Japan
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キヤノンマーケティングジャパン株式会社様
国内330拠点を網羅する基幹ネットワークを
「WebSAM NetvisorPro V」で効率的に管理
- 業種:
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- 卸売・小売業・飲食店
- 業務:
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- その他業務
- 製品:
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- ソフトウェア/運用管理
- ソリューション・サービス:
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- ネットワーク/企業ネットワーク
- ネットワーク/コミュニケーション
導入前の課題
キヤノンマーケティングジャパン様は、キヤノン製品のマーケティングをはじめITソリューションの提供、データセンターを核としたアウトソーシングサービスなどの事業を手掛けている企業です。IT本部では、330拠点のネットワークを管理していますが、近年ではWAN、LANに加え、無線LAN、インターネットVPN、データカード、スマートフォンなどの利用が増え、監視対象のネットワーク機器が2500台を超えるなど、運用負荷が急速に高まっていました。この巨大なネットワークを、20年前に導入しバージョンアップしてきたツールで管理していましたが、コンフィグやバージョン情報などを手作業で管理しなければならないことや、マルチベンダー環境の一元管理ができないなど、さまざまな課題が指摘されていました。「CPUやメモリ、回線利用率などの状況を可視化するには、数値を拾ってエクセルでグラフ化しなければならず二重三重の手間がかかりました。本来、我々の仕事は、ボトルネックを事前に見つけて対処することですが、性能監視が十分にできないため、常に対応が後手に回っている状態でした」とキヤノンマーケティングジャパンIT本部ITインフラ部ネットワークインフラ課課長の久保寺幸治氏は、ネットワーク管理の課題を振り返ります。
導入の経緯
過去20年にわたり更新し利用を続けたネットワーク管理ツールのサポートが切れたことを機に、キヤノンマーケティングジャパン様は、ツールを刷新する決断を下しました。刷新にあたり、これまでの運用で課題となっていた項目を整理し、大規模ネットワークの死活監視を確実に行えること、CPUやメモリ、回線の使用率などの性能監視をリアルタイムで行えること、ネットワーク機器のコンフィグ設定やバージョンの情報管理を容易に行えること、マルチベンダーの機器を一元的に管理できることなどの要件をまとめ、NECを含む4社から提案を募りました。
「NECのWebSAM NetvisorPro Vを採用したポイントは、大きく3つあります。1つ目は、GUIを使った操作のわかりやすさ。2つ目は、構成のシンプルさ。WebSAM NetvisorPro Vは、我々の求めるすべての機能を備えながら、余分な機能がなく価格面もニーズに合致していました。そして3つ目は、NECへの信頼です。以前、NECで構築した物流系ネットワークにおいて、NEC担当者の技術力、提案力、サポート力の高さを実感していたのでネットワーク監視ツールを任せても安心だと考えました」とキヤノンマーケティングジャパンIT本部ITインフラ部ネットワークインフラ課主任の鈴木直生氏は選定の理由を話します。
装置コマンドのスケジュール実行機能により、登録作業を約3分の1で完了
WebSAM NetvisorPro V導入にあたって、キヤノンマーケティングジャパン様がもっとも困難な作業になると予想していたのは2500台以上の機器の登録情報をすべて書き直すことでした。
「TELNETでログインしてIPアドレス登録、アクセス許可を設定し、事前と事後の差分を1台ずつ確認しなければならないので、移行に3カ月はかかると予想していました。ところが、WebSAM NetvisorPro Vには、『装置コマンドのスケジュール実行』という自動ログインしてコンフィグを追加・変更する機能があったので、複数のネットワーク機器の設定情報を一斉に更新でき、移行は驚くほど簡単でした。安全を見てじっくり確認しながら進めたにもかかわらず、わずか1カ月で登録変更作業を終了でき、本当に助かりました」と鈴木氏は、移行作業の容易さを評価します。
導入後の成果
最新情報が手元にある安心感と、ボトルネックを事前に把握できる性能監視を評価
「以前は、コンフィグを手作業で管理しなければならなかったので、修正や変更時にコンフィグファイルを吐き出し、都度サーバに保存していました。この情報を定期的にメンテナンスしていればよかったのでしょうが、機器によっては何年も前の情報しか保存されておらず、それが本当に最新情報なのか判断できずに大変苦労しました。しかし、今は『コンフィグ管理(ResourceManager)機能』で定期的にコンフィグを自動収集できるので、仮に機器がダウンしても最新情報を参照して、すぐ復旧できます。手元に最新情報があるという安心感は、我々の業務において大きな導入効果です」と久保寺氏。
「WebSAM NetvisorPro Vは操作が簡単で、ある程度規模の大きな構成変更でも以前のツールより3分の1から4分の1の短時間で設定が行えるようになりました。また、CPU、メモリ、回線使用率などがしきい値を超えるとアラートが上がる機能も大変便利です。これにより、ボトルネックを事前に把握できるようになり、障害発生前に対策を施せる体制が整いました」と鈴木氏はWebSAM NetvisorPro Vを評価します。
「経営層からは、常にITのどこにコストがかかっているのか見極めることを求められています。可視化できれば、戦略的な投資ができるからです。今回導入したWebSAM NetvisorPro Vは、まさにネットワークの可視化を実現するツールですので、戦略的にも大変意味のあるソリューションだと考えています」とキヤノンマーケティングジャパンIT本部IT戦略企画部IT企画課課長の坂梨章氏は経営的視点での導入効果を話します。
最後に久保寺氏がNECへの期待を次のように述べます。
「NECから先日提案を受けたSDN(Software-Defined Networking)は、これまでのネットワークの概念を根底から変えるものと評価しています。そのような新しい技術やソリューションをどんどん提案していただくことを期待しています」
NEC担当スタッフの声
過去20年間も更新し利用してきたネットワーク管理ツールをWebSAM NetvisorPro Vに切り替えるという大きな決断を頂いたことは、大変うれしく思っています。移行にあたっては、操作性が変わっても違和感がないよう配慮したり、機器の登録を迅速かつ確実に行えるようにするなど万全の体制で臨みました。最終的には、機能だけではなく、費用対効果や、SEおよび営業の対応力、サポート力も含めた総合力でご評価いただいたと認識しております。
導入当初、拠点ネットワークとTELNETへのログイン時でのパフォーマンスの改善要望をいただきました。調査した結果、端末から送られてくるデータ容量が大きいためネットワークに負荷がかかっていることがわかりました。これを改善するには、WebSAM NetvisorPro Vの仕様を変更する必要があり、ツール自体をバージョンアップしました。その間ご不便をおかけし大変申し訳なかったのですが、開発部隊と連携して早期に改善策を提示できたことを、お客様から逆にご評価いただきました。これからも国内ベンダーの強みを活かし、開発と連携した迅速な対応と細やかなサポートで、お客さまの要望に応えていきたいと考えております。
お客様プロフィール
キヤノンマーケティングジャパン株式会社
所在地 | 東京都港区港南2-16-6 |
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設立 | 1968年2月 |
資本金 | 73,303百万円 |
売上高 | 連結:657,215百万円 単独:511,959百万円 |
社員数 | 連結:18,409名 単独:5,480名 |
事業内容 | キヤノン製品ならびに関連ソリューションの国内マーケティング |
URL | https://cweb.canon.jp/corporate/ |
※ 2013年12月31日現在。
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(2014年6月23日)