ACOS-4 Workload Manager - 特長・機能

機能

「ACOS-4 Workload Manager」は、以下の機能を提供します。

CPUリソース配分の目標と上限管理

ACOS-4 Workload Managerは、ワークロードクラスの単位でCPUリソースの配分を管理します。

ワークロードクラスとは、CPUリソース配分の単位で、全てのジョブは、何らかのワークロードクラスに属することになります。

各ワークロードクラスには、CPUリソースの配分目標値および上限値が指定でき、ジョブの実行時に、指定された配分に従って、ACOS-4 Workload ManagerがCPUリソースの配分を制御します。

目標値 システムが高負荷でも、目標値分のCPUリソースが配分されます。
上限値 原則CPUリソースに余裕があっても、上限値を超えてCPUリソースが配分されることはありません。

ワークロード定義

ワークロードの定義で、CPUリソースの配分単位となるワークロードクラスを指定し、各ワークロードクラス毎にCPUリソース配分の目標値や上限値を指定します。
また、ジョブをどのワークロードクラスに振り分けるかの規則を指定します。

各ワークロードクラスへのジョブの振り分け規則は、ジョブ種別(バッチジョブ、セッションジョブ)、ジョブクラス、利用者名/課金単位名のようなジョブ属性の組み合わせで定義できます。

なお、振り分け規則に定義されないジョブは、ACOS-4 Workload Managerが用意する特殊なワークロードクラスOTHERSに振り分けられます。

ワークロードクラスへのジョブの振り分け

  • ジョブ開始時の明示指定
    ジョブの開始時に、どのワークロードクラスに振り分けるかを指定します。
    振り分けるワークロードクラスの指定は、JCLのJOB文やRUN文、オペレータコマンドのRJコマンドなどのWLCパラメータで指定します。
  • ワークロード定義の振り分け規則による自動振り分け(ジョブ暗黙指定)
    ジョブ開始時にワークロードクラスの明示指定がない場合は、ワークロード定義で設定したワークロードクラスへの振り分け規則にしたがって、ジョブが振り分けられます。
  • MJコマンドでの動的変更
    実行中、ジョブのワークロードクラスを、オペレータコマンドのMJコマンドで変更する事が出来ます。

ワークロード定義の切替方法

  • 運用中のCPUリソース配分変更
    $WLMMTNで複数のワークロード定義を登録することが出来ます。
    運用中に、オペレータコマンドのWLコマンドで、登録済みの別のワークロード定義に切り替える事ができます。
  • TOMとの連携によるCPUリソース配分変更の自動化
    TOMで、WLコマンドの自動投入スケジュールを設定しておくことで、夜間バッチ投入前にCPUリソース配分を変更したり、月次や年次の集計処理の際にCPUリソース配分を変更するなど、CPUリソース配分変更の自動化を行うことができます。