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表彰
2023年6月23日
一般社団法人 人工知能学会
2022年度人工知能学会 現場イノベーション賞 金賞
件名
画像認識AIを用いた養殖魚自動測定システムの開発
受賞者
- 馬場崎 康敬(日本電気株式会社・ビジュアルインテリジェンス研究所)
- 岩元 浩太(日本電気株式会社・ビジュアルインテリジェンス研究所)
- 高橋 勝彦(日本電気株式会社・ビジュアルインテリジェンス研究所)
- 安達 栄輔(NECソリューションイノベータ)
- 竹原 慎(NECソリューションイノベータ)
- 小林 準(日本電気株式会社・生体認証・映像分析統括部)
- *所属、役職は受賞当時のものです。
受賞日
2023年6月23日(金)
会場
東京大学
業績
近年、養殖業では生産性向上に向けて、生簀内の魚の生育状態を可視化するために、魚のサイズを自動計測する技術の実用化が求められています。魚のサイズは、水中に沈めたステレオカメラの映像に画像認識技術を適用し、魚体の特徴点を抽出することで自動測定可能となりますが、これまでは同種の魚が密集した生簀内の混雑環境下の画像から、正確に特徴点を抽出することはできませんでした。この課題解決のために、深層学習によるAI技術をベースとして魚体の一尾一尾を分離しつつ、人間精度を凌駕する位置精度で特徴点を自動抽出する手法を開発し、大量の魚が密集する生簀の中でも、高い精度で魚のサイズを計測するシステムを初めて確立しました。本自動サイズ測定システムは、測定業務の省人化だけでなく、サイズ分布計測頻度を高め、安定育成や出荷時期見定めの容易化を実現し、世界の養殖業の生産性向上に大きく寄与しました。
関連情報
表彰について
NECプレスリリース
NEC関連製品・技術紹介
論文等の文献
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馬場崎 康敬、菊池 克、河野 善喬、「養殖業における画像解析技術応用」、映像情報メディア学会、異業種での映像情報メディア利用 (第 32 回)(2020 年 10 月)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/itej/74/1/74_108/_article/-char/ja/ -
馬場崎康敬、岩元浩太、「座標値回帰CNNとヒートマップ回帰CNNを統合した高位置精度なキーポイント検出方式」、MIRU2019(2019 年 8 月)
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