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学生のみなさんへ2024インタビュー:立野 翔真

2024年1月30日

異分野の研究で、入社2年目から成果

立野 翔真

アドバンストネットワーク研究所
リサーチャー
立野 翔真

大学では物理を専攻し、物質中の電子の微小な磁気的性質に注目して基礎/応用研究を行うスピントロニクスの研究室に所属。国際学会での発表や国際論文誌への採録を果たす。修士課程修了後、NECへ入社して光通信の研究に従事。1年目は光海底ケーブルのシステム設計に関する研究に取り組み、2年目から現在までデジタル信号処理に関する研究を行っている。

多様な領域の研究者が活躍するNECへ

私はいま、光通信におけるデジタル信号処理に関する研究をしています。学生時代は物理学、なかでも固体物性の研究に取り組んでいました。もともと、純粋な理論の研究というよりは、応用性の高い領域で研究したいと考えていたので、デバイスの応用と密接に連携する固体物性を選んだのです。とはいえ、修士時代には思いがけず研究にドはまりしてしまい、スピントロ二クスの研究ではPhysical Review Applied やPhysical Review Bなどの国際論文誌に筆頭著者として3編採録されるほどになりました。その結果、社会に役立つアプリケーションを生み出すのはもちろん、より研究ができる場所に就職したいと考えるようになり、最終的にNECの研究所を選びました。

就職活動のときにNECを訪れて印象に残ったのは、多様なバックグラウンドの方がいるということです。NECが得意としている生体認証や通信などの領域においても異分野出身の研究者が多数活躍していて、入社して数年と経たないうちに大きな実績を残していると知りました。私自身も、もし入社したら異分野で研究することになると考えていたので、自分も活躍できるかもしれないとイメージしたことを覚えています。

研究分野が変わることには、特にこだわりはありませんでした。2-3年間の研究なんて、たかが知れています。あまり同じことをやっていても面白くないかなと思っていたので、自分の物理の知見が活かせる分野で、少しでも重なる領域があれば良いかなと考えていました。その結果選んだのが、通信の研究です。通信には物理を扱う階層があるので、物理の素養が役に立つかもしれないと考えました。

入社2年目に国際学会で口頭発表

入社後は、先輩に教えてもらった参考文献や論文などを読んで通信領域の研究をキャッチアップしていきました。そのうち、自分が興味を持った内容を掘り進めていった結果、入社2年目で光通信の分野の2大難関国際学会のうちの一つであるEuropean Conference on Optical Communication (ECOC)で口頭発表を行う機会を得ることができました。また、超難関論文誌であるJournal of Lightwave Technologyへ採録されました。国内でも、電子情報通信学会の学術奨励賞を受賞することができました。自分の興味に従って突き進んでいくうちに、あれよあれよという間に得られた栄誉です。本当に運が良かったと思います。ただ、上司もチームも、私に大きな裁量を任せてくれて好き勝手やらせてくれました。そのおかげで興味のある部分を突き詰めて研究することができたのは、非常に大きかったと思っています。

通信は、光や電磁気などの物理現象を扱います。もちろん通信の知識が必要にはなりますが、他にもたくさんの領域が関わってくるので、物理や他の領域をバックボーンに持つ方でも比較的取り組みやすい領域だと思います。NECは、過去50年以上にわたり海底ケーブルシステム事業を手掛けるトップベンダーですし、5G、6G分野でも世界をリードしようとしている企業です。物理や他領域が専攻であっても、面白く取り組めると思います。

事業部との連携から生まれるイノベーション

NECで通信を研究するメリットは、社内に大きい事業部が存在していて、密に連携をとりながら研究を進められるという点でしょうか。研究者にとって、アカデミアの最新の研究トレンドを追うことはもちろん重要ですが、本当に役立つ技術をつくるためには、それだけでは十分ではありません。例えば、消費電力や通信遅延などの現実的な問題をクリアできなければ、実社会に実装することはできないからです。しかし、NECではノウハウ豊富な事業部と逐次すり合わせながら研究の方向性を調整し、社会で実際に役立つ技術を効率的に開発することができます。素早く、革新的な技術を社会に届けていくためには大きな強みだと言えるのではないでしょうか。

研究者の仕事の大きな魅力は、結果を残せば、社外の人からも評価していただけるということだと思います。学会で発表したときに、他の企業や大学、研究機関の方から「すごい技術だね」とお声がけいただいてディスカッションできるのは、最もエキサイティングな瞬間です。これからもさまざまなアカデミア、事業部など幅広く目を向けて知識をインプットし、社会にインパクトを与えられるような技術を生み出していきたいと考えています。

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小学校から大学まで野球をやっていたので、週末には当時の仲間と草野球をやっています。観るのも好きなので、応援チームの試合を現地観戦したり、自宅で放送を観戦したりしてするのも楽しみの一つです。また、体を動かすことが好きなので平日勤務後や休日にジムに週4-5日くらい通ってトレーニングしています。3年間くらい続けているので、今やめるとこれまでの投資がムダになってしまうという恐れから、やめられないでいます(笑)

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