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学生のみなさんへ2023インタビュー:堀地 亮佑
2023年1月18日
自動設計技術でシステム運用を変革する

セキュアシステムプラットフォーム研究所
リサーチャー
堀地 亮佑(ほっち りょうすけ)
学生時代は通信と制御の融合をテーマにした研究に取り組み、博士課程修了後の2021年にNECへ入社。ネットワークやシステム制御における深い知見を活かし、NECが世界をリードする「システム自動設計技術」の研究開発においてシステムのサイバーセキュリティ領域を担当している。
ICTシステムを自動設計するNEC独自技術を研究
私はいまNECのセキュアシステムプラットフォーム研究所で「システム自動設計技術」の研究開発を進めています。これはNECの独自技術で、ICTシステムの設計を全自動化するものです。これまでICTシステムを設計する際には、専門のエンジニアが機器の繋ぎ方や必要な部品などを考えていましたが、本技術ではこれを全て自動で行うことができます。ICTシステムを運用するユーザーの負担を飛躍的に軽減できると期待されている革新的な技術です。私はそのなかでサイバーセキュリティ領域を担当しています。
私がNECに興味をもったのは、博士課程2年目のときにNECとネットワーク制御に関する共同研究を行ったことがきっかけです。NECでは自分の専門性を活かすことができる領域があるとわかり、志望する決め手となりました。現在はサイバーセキュリティに関わる研究なので未知の部分もあったのですが、ネットワークやシステムという部分では学生の頃の研究とリンクしている部分も多く、セキュリティについての知識を勉強して補いながら研究を進めています。
博士課程修了後には、そのままアカデミアの世界に進むことも考えていたのですが、当時担当してくれていた准教授の「いったん社会に出て経験を積むというルートもあるし、いまはむしろそれが王道でもある」という話を聞いて就職に踏み切りました。NECの研究者には論文を書いて学会で発表するだけではなく、展示会や交流会のためにデモのサンプルを作成するなど、さまざまなアウトプットの機会があります。対外的に自分の活動が評価される機会が多く、やりがいを感じることが増えました。
自由な風土のなかで効率的に働ける

NECは研究者にとって非常に恵まれた環境だと思います。幅広い分野の研究者が社内にたくさんいるからです。しかも、NECの社風として「聞いたら答えてくれる」という文化があるように感じています。入社してから、さまざまな人にいろいろな質問をすることを繰り返してきましたが、各分野の専門家からすぐに快くフィードバックをもらえるという環境には何度も助けられてきました。
また、NECの研究所には自由な風土があります。自分で責任をもって研究目標をクリアし、チームと積極的に連携したりさえすれば、研究のペースや研究のやり方まで自分で自由に決めることができます。例えば、いま私はほぼリモートワークで働いています。昨年度出社したのは10日間あったかどうかというほどです。旧態依然とした慣習や制度とは無縁で、仕事の効率を軸に自由に働くことができるのは、顧客のDXを推進するNECらしい先進的な環境だと感じています。
より良い「システム」をつくるための研究をめざす

私の目下の目標は、システム自動設計技術の事業化です。この技術が構成できれば、セキュリティシステムの更新も自動で反映させることができたり、ヒューマンエラーを減らしたりできるなど、さまざまな社会的価値を生み出すことができます。NECの技術を打ち出していくきっかけにもなると思いますので、まずはこれを実現していきたいと考えています。
また、もうすこし大きな目標を言うと、より良い「システム」をつくるということを追求していきたいと思っています。「システム」というキーワードは、調べれば調べるほど面白く、さまざまな側面を持ち合わせています。例えば社会構造もシステムの一つですし、極端なことを言えば人体も一つのシステムかもしれません。ビッグデータ解析も、企業がデータを活用してどのような収益を上げるかというシステム構築につながる話だと言えます。
改善することが望まれている「システム」は世の中にたくさんありますので、そういったものを自分の技術を使って、より良いものにしていきたいと考えています。そのために、幅広い分野でまだまだ勉強をつづけていきたいです。

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学生時代の自分へ

休日何してる?
ゲームが趣味で、昔から音楽ゲームやパズルゲームをプレイしてきました。学生時代にはゲームサークルに所属して音楽ゲームをかなりやりこんでいて、同じゲームをプレイする方々のコミュニティにも積極的に参加していました。昨年はゲーミングPCを購入し、格闘ゲームにも挑戦し始めました。また、最近は動画サイトで犬やコツメカワウソの動画にもハマっています。

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