕様に関して」をご参照ください。 - Q23SystemManagerが正常に起動していることを確認するにはどうすればいいですか?
- A23
「SystemManager 利用の手引き」の「SystemManagerの常駐プロセス」に記載されているプロセスが起動していることをご確認ください。
- Q24リリースメモの4.3C-ISAMについての記載の中に、「C-ISAMのインストールディレクトリは/usr(デフォルト)以外にインストールしてください」との記載がありますが、その理由はなんでしょうか?
- A24
C-ISAMのインストールモジュールは、指定ディレクトリの直下に、以下のディレクトリを作成しファイルを配置します。
bin、 gls、include、lib
仮に/usrを指定した場合、OS等のモジュールが格納される/usr/bin、/usr/lib、/usr/include と同じになりますので、別なディレクトリを推奨しています。
また、あるCISAM物件に置きましては、一部のファイルは、OSのファイル名と重複もしていたため、別なディレクトリを必須としています。 - Q25HP-UX の Manager で「ssAlertRecvD」が起動していませんが、問題ないでしょうか?
- A25
ssAlertRecvDはデフォルトでは起動せず、ServerAgent連携機能の利用の設定の際に起動設定が行われます。
ServerAgent連携機能を利用していなければ起動していなくて問題ありません。 - Q26マネージャのインストール、もしくは、アンインストールで失敗します。
- A26
マネージャのインストール時、アンインストール時は、以下のサービスも停止してください。
- 「Alert Manager Main Service」
- 「DC Suites MESSAGE CORRELATION」
- 「CLUSTERPRO Manager」
- Q27うるう秒が挿入されることで、SystemManagerに何か影響が出ますか?
- A27
SystemManagerで扱う時刻データは、エージェントもマネージャもエポック秒(UTCの1970/1/1 00:00:00 からの経過時間)であり、その時刻データを元に制御しています。
アラートの発生時刻等、表示される時刻(文字列)は、OS や java が提供するAPI(例えば、localtime())で、その時刻情報を使用して時刻文字列に変換しています。SystemManagerが導入可能な OS や java では、エポック秒の時刻データはうるう秒も1970年1月1日0時からの秒数として1秒加算されるのみで「○時○分60秒」という時刻は存在しないため、SystemManagerの動作には影響を受けません。
また、うるう秒が挿入された世の中の実時間に対しては1秒のズレとなりますが、表示される時刻や内部ログの時刻等が1秒ずれて表示されるのみで、SystemManagerの動作が停止するといった影響はありません。続いて、うるう秒の1秒の補正に関して補足します。
うるう秒の時刻補正は、NTPのSlewモードでの時刻補正を行ってください。
もしNTPのstepモードで時刻補正を行う場合、1秒程度の戻しであれば特に影響は有りません。- (補足)
- NTPでの時刻補正についての詳細は、 FAQ「NTPの時刻同期機能を使用しても問題ないでしょうか?」を参照してください。 また、時刻を戻した場合の影響は、 FAQ「SystemManagerが導入されているマシンのシステム時刻を変更する場合の注意点や影響について教えてください。」に記載しておりますが、1秒程度の戻しであれば、これらの影響点が顕著になることは有りません。
- Q28OSのrootパスワードを変更した場合、SystemManagerに何か影響はありますか?
- A28
影響ありません。
- Q29SystemManagerのLinuxエージェントにおいて、rpm -Uvhでパッケージを インストールすると ”/sbin/ldconfig: /usr/lib/libSSBASE_faultA.so.1-” といったメッセージが出力される場合があります。
インストール自体は正常にインストールされているように見られますが メッセージの内容と対策についてお教えください。 - A29
/usr/lib/libSSBASE_faultA.so.1は、SystemManagerで利用しているその他のライブラリとは作成方法が違う為に、上記のメッセージが表示されます。
その他のライブラリと作成方法が違うのみで不正なモジュールではありません。
上記のエラーが発生したとしても、SystemManagerの動作に問題はありません。 - Q30ログ監視、プロセス監視、しきい値監視に関して、監視の通信トラフィック量(通信量)は アラートが発生したときのみ発生しますか?
それとも、定期的に監視の通信トラフィックが発生しますか? また、発生時の通信トラフィック量は、どのくらいになりますか? - A30
トラフィック量は下記のようになります。
なお、TCP/IPのヘッダやTCP/IP上の管理メッセージ(ACKなど)は除外をした数値で提示しています。- ログ監視、プロセス監視、しきい値監視
アラートが発生した時にAgent->Manager方向に通信が発生します。
また、ManagerからAgentへの応答として、Manager->Agentへの通信も発生します。
サイズはそれぞれ下記の通りです。- Agent->Managerのアラートサイズ:約50byte--1300byte
- Manager->Agentのアラートサイズ:約30byte
- (補足)
- 上記のアラートのサイズは、メッセージ本文の長さにより可変となります。
メッセージ本文にはログ監視の場合読み込んだログの内容、プロセス監視の場合、異常を検知したプロセス名、しきい値監視の場合はしきい値設定値と実際の使用率や回数、ファイルシステム名などが入ります。
- 内部メッセージ
SystemManagerでは通信の健全性確認の為に、1時間に1回内部メッセージを発行しています。
サイズは下記の通りです。- Agent->Managerのアラートサイズ:約50byte
- Manager->Agentのアラートサイズ:約30byte
- ログ監視、プロセス監視、しきい値監視
- Q31SystemManagerエージェントのアラート保留件数を変更すると、 エージェントのメモリ使用量はどの程度変わるのでしょうか?
- A31
以下の算出式でアラート保留処理に伴うメモリ使用量を算出できます。
1300Byte × 1ファイル最大蓄積件数
「1ファイル最大蓄積件数」は、以下に記述されている値です。
- ファイルパス
- UNIX : /var/opt/SS/BASECenter/agent/DB/aod/SSAOd.SG
- Windows : <SysMgrAG_HOME>¥BASECenter¥agent¥DB¥aod¥SSAOd.SG
- ※<SysMgrAG_HOME>は、エージェントのインストールディレクトリで、既定のパスは、
"C:¥Program Files¥NEC¥SystemManager¥AG" です。
- ※
- 設定項目
SaveMsgMaxNum
- ファイルパス
- Q32SystemManagerが導入されているマシンのシステム時刻を変更する場合の注意点や影響について教えてください。
- A32
SystemManagerが導入されているマシンで、システム時刻を変更する場合は、注意点や影響があります。
また、ブラウザ(IE)上で動く監視端末も注意点があります。マネージャ、エージェント、監視端末それぞれで、注意点がありますので、以下のFAQを参照してください。
- Q33NTPの時刻同期機能を使用しても問題ないでしょうか?
- A33
NTPでの時刻同期は、Slewモードでの運用をお願いします。
Stepモードの場合は、システム時刻が変更される「差分」にもよりますが、その変更の影響を受ける可能性があります。
変更される「差分」が小さい場合は、影響を受ける可能性は低いですが、システム時刻が変更された場合の影響について、FAQ「SystemManagerが導入されているマシンのシステム時刻を変更する場合の注意点や影響について教えてください。」に、記載していますので参照してください。また、NTPでの時刻同期の運用は、以下の範囲でお願いします。
- SystemManagerが導入され動作する全てのマシン(マネージャマシン、エージェントマシン、監視端末マシン)は、NTPで時刻同期される運用を推奨します。
- マネージャがクラスタ構成や、マネージャで複数マネージャアラート転送機能を利用した構成の場合、それらを構成する全てのマネージャマシンは、時刻の一致性が必要です。
なお、NTPの時刻同期に関する詳細は、ご利用のNTP担当者にご確認願います。
- 【注意】
- HP-UXマネージャをご利用の場合、以下の点にご注意ください。
HP-UXのjavaは、java内部で管理されている時刻が、OSのシステム時刻と同期していないため、起動された状態で、NTPで時刻同期(Slewモード/Stepモード)が行われても、java内部で管理されている時刻には、その補正の変分が、反映されません。その結果、それぞれの時刻に、ズレが生じることとなります。
これに対して、Java内部で管理されている時刻とOSのシステム時刻とを同期するオプションがありますので、NTPでの時刻同期の運用される場合は、予め、このオプションを有効として、運用をお願いします。
詳細は、FAQ「HP-UXマネージャで、Java内部の時刻を、OSのシステム時刻と同期する方法を教えてください。」の記載を参照してください。
- Q34マネージャへ接続できない状態で、エージェントのインストールを行えますか?
- A34
マネージャへ接続が行えない状態でも、エージェントのインストールは可能です。
接続が行えない場合、エージェントは60秒間隔で再接続を繰り返しますので、
通信が可能な環境が整った時点で、自動的にマネージャとの接続が完了します。
接続完了後は、通常通り監視が可能となります。 - Q35Windows上で、イベントログ監視を行いますが、OSのイベントログの設定や運用について注意点はありますか?
- A35
以下の注意点があります。
- イベントログの消去操作に関する注意点
詳細は、後述の1.を参照してください。 - イベントログの保持ポリシーに関する注意点
詳細は、後述の2.を参照してください。 - イベントログの出力状況と、イベントログのサイズに関する注意点
詳細は、後述の3.と、4.を参照してください。
以降、詳細です。
-
イベントログの消去の操作は行わないでください。
イベントログ監視モジュールが、まだ読み込んでいないイベントが存在する状態で、イベントログの消去が行われた場合、読み込めていないイベントログの監視は行えません。
エージェントサービスが停止している状態で、イベントログの消去が行われた場合も同様です。
漏れなくイベントログの監視を行う場合は、下記のイベントログの消去の操作は行わないでください。具体的な、イベントログの消去の操作は、以下となります。
- Windows2003以前の場合
- イベントビューアでの消去
[管理ツール]の[イベントビューア]を開き、イベントログ(アプリケーション等)を選択して、メニューの「操作(A)」から「すべてのイベントを消去(C)」を選択後、イベントログを保存するかの確認ダイアログで「はい(Y)」か「いいえ(N)」を選択。
- イベントビューアでの消去
- Windows2008以降の場合
- イベントビューアでの消去
[管理ツール]の[イベント ビューア]を開き、イベントログ(Windowsログ-アプリケーション等)を選択して、メニューの「操作(A)」から、「ログの消去(C)」を選択後、「保存と消去(S)」か「消去(C)」を選択。 - wevtutil コマンドでの消去
wevtutil コマンドで、cl オプションを指定する。
- イベントビューアでの消去
- Windows2003以前の場合
- イベントログの保持ポリシーで、「イベント ログ サイズが最大値に達したとき」の動作として、既定の「必要に応じてイベントを上書きする」(補足)での運用をお願いします。
- (補足)
- Windows2008以降の場合の「必要に応じてイベントを上書きする(最も古いイベントから)」も含みます。
- 「イベント ログ サイズが最大値に達したとき」の動作として、イベントログの保持ポリシーを指定できます。
既定の「必要に応じてイベントを上書きする」以外を指定した場合、正しくイベントログの監視が行えない可能性があります。
- Windows2003以前の場合
イベントログの保持ポリシーとして、以下の指定が可能です。- 「必要に応じてイベントを上書きする」(既定)
漏れなく監視が可能な指定です。ただし、出力状況により、監視できないケースがあります。3.及び4.を参照ください。 - 「イベントを上書きする n日経過後」
この指定は、最大値に達してから n日経過するまでイベントログへの出力自体ができなくなります。
(n日経過後は、古いイベントログから上書きされていきます)
出力されない分は、読み込めない状態になるため、監視することができません。
- 「必要に応じてイベントを上書きする」(既定)
- Windows2008以降の場合
イベントログの保持ポリシーとして、以下の指定が可能です。- 「必要に応じてイベントを上書きする (最も古いイベントから)」(既定)
漏れなく監視が可能な指定です。ただし、出力状況により、監視できないケースがあります。3.及び4.を参照してください。 - 「イベントを上書きしないでログをアーカイブする」
この指定は、OSのイベントログ側で、アーカイブ処理の後に、自動的にイベントログの消去が動作します。
そのため、まだ読み込めていないイベントログがあった場合に、消去されてしまうため、監視することができません。
エージェントサービスが停止している状態で、この指定の動作が発生した場合も、監視ができない状況になります。 - 「イベントを上書きしない (ログは手動で消去)」
この指定は、最大値に達するとイベントログへの出力自体ができなくなります。
出力されない分は、読み込めない状態になるため、監視することができません。
ログの保持ポリシーの設定は、以下の手順で行えます。
[管理ツール]の[イベント ビューア]を開き、イベントログ(Windowsログ-アプリケーション等)を選択して、メニューの「操作(A)」から、「プロパティ(P)」を選択で表示されたダイアログで、全般タブの「イベント ログ サイズが最大値に達したとき」の項目を選択します。
Windows2008以降では、コマンド ラインを使用して保持ポリシーを設定することも可能です。- (補足)
- 詳細は、以下のURLを参照してください。
ログの保持ポリシーを設定する
- 「必要に応じてイベントを上書きする (最も古いイベントから)」(既定)
- 大量のイベントログの出力が継続した場合(ラッシュした場合)、一部のイベントログが読み込めない可能性があります。
「必要に応じてイベントを上書きする」の指定の場合、OSのイベントログは、イベントログが最大サイズに達すると、最も古いイベントから上書きされる仕組みになっています。
イベントログ監視モジュールの読み込み処理性能を上回る程の大量のイベントログ出力が継続されると、読み込めていないイベントログが上書きされることとなり、そのイベントログを監視することができません。
回避策としては、以下が考えられます。- 大量のイベントログ出力が継続される様な状態としないでください。
- 大量のイベントログ出力の可能性が有る場合は、予め、イベントログサイズの拡張を行ってください。また、イベントログ監視モジュールの読み込み処理性能に影響を及ぼす各種フィルタ定義の見直しも行ってください。
- SystemManagerのエージェントサービスが停止している状態で、大量のイベントログの出力が発生した場合、起動時に、出力されていた一部のイベントログが読み込めない可能性があります。
SystemManagerのイベントログ監視は、エージェントサービス停止中に出力されたイベントログも監視対象とする仕様であり、エージェントサービスの起動時に、停止中に出力されていたイベントログを読込む仕組みになっています。
「必要に応じてイベントを上書きする」の指定の場合、エージェントサービスが停止した状態で、大量のイベントログの出力が発生し、エージェントサービス停止時に記録した読み込み済みの位置より以降まで上書きされると、読み込めてないイベントログが上書きされることとなり、エージェントサービスの起動時に、そのイベントログを監視することができません。
回避策としては、以下が考えられます。- エージェントサービスが停止中に、大量のイベントログの出力を発生させないでください。
- エージェントサービスを長期間停止させないでください。
- 大量のイベントログ出力の可能性が有る場合は、予め、イベントログサイズの拡張を行ってください。
- イベントログの消去操作に関する注意点
- Q36HP-UXマネージャで、Java内部の時刻を、OSのシステム時刻と同期する方法を教えてください。
- A36
HP-UXのjavaは、Java内部で独自の時刻データを管理しており、Javaモジュール起動された以降、 その時刻データは、Java自身でその時刻が進められます。
この仕組みのため、Javaモジュールが起動された状態で、OSのシステム時刻の変更があった場合でも、Java側ではその変更が認識できません。
その結果、Java内部で管理されている時刻と、OSのシステム時刻に、ズレが生じることとなります。HP-UXのjavaには、Java内部で管理されている時刻とOSのシステム時刻とを同期するオプション(-XX:+UseGetTimeOfDay)があります。
そのオプションを設定する手順を以下に記載します。
また、マネージャがクラスタ構成の場合、構成する両系のマシンそれぞれで、変更をお願いします。-
SystemManager マネージャの停止
具体的な停止手順は、SystemManagerのマニュアル「SystemManager利用の手引き」の「SystemManager Manager のプロセス起動/停止」を参照してください。 - JAVAの時刻同期オプションの有効化
まず、JAVAの時刻同期オプションの有効化の設定を行うファイルを、念のためコピーして退避します。
cd /opt/WebSAM/SystemManager/FrameworkManager/bin
cp -p ./SysMgr_Manager ./SysMgr_Manager_old
cd /opt/WebSAM/SystemManager/FWManagerAdmin/bin
cp -p ./SysMgr_Admin ./SysMgr_Admin_old次に、JAVAの時刻同期オプションの有効化の設定を行います。
/opt/WebSAM/SystemManager/FrameworkManager/bin/SysMgr_Manager
を vi エディタ等で開き、以下の2箇所(15行目と18行目)に
-XX:+UseGetTimeOfDay を挿入してください。- ※設定対象の行が長いため、行の後半部分は割愛し、...と記載しています。
- 設定前
15行目)nohup java -DSYSMGR_MGR ...
18行目)nohup java -DSYSMGR_MGR ... - 設定後
15行目)echo nohup java -XX:+UseGetTimeOfDay -DSYSMGR_MGR ...
18行目)nohup java -XX:+UseGetTimeOfDay -DSYSMGR_MGR ...
/opt/WebSAM/SystemManager/FWManagerAdmin/bin/SysMgr_Admin
を vi エディタ等で開き、以下の2箇所(14行目と16行目)に
-XX:+UseGetTimeOfDay を挿入してください。- ※設定対象の行が長いため、行の後半部分は割愛し、...と記載しています。
- 設定前
14行目)echo nohup java -DSYSMGR_ADM ...
16行目)nohup java -DSYSMGR_ADM ... - 設定後
14行目)echo nohup java -XX:+UseGetTimeOfDay -DSYSMGR_ADM ...
16行目)nohup java -XX:+UseGetTimeOfDay -DSYSMGR_ADM ...
以上で、JAVAの時刻同期オプションの有効化の設定は終了です。
- ※
- SystemManager マネージャの起動
具体的な起動手順は、SystemManagerのマニュアル「SystemManager利用の手引き」の「SystemManager Manager のプロセス起動/停止」を参照してください。
-
- Q37SystemManager マネージャが導入されているマシンのシステム時刻を変更する場合の注意点や影響について教えてください。
- A37
マネージャが導入されているマシンのシステム時刻を変更した後は、マネージャの再起動が必要です。SystemManager マネージャの再起動を行ってください。
- (注意)
- マネージャがクラスタ構成や、マネージャで複数マネージャアラート転送機能を利用した構成の場合、構成する全てのマネージャマシンそれぞれで、同様に変更をお願いします。
本来は、管理するエージェントや監視端末のシステム時刻と、時刻の差異が無い状況での運用が必要です。
マネージャが導入されているマシンのシステム時刻を変更する場合の注意点や影響については、後述します。
- (補足)
- 下記の各影響点は、Javaの時刻が、OSの時刻と同期されている状況での影響となります。
HP-UXマネージャの場合、「HP-UXマネージャでの留意点について」にも記載していますが、Javaの時刻がOSのシステム時刻と同期する様に指定された状況での影響となります。
なお、本マネージャで管理するエージェントや、監視端末でのシステム時刻の変更について、以下のFAQにも記載がありますので、併せて参照してください。
注意点や影響は、以下となります。
- HP-UXマネージャでの留意点について
HP-UXのJavaは、起動状態で、OSのシステム時刻を変更(NTPでの時刻同期含む)しても、Java内部で管理されている時刻には、その変更が反映されません。
これはHP-UXのJavaの仕様によるものです。HP-UXのJavaは、一旦起動されると、Java内部で管理されている時刻とOSのシステム時刻とは、同期しません。
ただし、Java内部で管理されている時刻とOSのシステム時刻とを同期するオプションがありますので、OSのシステム時刻を変更する場合は、予め、このオプションを有効として運用ください。
詳細は、FAQ「HP-UXマネージャで、Java内部の時刻を、OSのシステム時刻と同期する方法を教えてください。」の記載を参照してください。- (補足)
- Windows上で動作するJavaは、この留意点には該当しません。
Windows上で動作するJavaは、Java内部で管理されている時刻とOSのシステム時刻と同期しており、OSのシステム時刻を変更した場合でも、Java内部で管理されている時刻に反映される仕様です。
- システム時刻を変更する場合、監視端末に表示される内容が正しく表示されないケースや、監視端末側で実行の操作が正常に動作しないケースが発生し、機能不全の陥る可能性がありますので、ご注意ください。
監視端末とマネージャはJavaモジュールであり、監視端末での表示や実行の操作でのデータのやり取りは、Javaのリモートコール機能(以降、RMI機能と称す)を使用して実現しています。システム時刻の変更があった場合、JavaのRMI機能がその影響(補足)を受けることが有ります。
影響を受けた場合、監視端末側とマネージャとのデータのやり取りが出来ない状況となり、上記の様な機能不全になります。
この状況になった場合、マネージャの再起動が必要です。- (補足)
- JavaのRMI機能は、RMI呼び出しの為の情報が登録されていますが、Javaのガベージコレクトの対象です。
時刻が変更されると、この情報がJavaのガベージコレクトの対象となることがあり、対象となった場合この情報が削除されてしまいます。
この情報が削除されてしまうと、以降、RMI呼び出しが出来なくなり、監視端末側とマネージャとのデータのやり取りが出来ない状況に陥ります。
ただし、時刻が変更されても、Javaのガベージコレクトの対象とならないケースもあります。
このケースでは、上記の様な機能不全にはなりません。
経験的に、数秒程度の変更ではこのケースに該当します。
- 監視端末でのアラート表示は、受信時刻でソートして表示しています。
そのため、システム時刻を過去の時刻にした場合、それ以降に新たに到着したアラートが、表示されない現象が発生します。
受信時刻が過去の時刻となることで、ソート表示の影響を受ける為です。
その後、過去の時刻に戻した時間を経過すると、自動的に表示される様になります。
なお、システム時刻を過去の時刻にした場合、アラート表示Iフィルタで受信時刻の範囲を指定することで表示することは可能です。 - クリーンアップは期待した通りに動きません。
システム時刻を過去の時刻にした場合、クリーンアップ対象のデータベースのレコードが、想定していた件数以上分が削除される可能性があります。
クリーンアップでは、指定される「クリーンアップ日」を超過した過去のレコードが削除対象となりますが、システム時刻を過去の時刻にした場合、クリーンアップ契機では、変更された時刻を起点としますので、時刻を変更する前に想定していた件数以上分が削除されてしまいます。 - AdminToolのデータベースユーティリティで、「日付と日時」を指定してロードする際には注意が必要です。
データベースユーティリティには、「エージェントIDデータの削除」と「アラートデータの削除」があり、それぞれで影響を受けますので、それぞれについて補足します。- 「エージェントIDデータの削除」
「日付と日時」を指定してロードする際に、ロードされる一覧は、エージェントがデータベースに初めて登録された日時に対して、クエリされます。
例えば、システム時刻を変更した状態で、手動発見等でエージェントを初めて登録された場合、変更された日時で、エージェントIDデータが登録されることになりますので、後日「エージェントIDデータの削除」を行う場合、この変更された時刻の考慮が必要となります。 - 「アラートデータの削除」
「日付と日時」を指定してロードする際に、ロードされる一覧は、アラート受信時刻に対してクエリされます。
例えば、システム時刻を変更した状態で、受信したアラートに対して、後日「アラートデータの削除」を行う場合、この変更された時刻の考慮が必要となります。
- 「エージェントIDデータの削除」
- システム時刻を進めた場合、イベント通報パスの健全性監視が、正常に動作しない可能性が有ります。
マネージャでは、エージェントからヘルスチェックイベントの到着状況(受信時刻)をチェックしています。
システム時刻を進めた場合、エージェントでは一定間隔(1時間毎)で定期的に、そのイベントを送信していても、マネージャでは、進められた時刻でその到達状況をチェックするため、実際にはその一定間隔毎(1時間毎)が経ってないにも関わらず、未着と誤認してしまい、「エージェントからの定時通報が未着です。」イベントが出力されます。 - WindowsマネージャではESMPRO/BASE を使用している為、ESMPRO/BASEとして以下の注意事項があります。
- 時刻を戻した場合、時刻変更以降にアラートビューアで受信できるアラートが1件のみとなります。
- オペレーションウィンドウにて定常的自動発見を設定されている場合、時刻を戻すと次回の自動発見が実行されない場合があります。
- Q38SystemManager エージェントが導入されているマシンのシステム時刻を変更する場合の注意点や影響について教えてください。
- A38
エージェントが導入されているマシンのシステム時刻を変更した後は、エージェントの再起動が必要です。
SystemManager エージェントの再起動を行ってください。- (注意)
- 本来は、接続するマネージャや監視端末のシステム時刻と、時刻の差異が無い状況での運用が必要です。
エージェントが導入されているマシンのシステム時刻を変更する場合の注意点や影響については、後述します。
なお、接続するマネージャや監視端末でのシステム時刻の変更について、以下のFAQにも記載がありますので、併せて参照してください。
注意点や影響は、以下となります。
- 監視端末で表示されるアラートの発生時刻は、エージェント側で設定した時刻となります。
そのため、監視端末のアラート表示フィルタで、発生時刻を指定する場合、エージェントの時刻を意識して設定して頂く必要があります。 - システム時刻を進めた場合、エージェントの性能蓄積データをCSV出力や、監視端末での蓄積性能グラフでの表示で、以下の現象が発生します。
性能データ採取間隔以上に時刻を進めた場合は、性能蓄積データが歯抜けとなります。
また、性能データ採取間隔を考慮せずに進めた場合、以降、採取時刻が変更されます。 - システム時刻を性能データ採取間隔以上に時刻を戻した後に、現在の時刻に戻した場合、エージェントの性能蓄積データをCSV出力や、監視端末での蓄積性能グラフでの表示で、一部の蓄積データの出力や表示ができない場合があります。
この様に、一時的に時刻の変更をされる場合は回避が可能です。後述の(補足)を参照ください。 - ログファイル監視で、日付指定のローテートファイルを監視している状況で、システム時刻が「日」レベルで過去に戻った場合、ログの再送が発生する可能性があります。
- エージェントからのマネージャへの接続処理で、再接続処理中にシステム時刻が進められ戻された場合、マネージャへの再接続時間が大幅に長くなり、マネージャへの再接続に時間を要すことになり、マネージャへのアラートが通知できない状況になります。
- Windowsエージェントでは、性能情報収集(性能データの蓄積や性能しきい値監視)を行っている場合、システム時刻を変更すると、「WebSAM(PERF525):性能情報の採取に失敗しました。」のアラートが通知されることがあります。
- Windowsエージェントでは、入出力パケット数の性能監視においてシステム時刻の変更があった場合、その値が非常に大きい値になります。
この事象は、Ver3.2.34以降、Ver3.3.33以降では発生しません。
- (補足)
- 一時的に、時刻を過去にし、再度、現在の時刻に戻す場合、以下の対処により回避が可能です。
時刻を過去に変更する際は、A.の処理を、再度、現在の時刻に戻す際は、B.の処理を行ってください。A. 時刻を過去に変更する際の作業- SystemManager の停止
- 元の性能蓄積データのバックアップ
エージェントの下記のファイルをバックアップしてください。
UNIX : /var/opt/SS/PerfCenter/agent/DB/pastDATA/pfmdata
Windows : <SysMgrAG_HOME>¥PerfCenter¥agent¥DB\pastDATA¥pfmdata- ※lt;SysMgrAG_HOME>は、エージェントのインストールディレクトリで、既定のパスは、
"C:¥Program Files¥NEC¥SystemManager¥AG"です。
- ※
- 2.で指定したバックアップ元のデータを削除
- 時刻の変更
- SystemManager の起動
B. 時刻を元に戻す際の作業- SystemManager の停止
- 時刻の変更(戻し)
- バックアップファイルのリストア
A.の2.でバックアップしたファイルを元の場所に戻してください。 - SystemManager の起動
- Q39SystemManager の監視端末が動作するマシンのシステム時刻を変更する場合の注意点や影響について教えてください。
- A39
監視端末が動作するマシンのシステム時刻を変更する場合の注意点や影響については、後述します。
本来は、接続するマネージャ側やエージェント側のシステム時刻と、時刻の差異が無い状況での運用が必要です。なお、監視端末で表示される内容や入力する時刻について、以下のFAQにも記載がありますので、併せて参照してください。
注意点や影響は、以下となります。
- 監視端末を起動したままで、監視端末のマシンのシステム時刻の変更は行わないでください。
監視端末のマシンのシステム時刻を変更する場合は、その変更前に、監視端末を終了させてください。- (補足)
- 監視端末が動作するマシンを、NTPでの時刻同期を行う場合、アプリケーションの再起動を必要としないSlewモードでの運用をお願いします。
詳細は、FAQ「NTPの時刻同期機能を使用しても問題ないでしょうか?」を参照してください。
- 監視端末のマシンのシステム時刻変更後に、監視端末を起動した場合、以下の点にご注意ください。
- 各種操作ダイアログで時刻を指定する場合、接続するマネージャ側の時刻や、そのマネージャに管理されているエージェント側の時刻を考慮した時刻を指定してください。
- ステータスバーに表示される「現在の時刻」は、監視端末側の時刻で、変更後の時刻で表示されます。
- 監視端末を起動したままで、監視端末のマシンのシステム時刻の変更は行わないでください。