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新たな挑戦 ーキャリアで拓く研究:天明 宏之助

2026年2月3日

国・地域の医療が抱える課題に挑む技術開発

天明 宏之助

バイオメトリクス研究所
マネージャー
天明 宏之助

大学院卒業後、総合医療機器メーカの研究開発職に就職。約14年間勤務し、画像診断装置の新機能企画から開発までを一貫してリードする経験を積む。2024年5月により広い領域での医療への貢献を目指してNECへ入社すると、翌年にはマネージャーに就任。現在は病院経営支援システムの研究開発に加え、チームメンバの目標達成や成長支援に取り組んでいる。

「点」ではなく「面」での医療支援を目指す

私は前職では総合医療機器メーカの研究開発職として約14年間勤務していました。レントゲンやCT(コンピュータ断層撮影)、MRI(磁気共鳴画像)などの画像診断装置の新技術開発に携わり、毎年お客様のニーズに応える新しい技術や製品を生み出していくことで機器のシェア拡大に貢献することが大きなミッションでした。最終的には新機能の企画から開発を主導するところまでを一貫して担当し、約10年間でシェアを15%以上伸ばすことに成功しました。

日本各地の病院に赴いて現場の課題に向き合い、研究開発を続ける日々は充実していましたが、あるときにその限界も感じるようになりました。前職のメーカでは医療のなかでも診断と治療という領域にのみフォーカスしていたため、医療に対して「点」での関わり方しかできないと感じるようになったのです。もっと広く、特定の領域の機器からだけではなく、「面」で日本の医療全体に貢献できないかと考えるようになったときに、NECの採用応募と出会いました。医療・ヘルスケア領域を成長分野と位置付け、AI技術を中心に幅広い事業を展開しようとするNECに惹かれ、チャレンジを決めました。

病院経営の支援から、地域医療に貢献

入社後は、病院経営を支援するソリューションAIの研究開発に取り組んでいます。近年課題としてクローズアップされている病院の収益力にアプローチし、経営改善活動を支援するシステムです。

前職は診断や治療における技術開発が中心でしたから、病院経営となると領域がまるで違います。しかし、前職で地方の病院を回るなかで地域医療の状況を目の当たりにし、強い危機感を感じていました。いかに画像診断や治療の技術が進歩したとしても、病院自体がなくなってしまっては地域の医療活動が破綻してしまいます。地域医療を存続させるためには、病院経営をしっかりとサポートできるようなソリューションこそが根本的な課題解決に貢献できるはずです。この確信が自分の大きなモチベーションになっています。病院の方々とのコミュニケーションや、医療機器の企画から開発まで携わってきたという前職での経験は活かしつつ、不足する知識は勉強や現場の方々への質問で補いながら取り組んでいます。

NEC入社後に面白いと感じたのは、研究テーマの設定方法です。前職は事業部のなかに存在する研究開発チームという位置づけだったため事業部の意向が強く、事業部の要望に見合うものをつくるというかたちがほとんどでした。これに対してNECでは、研究所側からテーマを提案することもできます。新規の研究テーマを募るピッチコンテストのようなものもありますし、そのような機会でなくても随時提案が可能です。こうした仕組みからは、事業部門とは別組織の研究所として研究者一人ひとりの個性を重視する会社の姿勢を強く感じます。

国をもダイレクトに動かし得る規模・信頼

NECの仕組みとしてありがたさを実感しているのはリモートワークとフレックスタイム制です。前職では決まった時間での出社が原則だったため、子育てへの参画がなかなかできませんでした。現在は出社や退社の時間は自分で調整することができます。実は今朝も、子どもが「パパと保育園に行きたい」とせがんだので、出社時間を少し送らせて妻の代わりに送り届けてきました。妻も会社勤めをしているのですが、いまの方が思い切り働けているようです。

また、NECのチームメンバの多彩さはとても面白い点だと思います。前職のチームでは同じ分野の技術者が集まっていましたが、現在のメンバは画像認識や大規模言語モデル (LLM)、グラフAIの研究者などさまざまです。さらには、最先端の技術を研究する北米研究所のメンバとの連携もあります。何か課題を解くために議論をする際も先進的かつ多様なアプローチからアイデアが出てくるので、研究開発を進めるうえで大きなメリットになっていると思います。

私の目標は、技術を通して医療の質の向上や医療アクセスの維持といった、日本の医療課題を解決することです。現在は経営支援のアプローチから一つひとつの病院単位で取り組んでいますが、これからは地域医療や国の医療施策にも貢献していけたらと考えています。NECは公共、衛星、海底ケーブル、医療など幅広い重要なインフラを支える企業です。実際に自治体や官公庁と進めるプロジェクトも数多く手掛けています。このような規模感・信頼感をもつ企業は稀有だと思いますので、これからもNECという環境から日本の医療に少しでも貢献をしていけたらと思っています。

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